少しだけ自慢話

　俺の言葉には妙な説得力のようなものがある。頭の悪い奴ならコロリとダマされるような嘘など簡単につける。
　などと、錯覚しているが、それはもちろん勘違いだろう。
　
　ただ、俺から見ると、人はなかなか不信感を抱けないものらしいなと感じる。つい、人はあるがままの状況を信じてしまうようだ。例え不信感を抱いても、自分以外の他者へ向けられたものであり、他人までは疑えても、自分を疑う事まではしない。

　俺は自分を信じない。
　それは、強い自己嫌悪が生んだ俺の習性で、俺は自分の気持ちさえ疑ってかかる。
　自己への嫌悪が、俺に文章を書かせている。

夜

　夜になり、少し雲が出て雨がパラついてきた。明日は雨の予報が出ている。

日曜の朝

　朝起きると、今朝は驚くほど天気が良い。
　近所の桜も驚くほど満開に咲き誇り、輝いている。
　風も無く暖かい。今日は絶好のお花見日和だなと思うが、桜は昨日の夜に見たからもう十分だ。それに、昼に知人が家に遊びに来る予定で、今日はもうその相手で１日潰れる。

　あせりもなく心は穏やかだが、なんとなくゆっくりと日だけが過ぎ去っていく。