満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

「心霊探偵八雲」感想

2009-03-30 | 本の紹介
 
 
著作:神永学 イラスト:鈴木康士
これもブログ仲間の小耳書房さくらどんから教えてもらっただ

今のところ、文庫では4巻まで出ているらしい
単行本では、外伝も含め8巻まで出ているそうだ…(笑)

ドラマにもなっているし、漫画にもなっているので知っている人も多いのでは…?
私もこの作品は書店へ行くたびに目には入っていたのだが
なかなか触手が動かなかった作品の一つであった
一度手を出すと、長くなりそうな予感がしておったでの
が、既にもう長く続いておるがな(ハハハハハハ)

主人公は「斉藤八雲」
本の表紙を見ると解るように、左目が赤い
父親は、両目が赤かったそうなので…遺伝だと思われる(笑)
出生の部分に隠された秘密があるらしく、
母親は八雲を殺そうとし、失踪しているし
父親は時々現れては、よからぬ企みしては…どこかへ消えていく

赤い左目は、それを見た人に不快な思いをさせるので…
普段は黒いコンタクトレンズで隠している
しかも、その赤い目で「幽霊」が見え、話が出来るらしい

小説内では赤い目を見た人の殆どが「ギャー」と叫んで怖がっておるが…
そんなに怖いもんだろうか? ちょっと大げさな気もする
先日、会社の河豚部長の左目が真っ赤だったが…満天さんの反応は
「どうした?結膜炎か?病院行ったか?」であった
もし「生まれつきだよ」と言われたとしても
「そうか~珍しいの~。どれ、ちょっと見せてくれ」
で、終わりそうだと思うのだが…ま、主人公の「八雲くん」は
こういった奇異な目で見られるのも嫌いだそうだから
私なんぞは、いの一番に嫌われるタイプかもしれん(笑)

普段の八雲くんは、母に殺されそうになった所を助けた刑事
「後藤」が持ち込んでくる不思議な事件の解決に、しぶしぶかり出されている

誰もが忌み嫌う「赤い左目」をこの後藤刑事と
同じ大学へ通う「小沢晴香」の二人だけが、気にしない。

特に「晴香」は、八雲の左目を「キレイ」と言ったことがキッカケで
八雲の心を開く存在となっている
「珍しいの~」と言って見るのと、「キレイ」と言って見るのとは
紙一重だと思うのだが…前者は嫌われ、後者は好かれるらしい(笑)
トラブルメーカーな晴香だが、若さと可愛さで許されているのかね(ハハハハハ)

が、生い立ちも、見えてるモノも尋常ではない八雲の性格は、少々歪み系で偏屈。
「後藤刑事」の熱血ぶりと、「晴香」の後先考えない真っ直ぐなウザイ性格が
毎回、事件を呼びこみ、単純な事件をより複雑にしている(笑)

この小説内に出てくる人々。「晴香」を筆頭に全体的に皆さん心が幼い(笑)
作者が本編を書いた頃は30歳という若い年齢なので、
大人を書ききれていない感がある。単行本の6巻あたりの他の人の感想を読むと
それぞれの登場人物の「心に成長が見られる」との記述が出てきているので
この本を通して、作者も一緒に成長しているのかもしれん

また、若い作者の特権でもある「テンポよい話の展開」が、
八雲の「欠伸」・後藤の部下の「石井が転んだ」など
筆の遊びが多く、話の腰を折るので、読んでいて引っかかる
八雲くんの欠伸をする回数は実に多い。欠伸ってそんなに出るもんかね?(笑)

作者はこの後、舞台の戯曲なども書いているそうだから
この作品の前に、何度か台本を書いたことがあるのかもしれない
確かに「欠伸」や「転んだ」の表現の仕方が、台本っぽい感じがした

「八雲」という名前から「小泉八雲」をイメージすると思うが
多分、作者もそこから名前を取ったのではないかと思われる
「小泉八雲」=「パトリック・ラフカディオ・ハーン」も
怪我で左目を失明しているからな~
それに…小泉八雲の怪談話は…実に怖い(笑)

でも、この心霊探偵八雲のホラー部分は、そんなに怖いとは思わない
そこに何故幽霊として現れているのかを、八雲が解析していくので
怖いというよりは、悲しく、また哀れを感じる

この本の中でも、作者が八雲の口を借り何度も言っているのだが
「幽霊は亡くなった人の思念であって、それ自体は悪さはしない」
私もそれは思う。生きている人間の方がよっぽど怖い(笑)

それでは…ココで一つ。私が体験したホラー話をしようか?

