満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

QUO VADIS(クオ・ヴァディス)①~⑦

2011-03-31 | 漫画紹介


作画:佐伯かよの 原作:新谷かおる(ご夫婦による合作である)

使徒ペテロがキリストに
「主よ、何処へ行きたもう(Quo Vadis, Domine?)」っと声を掛けたってな話があるが…
そこから取ったタイトルだろうか?

ロンドンでアンティークショップを経営しているオーディンは、
長年捜し続けた「教授」を、大きな木の中から見つけ出した。
彼女は、大きな樹と一体になって眠り続けていたのだ。それも相当長く。
そして成人女性だったはずの「教授」はなんと、少女の姿へと逆行していた。

どうやらオーディンも教授と呼ばれている少女も、とてつもない時の流れを旅し
この先の人類の運命を握っているらしい。
はたして、それはいったいナンなのだろう???

大雑把に書くとこんなお話である
「吸血鬼」が絡む中世ホラーかと思えば、根底にはSFがあるし
時代も紀元前から現代、そして未来まで様々な時代を、とても巧く使っている

話のテンポも速く、とても面白いのだが…まだ途中までしか出ていないらしい(笑)

今回も何時もブログで遊んでもらっておるサミュエルどんからお借りした。
7巻で完結か~っと思ってセッセと読んだが、途中で終わりア然とした(ハハハハハ)

まだ途中なのでナンとも言えないが、夫である新谷氏のSFっぽいエッセンスと
妻である佐伯氏の人の心情を描き出す絶妙な技が、とても素敵に交じり合い
一味も二味も違った話が描かれている。

夫婦で同じ仕事を成し遂げる難しさを、薄々感じている私としては
とても仲の良いご夫婦か…はたまたプロ意識がお互いにシッカリとあるのか
また、お互いの仕事をとても尊重しあっているのだな~っと思わずにはいられない。

絵は上の表紙を見ていただければ解るように、とても美しい。
男性よりも女性の登場人物の方が多いと思うが、
相変わらず女性は強いし逞しい(笑)

私はバンパイア物では「アンライス作 夜明けのヴァンパイア」が好きである。
レスタスというバンパイアが主人公のこのシリーズを
あまりの面白さに貪るように読んでいた。

どうしてもバンパイア作品というのは、長年生きていて大変楽しいってな感情より
長い終わりのない人生を生き続けねばならないってな悲哀が描かれている作品が多いのだが
このQUO VADISでは、それぞれが何か目的を持って生きているので
悲哀を感じる場面は少ない。それを隠しているのか、長く生きているうちに乗り越えたのか
長い人生でもそれなりに楽しみつつ生きているのが、読んでいて楽しかった(笑)

やっぱり、どんな人生でも目的意識を持っていないとダメなんだの~
いつか老後を迎えてお金も無くなった時…
そんな私の目的意識は、いったいナンだろう(笑)
目的意識を持ち続けていないと、人間ダメになるのはバンパイアでお墨付きだしの

本や漫画を空調の効いた図書館で、読み漁ることくらいしか今は浮かばん(アハハハハ)

さても続きが楽しみな漫画をまたも発見してしまった。
嬉しい限りである。ああ~早く続きが読みたい~~(ハハハハハ)

※作画:佐伯かよの 原作:新谷かおる 合作のこの作品は
 私のブログに遊びに来てくれていたtooruさんが、絶対に好きな作品である。
 きっと、きっと、ご無事であることを信じてtooruさんの大好きな作品を載せた。
 こんなつたないレビューでは、tooruさんは満足しないと思われるが…(笑)
 でも表紙絵を見て元気になってくれることを祈る

 漫画の月刊誌なども、ネットで無料公開されているそうな
 被災地の方々も楽しめているだろうか?
 一日も早い復興をっと願いつつ、元に戻すのではなく
 二度と同じことが起こらないような、新しい町つくりが出来たら良いなっと思う。
 まだまだ色々なことが続くが、皆が希望を失わずに顔晴れたらイイな
 

