満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

中国人が芥川賞

2008-07-17 | 本の紹介
「芥川賞に楊さん」(産経ニュースより)

※以下ニュース引用文
第139回の芥川賞に中国人の楊逸(ヤンイー)氏の
「時が滲(にじ)む朝」が選ばれた。
楊氏は中国ハルビン市生まれで、昭和62年に来日してから日本語を習得した。
日本語を母語としない外国人が芥川賞を受賞するのは初めてだ。
日本文学史上の快挙といえる。


私はまだ読んでいないので何とも言えないのだが…
この楊さん。凄いな~~~~。

日本語を第一言語として普段使っている我々ですら
「日本語って難しいな~~」っと思っているのに
よくぞ外国人が日本語で小説を書き、しかも「芥川賞」を受賞したもんだ

最近、日本の文学界では
「携帯小説」などのように
読み易く、文節の短い「詩」的な文章が流行っている
コレは字マスに規定があり、横表示の携帯ならではの文節なのだが
これによってクドクドと文字を並べる文章から
端的で人の心を打つ文体が出来上がったと思う

こうして私が書いているブログも
左から右へと目の移行に合わせて文節を区切るので
一行が短い文体となっている

まぁ~私の場合は小説ではなく、エッセイとしてブログを書いているので
この様な形態でも「特別枠」ではないと思うがの(笑)

皆さんもご存知のように、中国語にはカタカナ表示がないので
外来語も漢字で表記している
例えば
インターネット=互朕网
ブログ=博客

同じく漢字を使っている民族ならではの違いもある
例えば
日本語の「会社」は、中国語では「公司」となる
「病院」は「医院」で、「手紙」は「信」
「時計」は「表」、「水道」は「自来水」

時々、中国から請求書等の書類が送られてくるが…いつも迷う(笑)
もちろん我が社には中国語ペラペラの
張々湖さん(サイボーグ009の6番目のキャラ…日本人なのだが日本語がヘタ)
が居てくれるので、そちらに翻訳を頼んでいる

これらを考えてみても「楊さん」凄いぞ~っと思うのだが…
その一方で何だか寂しい気もする
日本人の書いた小説よりも、外国人の書いた小説の方が優れていたのか~~
っという「ガッカリ感」がある

「純文学」を書く日本人が減っているのも原因だろうか?
難しい文章を頭が受け付けなくなり
簡単な文章しか読む気がしなくなっている我々が原因だろうか?
売れる本しか書店に置けない書籍の流通システムが原因か?

正直…本を出版する時には
難しい漢字には横にルビを入れて欲しいし
巻末には、難しい単語の意味なんぞも入れて欲しいよな~
漢字だから雰囲気で読めてしまい、正しい意味を理解していない時がある
日本人だから漢字が読めて、単語の意味が解るだろうっと思うのは大間違いだ
こんなに解らない、読めない人が多いのに
何の対策も考えない出版社ってオカシイと思うのだが…
本から離れていく若者が増えている理由の一つだと思うがの

だから簡単な漢字や、意味の解り易い単語を使っている
携帯小説が売れているってな事に、何時気が付くんだろう???

大学の文学部なんぞを卒業し、
誰よりも漢字も単語の意味も解る人達であろう出版社の人々が
一段も二段も階段を降り、こんな簡単な漢字も読めないのかっ!?ってな
思いを抱くのは嫌かもしれんが
これが現実なんだから、手遅れになる前に対策を考えて欲しい

あっ!一度、出版社に入社した新人さんに
漢字と単語の意味のテストをやってみてはいかがだろうか?
ハッキリとした現実が見えてくると思うがの~



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