私が使っている、このテンプレートには猫が二匹いる
左側の猫が、以前に飼っていた「五右衛門」という猫にソックリだったので
懐かしく思い使っている

この猫。名前は「五右衛門」だが、メスである
シャム猫の世界チャンピオンだった母猫が、
フラ~と外へ出て虎猫と逢瀬をし、生まれてしまった猫であった
母親にも相手にされず、飼い主からも疎まれて生まれてきたゴエは
縁あって手乗り状態の時に、私の所へ来た
チャンピオンの母の血を引き、気位が高く
野良猫の父の血を引き、少々下品であった(ハハハハハハ)

ゴエを引き取って2年が経ったころ、私は引越しをすることになった
猫を飼ってよいアパートで、キレイなところってのは、なかなかない。
なかなか無かったのだが…ある日、不動産屋が「掘り出しモノ物件」を持って来た
とりあえず、猫は家に付く動物なので
ゴエを連れて一緒に見にいくことにした

2階建て木造モルタルのアパート。外装は古い感じがするのに
1階角部屋の「その部屋」は、内装に手を入れたのか、とてもキレイだった
もともと今住んでいたアパートから近かったので
不動産屋とは、見に行ったアパートの前で待ち合わせをしていた

その部屋のドアの前に立った時から、ゴエに異変が起こる
「フ~~~」と唸り声をあげ、毛を逆立てるのである
室内に入って、床にゴエを置いたのだが、彼女は一歩も動かない
昼の2時頃に見に行ったので、角部屋ということもあり
室内には燦燦と日が入り、明るく清潔な感じがし、とても良い部屋に見えた

とても良い部屋に見えたのだが…猫のゴエが玄関から一歩も中に入らない
しかも、彼女が見つめる先には小さな流し台があり
そこに向って一心不乱に「フ~~」っと毛を逆立てながら唸っているのである
その流しのところには、丁度私と同じくこの部屋を見に来たのか
一人の女性が立って窓の外を眺めていた

あまりの傍若無人なゴエの態度に、一緒に行った不動産屋に詫びをいれ
早々に退却することにした私は、ゴエを抱きしめ部屋をあとにした
ところが一緒に同行した不動産屋さんも、私と一緒に部屋を出て
アパートの部屋にカギを掛けようとしだしたのである
「もう一人のお客さんは、よいのですか?」と私が言うと
「お客さん、変なこと言わないで下さい!」と不動産屋が急に怒り出した

今日、ココを見に来たのは…私とゴエ、それに不動産屋の3人であると言うのだ

勘違いにしてもハッキリ見えたので…もう一度、不動産屋にお願いし
中を覗かせてもらったのだが…確かに、誰も居なかった

翌日、友達と連れ立って問題のアパートの近所で聞き込みをしたところ
半年くらい前に、あの部屋でガス爆発がおこり女性が一人亡くなっていたらしい

さて、私が見たあの女性は、ガス爆発で亡くなった女性だったのだろうか?