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水域(上・下巻):漆原友紀

2011-03-29 | 漫画紹介
 

雨が降らない。降水確率0%。
取水制限も発令され、暑い暑い夏が続く街。

毎日あきもせずに降る雨。しかし降った雨は溜まらない。
そこは、男の子とお祖父さんの2人しか住んでいない村。

この二つの世界を一人の少女「千波」が、行きつ戻りつ繋ぐ。

雨は降ったほうが良いけれど、毎日は…
日差しは注いだほうが良いけれど、やっぱり雨には降ってほしい。

そんな中庸なバランスを求めるのは人間だけなのかもしれない
人間は自分が生活し生きるために、丁度良い状態を神に願うのだが
願われた神に丁度良さなど解るはずもない。

ダムを作るために水の底へ沈んだ村と、そこで生活していた人達の話

蟲師を描いた漆原友紀の新作。本屋で見つけて、少し嬉しかった(笑)
蟲師の唐突な終わり方がなんとも腑に落ちなくって、
体調でも壊したんっじゃないかと心配してたから、新作が出たのは彼女が元気という証拠。

今回の作品も、相変わらず…湿った匂いがした(笑)
でも嫌いな匂いじゃない、湿っているけど爽やかな水の香りがする。

地震で原子力発電所のモロさと怖さをあらためて実感したが
水力発電も、大きな場所が必要になり、大勢の人が悲しい思いをするのだの。

人間っぽい中庸さを求めるのなら、火力発電が良いのかもしれないけれどこれはお金が掛かる。
危険を承知しながらも原子力に頼るしか、やっぱり道はないのだろうか

なんとなく、工事が中断されている八っ場ダムを思い浮かべてしまう
最初は、そんなにお金が掛かるのなら中断して止めた方が良いのだろうと思ったが
そこに住んでいた人達の「気持ち」を私は考えたこともなかった。

この「水域」を読み、そこに暮らしていた人達の思いに触れた気がした。
決断を迫られ、その決断を飲み込み、全員で移住したのに
家や学校や人々が工事でバラバラになったにも係らず、そこにダムが出来なかったら…
いったい自分達は何のために、あんなに考えて悩んで移動を決意したのか?っと
思わずには居られないんじゃないだろうか?

本書で雨が降らずダムの水が干上がってしまい
自分達の住んでいた家や学校が、ダムの底から見え出したときに
なんとも言えない焦燥感を感じたけれど…
また雨が降り、満々とした水が溜まったダムの姿を見て
主人公の千波の母が「こうして見ると綺麗なのよね。くやしいけれど」っと
思わず言った言葉を聞きつつ、
千波の祖母が「不思議だね こんなに近くに来たのに もう…行けないんだ
あんなに深い、水の底にあるんだ」っといった言葉が印象深い。
どちらの言葉も本音なのだろう。

自分達を苦しめたダムだけれど、自分達の苦労が誰かの役にたっていると思う自負もある
その気持ちが支えとなって、故郷は水の底だけれど、別の地でも新たに頑張れるのだと思う。
完成したダムを見たからこそ、諦めもつき、
前に前進する気持ちも生まれたのだと感じた。

それなのに八つ場ダムのように、何時までも無意味に破壊された村を見つめる日々となったら
なんとも言えない虚しさが心に重しのように何時までも残るような気がする。

ところで、関西の電圧は60ヘルツ、関東は50ヘルツ…なぜ同じ日本で違うの?
っと思ったので調べてみたところ
なんと関西はアメリカのGE社から60ヘルツの発電機を購入し
関東はドイツのAEG社から50ヘルツの発電機を購入した違いらしい。
まさかっ!?という真実にビックリした。

もちろん関西と関東で電気を送り合うことも出来るのだが、変換施設が3ヶ所しかない
EUですら他国と手を結び同じ規格にしているのに、なぜ日本はしないんだろう???

これからの電力は、作るうえで誰かを悲しませるような施設ではなく
太陽の光で使う分を自分で作るという方法が主流になるかもしれんな~。
そういえば北海道の実家では、屋根にソーラーパネルを貼っていたっけ。

実家から1時間程度の所に支笏湖という湖がある。透明度の高い湖なんだが
そこにボートを浮かべ、水底を覗くと自分が空中に浮かんでいるような錯覚がおこる
水底に沢山の樹木が見えるからだ。
ダムに溜められた水の透明度が高かったら、水底に家や道路が見えるのだろうか

