自分との約束

　最近の俺は『倹約家』だ。
　何故ならば、仕事を辞める予定なので、稼ぎがなくなる予定だからだ。

　俺の支出で、１番に重要なポジションを占めるのがまず酒代である。毎月のように酒代が支出のトップを占める。
　酒代こそ倹約したいが、酒こそ命のもと。酒は我が養命酒。飲まないと死んでしまう自信がある。

　だが、酒代の倹約は失業生活に向けて１番のかなめ。
　ぜひとも倹約せねばならない課題である。
　酒のランクを下げる手もあるが、ビールが好きなので、なかなかそうもいかない。
　ならば、飲酒量を少なくしようか。

　まず、平日の晩酌は仕方ないとして、休日の飲酒量を減らそう。

　よし。
　俺は俺に約束しよう。
　朝の５時から昼過ぎの３時まで絶対に酒を飲まない！
　約束を破ったら次の日は１日、「酒抜きの刑」！

　休日の飲酒時間を決める事で、確実に飲酒量を減らせる。日曜日なんか油断すると１日中でも飲んでいるからな。
　毎週、日曜日には２千円分ぐらい平気で飲んでるのだが、でも、これで、その酒代が倹約できる。

　しかし、俺ってなんて『男らしい』んだ！
　自分で自分の飲酒時間を制限するなんて、並の『アル中』に出来る事じゃない。むしろ無理だろう！
　しかも、約束を破ったら１日酒抜きのペナルティ！
　
　我ながら信じられんほどの厳しい戒律！
　すでに『コーラン』を超えている。
　己で己を律するとは、こういう事を言うのだ。
　なんという潔さ！
　我ながら惚れ惚れする。

　とてつもなく厳しい戒律だが、守り通そう。

　あー、過酷な状況に自分で自分を追い込む俺ってかっこいい。
　正に男の中の男。
　惚れ惚れする！

　みんなも、こんな俺に惚れると良いよ。
　なんだったら、俺のツメのアカでも煎じて飲むかい？
　今だったら、無料で送ってやるぜ！

も少し早めに

少し早めに

いや

今日は水曜。

月曜の朝

今朝は雨。