そんな色々なことを考えさせてくれた漫画であった。
機会があれば是非、一読あれ~


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被災地ではないのに…

2011-03-24 | 会社のハチャメチャ
あの地震から一週間以上が経ち、我が社の仙台にある事業所も営業を再開した。
人数の少ない事業所だが、幸いなことに全員無事。家族も無事。
ガス以外のライフラインも復旧したと連絡を受け、ホッと一安心だ。

計画停電も日本全体が「節電」を心がけてくれ
徐々に落ち着きを取り戻しつつある(笑)

スーパーから消えていたパンやカップ麺も、復活しだし、
ガソリンスタンドの行列も姿を消しだした。

それと前後するように、放射能汚染が取りざたされ
福島どころか、茨城産の葉モノまでが姿を消して来ている。
大量のほうれん草がゴミ収集車に投げ込まれる映像が映し出されたが
その時、我が家の食卓には…ほうれん草炒めが乗っかってた。

それに関連し、東京23区の浄水場からヨウ素が検出されたとかで
1歳未満の子供に水道水を飲ませるのは控えた方が良いと言われた
子を持つ母の気持ちを思うと、胸がドキドキする。

日本の南にある某大学の先生が、4月に予定していた我が社での講演を
「放射能汚染が怖いので、取りやめたい」っと申し出て来た
「ココは横浜でっせ!?」っと言いかけたが…辞めた。
こればっかりは、本人の意思や判断が大切だからだ。

「放射能汚染は安全な数値内です」っと言ったところで
見えないモノはやっぱり怖い(笑)
政府発表の数値を信じるしか手のない住民の判断を
安全な他県に住む人に押し付け強要する訳にはいかないだろうしの。

大学の先生(しかも医者が…)の発言だったもんで
驚いてしまって、アゴが外れそうになったがの~(笑)

今まで平然と見ていたが、大気圏外の宇宙空間で作業していた宇宙飛行士たちって
地表の何倍もの放射能を浴びながら仕事をしていたのな~
シャトルで食事も平然ととっていたよな~。…んで、何ヶ月も宇宙に居た。
あそこでも大丈夫なら…政府発表のこの数値なら大丈夫なんじゃないのかい?
なんてウスボンヤリと考える。ま、数値が正しいだろうってな前提の話だが(笑)

我が社の営業マンが某大学の心理学の先生に聞いてきた話だが
今の時期は「共感症状」ってのが現われる時期だそうな。

名称は色々とあるらしいが、被災した訳でもなく安全な地域に住んでいるのに
被災の現状をメディアを通して日々見ているうちに、不安や恐怖を感じ
なんの手助けも行動も出来ない自分を責め、罪悪感を感じてしまい
気が付けば、無気力になってしまう症状だそうだ。

なるほど、確かにチラホラとそんな人を見かける。

そんな症状の時は、無理して何かを頑張ろうっという意識を排除し
自分の出来る範囲の小さなことから始めるのが良いそうな。
今なら「節電」とか「節水」とか「募金」かな。

人の弱みにつけこんで悪事を働く輩や、むやみにチェーンメールを配信する人も居るが
そういう人達はナゼ「共感症状」におちいり、無気力になってくれんのだろうの?
生真面目ゆえに起こる症状だと聞いたが、生真面目さで言えば
両者、ひけはとっていないと思われるが…(笑)

本社総務のコネリー部長の後任となった総務のオッサンが
今回の地震以降、やたらと張り切って仕事をしている。
「満天さん! 備品調達お願いします!」
「満天さん! 緊急対策案を作成しましょう!」
「満天さん!」「満天さん!」と…連日メールか電話で指示を連発する。

あまりにも元気ハツラツな人を見ると、無気力になるのはナゼじゃろう???
「うるせ~んだよ!」

の一言が言えない。。。
こんな時なので一生懸命に頑張るのが「当たり前」ってな風潮に圧迫されておる

でもの。
ノンビリしたり、ホッと一息ついたり、ボーっとしたりしたって良いと思うのだ
そんな時に罪悪感を持ったりしちゃイカンと思うのよ。
温泉だってゴルフだって、服を買ったって、オモチャを買ったって良いと思うだ
そういう事だって日本の活性化に繋がるんだもの。

な~んてことを考えながら、会社を休む算段をしておる(笑)
4月いっぱいで正社員を辞める予定なので、
余っている休暇をなんとか処分したいんだが…言い出せる雰囲気じゃないだ(笑)

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3月11日から

2011-03-19 | 日々のハチャメチャ
この日、定年退職を迎えるオジサンが一人おっての。
昼を過ぎたころに「会長」が来て、退職するオジサンと一緒に昔話に花を咲かせておった。

地震の揺れは始め小さかったんだども、何時もの揺れとは違っておって
船に乗っているようなユラユラした動きに、船酔いしそうな感覚に襲われてしもうた。
ただそんな変な揺れ方は、数日前からボチボチと続いておったもんで
この時も最近起こっている揺れと同じだろうし、すぐにおさまると思っておった。

ところが揺れはおさまるどころか、どんどんと大きくなって…しかも何時までも止まらない。
正直、「ついに、東海沖地震が来たかっ!?」っと思い、変な冷や汗が出た。

毒の沼地に建つ我社は、ただでさえ地盤がユルイ。しかも社屋の側には活断層が走っておる。
社屋内に居て良いものか?社外へ飛び出した方が良いものか?
机の下に頭を突っ込みながら考え出したころに、ようやく揺れがおさまった。

それからは怒涛のような忙しさに見舞われた。
ネットは便利。っと思っておったが、この時に一番役に立ったのはワンセグ付きの携帯電話だった。
テレビ放送の受信により、震源地は宮城県沖っと知ることが出来た。
私の居た横浜市は震度5弱。私も含め社員にケガ人は無し。

ただ昼を少し過ぎたころに部長が一人岩手へ出張へ出たのが気がかりであったが
幸いなことに交通機関に乗る前に地震に遭遇し、夕方近くに無事が確認出来た。
仙台にある営業所へ電話を掛けたが繋がらず、地震の大きさを即座に感じた。

それでも、その時は、まだまだ事の大きさと重大さには気づいておらなんだ。
夕方近くに首都圏の交通機関がマヒしていると知り、全社員に緊急帰宅命令が出たが
不通になっている交通機関では、駅に行っても家には帰れない。
社有社や車通勤者にお願いし、皆の帰宅の算段をしたが、それでも帰宅出来ないメンバーが数人残った。
幸い私はバイクで通勤していたので、無事に家にたどりつくことが出来たが
家に帰りテレビをつけ、少ないながらもポツポツと入る情報に息が詰まる思いがした。

夫は地震の時に東京都内で車の運転をしており、ラジオから流れた緊急地震速報で車を路肩へ止め
フッと見上げると、大きなビルが右や左、前や後ろへグラグラと揺れているのを見て驚いたそうだ。
急いで会社へ戻り、全員の安否と帰宅支援をし、彼が自宅に帰りついた時刻は午前3時を回っておった。
お互いの無事を確認しあい、翌日が土曜日で本当に良かったっと思った。

地震直後におきた、福島の原発事故は知っていたが
それが電力不足を誘発するとは、私の頭の中で直結しておらなんだ。
日曜の夜に「計画停電」の話を知り、現在に至るまで停電情報に翻弄されている。

ただ、あの地震によっておきた津波で大勢の方が亡くなり、そして避難所生活を余儀なくされている。
まだまだ、寒さに震え頑張っておられる方々が大勢いる。
幸いなことに、阪神淡路大震災の教訓があり、我が家では普段から備蓄を心がけていた。
懐中電灯に電池、ガスボンベも、トイレットペーパー、サランラップ、ロウソクに水。
ハンドルを回して携帯電話を充電する器具に、警報音付きのラジオもある。
たまたま地震前の9日に、ガソリンも入れ、米も買ってあった。

だから言えるのかもしれないが…
飽食とモノに溢れた生活が当たり前となっている人々が、
「欲しいモノが買えないかも?」っと思った瞬間に、店に殺到し…店から品物が消えている。

何度も同じような悲惨な現場がテレビから流れ、CMも精神安定を促すような同じ映像が流れている
多分に人々の不安をあおるような映像の数々を、一週間も眺めていれば気持ちもなえる。
でも、もっと悲惨で大変な人達が大勢いる。
だから、ウンザリする気持ちに負けないように、自分に今、
何が出来るのか?何をすれば良いのか?を私なりに考え、そして実行している。

計画停電があるなしにかかわらず、暖房は使わずに電気も最小限に留めている
会社でも、暖房を消し、通常の半分以下の明かりの下で仕事をしている
買い物も出来る限り控え、備蓄品や冷蔵庫の整理をしながら食べている。

どうか、一日も早く、被災地で頑張っている皆さんが温かい食べ物を食べれますよう。
そして一日も早く、安心出来る場所で眠ることが出来ますよう。心から願う。
そして、福島の原発現場で必死に頑張ってくれている方々に、心より感謝したい。
命の危険も顧みず、放水を続けてくれている方々に、両手を合せる気持ちで一杯である。

まだまだ関東でも余震が続く日々だが、自分に出来ることを頑張りたいと思っておる。
こんな状況なのでブログの更新は滞るが、心配してくれた皆様、ありがとうございます。
私はなんとかやってますんで、ご心配なく。

きっと、きっと、大丈夫。
そう信じて、頑張りましょう。

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おかしな免許証

2011-03-11 | 日々のハチャメチャ
 ←以前に作った満天の顔(笑)

「似顔絵アバターメーカー」により作製。
興味のある方は一度お試しあれ~(笑)

昨年末、ゴールド免許更新に伴い
「5年間使う免許証だし…
少しでも若く見える写真の方がエエべ」

なんぞと勝手に考え、手元にあった履歴書用写真を持参した。

手続き上は何の問題もなくクリアしたのだが…
そもそも免許証用と履歴書用では、写真の顔のアップ率が違うらしく
出来上がった免許証の写真は、エライ顔がデカく写ったとんでもない作品となってしまった

こんな写真、誰にも見せられない~!!!っと思ったので
社有車を運転する人は、免許証のコピーを会社に提出せねばならんところを
ムッツリとシカとし、何事も無かったかのように振舞っておった。

ところが12月・1月と無事に通過したのに
2月に入って急に本社総務より「免許証のコピーを提出してくれ」っとのお達しが来た。
ただでさえ免許証をコピーした際の顔写真の部分は、原人ばりのヒドイ作品となるのに
それに輪をかけて「顔がデカイ」ときた。。。
コピーを取って、自分の顔なのに大笑いする出来である。

仕方が無いので心持ち(85%)縮小をかけ提出した。

本社総務では、各営業所から集まった免許証のコピーのうち
「満天さんのだけナンだか小さい」っと話題になったらしく…

縮小して送ったがために、かえって沢山の人の目に触れる状況となってしまったという事を
後日知ったが、後の祭りであった。

 ←今回作ってみた夫の似顔絵~(見せたら怒られる・・・)

昨年末、あと一歩でゴールド免許ってな所でスピード違反で捕まった夫は
近所の警察所では免許更新が出来ず、遠いところにある「運転免許試験場」へ行った。
試験場で免許の更新をすると、ココで当日撮影した写真しか免許証に使えない。
夫も少しでも若く見える写真!とか思ったそうだが、叶わぬ夢である。

それでも彼はめげなかった。

ライティングもショボく、簡易的なデジタルカメラでも
若々しく写真を撮ってもらうには、「どうしたら良いか?」を必死に模索したらしい。

弱いライティングでも反射率を良くするために、明るい色の服を着て行ったまでは良かった
さて、いざ撮影ってな段になった時に、
彼の脳裏に20ワット程度の電球が閃いてしまったらしい。

少し前にテレビでやっていた、若い女子が可愛く見える角度ってな場面が浮かんだそうな。

そのテレビの場面では、階段やエスカレータで女子は必ず男性より下の段に居るべし!
っと言っておったそうな。
そういうシチュエーションになると、女子は男子と話す時に
必然的に上目遣いとなり、「あ~ら不思議、お目目パッチリの可愛い女子に見えます」
ってなフレーズを思い出してしまったからタマラン。

出来上がった彼の免許証の写真は…

普段やり慣れていない上目遣いが度を越して、顔そのものが上を向いてしまっていた。
(上目遣いと上を向くの定義の違いがそもそも解っておらん…ハハハハハ)

ショボイライティングの効果を狙って、明るい色の洋服を着ていったのが禍し
下からの反射が上を向き過ぎた顔に、ミョウ~な影を作ってしまっておる。
4~5日貫徹した漫画家のように、目のしたにクッキリとしたクマが出来た写真は
本人の予想に反し、5歳以上老けた顔となってしまっておった。

そして彼は…会社へ免許証のコピーを提出する時に
コピー機の濃度を薄くし白く飛ばした状態でコピーしたそうな。。。。。

妻が妻なら夫も夫である。
多分今頃、「満天夫さんの免許のコピー・・・白くねぇ?」っと
総務で話題になっていることであろう(ガハハハハハハ)


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竹光侍 作:松本大洋

2011-03-08 | 漫画紹介
前回紹介した竹光侍のお話しはコチラからどうぞ~竹光侍1~4巻

今回はその続きの5巻~8巻。とても残念なことに…なんと8巻で終了してしまった。

 
 

巧いんだか、ヘタなんだか解らないような絵だと感じがちだが…
漫画と認識するより、絵画、またはアートっと認識した方が正解かもしれん。
古い漫画を知っている人には「劇画タッチ」っと言った方が解り易いと思う。

なにせ絵が動くように感じる。
原作者は別な人だが、実に見事なほど松本大洋は自分らしさを出している。

主人公の「瀬能宗一郎」は、浮世離れした侍
同じ長屋に住む大工の息子「勘吉」など、子供等に好かれている。
ってことは、悪い人だとは思えんのだが…
だがフっと見せる一面には、何か人知の及ばざる物にとり憑かれている様も見受けられる
それに彼は滅法剣の腕が立つ、それに伴い心も強い。

人は自分の弱さを知っているだけに、強いエネルギーには惹かれる。
でもあまりにも強いエネルギーに接すると、逆に怖さも感じてしまい腰が引ける。
ただ当の本人がノホホ~ンとしているもんだからつい傍に寄って行ってしまうのだが
時々ミョウ~な緊張感をまとう瀬能にドキっとすることしばし(笑)

だから誰もが彼から目が離せない。
ノホホ~ンとした表情と、時折見せる獣のような表情と、
どちらも人を惹きつけてやまないのだ
そんな漫画だから、読んでいる側もたまらん程、瀬能に惹きつけられるのだ(笑)

今回は最終巻を前にし、読みきってしまうのが勿体ないので、
もう一度、一巻から一気に楽しみながら読んだ。

悪を切り、ついでに自分の悪をも断つ。
な~るほど、そういう風に結論を持っていったか・・・
まったく考えていなかった最終回だったが、一度読み終わると
確かにコレしか無いってな終わり方だった。

なにか偉業を遂げた人物、または波乱万丈な人生を送った人の伝説ってのは
こんな風に始まり、こんな風に終わるのかもしれんな
そうして時代とともに脚色され、語り継がれるのかもしれん。

松本大洋の描く人物は、いつも、とてつもない強さを持って登場する
普通は色々とあって経験を積み、強くなる過程を描く話が多い中
いきなりMAXな強さで登場するもんだから、見ている側には安心感どころか
MAXの次は落ちるだろうってなセオリーに捕らわれ、ドキドキの連続となってしまう

それを毎回「そう来たか」ってな落としどころへ持っていく技には感服する
強い主人公を登場させてた作者は、読者にハラハラ・ドキドキ感を持たせるために
次から次へと強い相手を登場させるか…主人公に怪我を負わせて多少弱らせるか…
体は強いが心が弱い…なんぞと話を持っていきがちだが
彼の描く漫画には、そういったセオリーが当てはまる作品は無い。

今回の竹光侍は先にも述べたが原作は永福一成氏である。
この話に松本大洋の絵が見事にハマっているので、大変満足していたが
どうやら永福一成氏の原作が文庫化されているらしい。

ちょっとソソルのは、漫画にはない場面が載っているそうで…読みたいかもっと思った。

しかし…最近、江戸モノに気持ちが持っていかれるのはどうしてだろう。
色々な本や漫画を読んでも、必ず合間合間に江戸モノを手にしてしまう。

士農工商の完全なる封建制度な時代にも関わらず、気持ちが江戸へと飛んでいく(笑)
さて、民主主義に嫌気でもさしているのだろうか?(ハハハハハ)

なにはともかく、松本大洋ファンも、そうでない人も
漫画好きも、漫画なんぞ見ない人も、機会があれば是非見るべし。
きっと訳の解らない幸福感に戸惑うこと確実である(笑)

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陶芸作品

2011-03-03 | 作り物のハチャメチャ
またも久々の陶芸作品である。

今回は「小鉢」
(地味っぽい作品だから…地味っぽい字の色を使ってみた…笑)


信楽の土に白化粧をし呉須で線を引き、黄瀬戸の釉薬をかけた


ちょっと形といい、色といい、面白い感じに仕上がった。
使うとすれば、漬物をチョンっと入れたり…小ぶりな菓子なんぞも似合いそうじゃ

これから働き方を変えて、時間に余裕が出来るようになったらば
完成する陶芸の作品数も増えるじゃろうか?

うんにゃ。時間に余裕が出来たからって…今より数が増えるとは思えんな(笑)
陶芸は好きだが、教室まで出かけて行くのが面倒だもんな~(アハハハハハハ)
自宅で陶芸をやったとしても、「ヤルゾ!」ってな気合が伴わねば
ズルズルと時間だけ流れていくだろう。そんなもんだよ、人間って(笑)

現にこうして記事を書いている今日も…陶芸教室がある日だが。。。
寒いもんで「行きたくねぇ~」とか思っておるしの(ハハハハハ)

それでも細々とでも陶芸をやっているのは、黙々と静かに作業するのが好きだからなのだ。

いつか、自宅に小さな電気釜でも買って
チマチマとした作品を作り、ネットで販売出来たら…なんて夢もある。

もちろん私の作品だ。原価以上には売れん(笑)
作る端から人の迷惑もかえり見ず、プレゼントしまくっておる陶芸作品だが
忌憚のない意見を述べる夫や義父によると
「形は悪いが、ミョウ~な雰囲気と…なにより温かみがある」っと言ってくれている(笑)

思い切った行動には今スグには出れないが…何時か・・・っと思い続けておれば
きっと夢は叶うだろう。

若さを保つ秘訣は様々あるが、私自身は何時も夢を持ち続け
それを空想だけに終わらせず、叶えようと努力する力が
「若さ」のエネルギーを引き出す糧ではないかと考えている。
だから何時も「もう遅い」とか「今さら」だとか
そういう考えを持たないように心がけている。

先日会社に居る70歳のオジサンとお話しをした。
私が会社を退職するとのウワサを聞いて、とても心配してくれていたそうだ
一時はそのつもりで居たのだが、別な形で会社に残ることを話すと
自分のことのように喜んでくれた。

「人は悲しいもんで、これだけ世の中に情報が溢れていても
その事実に直面したり、その年齢に達しなければ、真実なんか解らないんだよ
だから同じ女性でも、満天さんより年下の子たちは何も解ってくれてなかったでしょう
だけど私は男だけれど、満天さんの年齢より上だし、満天さんの苦労も経験している
だから、あなたの気持ちはとても良く解る。本当に大変な立場で頑張ってたね」

なんぞと、とてもありがたく、そして嬉しい言葉を掛けてくれた
そして…少しビックリした(笑)
一線から退きアルバイトのような形で短い時間の就労している人なのに
誰にも話していない私の状況を、良く解っておるのだの~~っと感心した。

人は何処でこの分岐点を通過するのだろう?
可なりな年配の人でも、周りが見えずに暴走する人も居るし
自分に直接関係のない部分でも、キチンと見て把握できる能力を
若くて備えている人も居る。
70歳という年齢となっても、アンテナを張って見守ってくれている人も居る。

「本当を言うと50歳なんて、私から見ればまだまだ若い。
だから自分で暇を作っちゃダメだよ。
働ける体があり、働ける場所があるうちは働いていた方がいい。
そして夢を持って人生を楽しんで下さい」

ああ~。私もこんな70歳になれるだろうか?
私の作った陶芸の小鉢のように、丸く、そして燻したような色合いを
人生にも反映できたら・・・なんて思った(笑)

ちょっとした暖かい言葉で人は蘇る
ここに何時も遊びに来てくれている人達の温かい言葉に励まされ
また、会社でも…

「満天復活~!!!!」

アハハハハハハ。
満天さんは、とても単純な性格なのであった~(ガハハハハハ)

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