もし、私が猫を飼っていなかったとし
コノ部屋を気に入って敷金・礼金を支払って入居したとする
夜な夜な女の幽霊に悩まされ、たまたま友人に霊感の強い友を持つ晴美が居て
彼女にお願いをし八雲と会う…
実は…単なる事故として処理されていたガス爆発が、殺人事件だったら…
というようなお話が、この「心霊探偵八雲」である(笑)

面白いので、一度読んでみるとよい
ざっくりした文章なので、読みやすいと思う

私の思い出話を読んで
「ヒドイ不動産屋も居たもんだねぇ~」と、感じた方も多いかと思うが
一番怖い思いをしたのは、かの不動産屋だと思う
なにせ、ココで何が起こったのかを知っていたわけで
猫は唸るは、飼い主は「人が居た」とか言うし…さぞ、怖かっただろうと思う(笑
その後、半年ほどその部屋は空きやであったが、後に誰か入居したようである
無事に生活できただろうか? 
私と猫のせいで怖い思いをした不動産屋が、部屋をお祓いしてくれていれば良いが
そうでなければ…(笑)

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初恋の人からの手紙

2009-03-27 | 日々のハチャメチャ
何時もブログで遊んでおる「ロスタイム・CAFE」の木家マスターのところで
大変、面白いことをやっておったのでマネしてみた(笑)

「初恋の人からの手紙」
もうすでにブログでは流行っているらしいので、知っている人も多いと思うが
どうやら、初恋の人から「お手紙」が届くらしい~(ドキドキ)



満天、ひさしぶり。
今でもフリマに自作の詩を出品していますか?会うたびに詩を書いておれに見せてきた満天をなつかしく思います。

 マジ!? 自作の詩を売ったことはないが…
私の過去の最大の汚点! 詩を書いていたって事を何故、今、言う?


満天が「なんで私が面倒を見ないといけないのよ」とおれに言い捨てて別れたあの日から、もう34年が経ったんだね。月日が流れるのは早いものです。

34年…???(計算が合わんが…?)
この文章だと、私しゃ初恋の人と寝ただか? しかも…面倒を見てたってかっ!?
キミ。。。ボケたじゃろう(ガハハハハ)
私が男の面倒なんぞ見るハズがないだよ~
他の女と間違えてないかい?(笑)


あ、そうそう、手紙を書いたのには特に理由はないんだ。ただ部屋の掃除をしていたら満天からの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせたかな。

おかしいな? 手紙は全部、焼き捨てさせたハズじゃが…?

思い返してみると、あのころ満天はとても余裕があって、大人びていたなぁと思います。男子と幅広く仲が良かった満天に、おれは「男好きだな」などと皮肉を言ったけれど、満天は平気で「そういう女が嫌いなら付き合わなくてもいいんだよ」と返していましたね。そういう満天の余裕が、やけに鼻についた思い出があります。

そういう子供っぽい焼もちの焼き方が、嫌いだったんじゃ
だいたい、他の男と仲良くして何が悪い? お前は私の亭主か?
たかだか部活の延長や、本の貸し借りしていた程度ぞ
いちいち、キミに報告する義務なんぞないじゃろう? 違うか~?(笑)


そういえば満天にとって初恋の相手がおれだったのかな?最初のころの満天は、なんだかプライドだけは高いわりに、緊張気味だったような気がします。
そろそろ男慣れしたころでしょうか?

あっ! そういえば…私しゃ。
誰にでも「アナタが初恋の人なの…」って言ってた記憶があるだ
本当の初恋の人は…サイボーグ009なのだ。漫画の世界の人なんで会えん
そろそろ男慣れ??? 無理。未だに緊張しているわよ~~ん(ガハハハハハ)


まだラブラブだったころ、満天はおれに「私ね、男って顔で決まるとは思わないの」といつも言っていましたね。よかれと思って言っている言葉が人を傷つけるあたりは、天然爆弾の満天らしいなぁと思います。今も相変わらずなのかな。

ブワハハハハハ
そんな程度で傷つくから、私と別れただよ~
今の夫にも同じことを言ったがね、彼の返答が笑えただよ
「じゃ、僕が満天にとって初めての顔もイイ男だね」っと来た(笑)
二人で大笑いしてな~~。このくらい切り替えしの良い男でなけりゃ~
私の相手はつとまらん(ハハハハハハハ)

ただし、女友達には何時も言われておったよ
「アンタは本当に、顔でえらばんね~」ってな(ハハハハハハ)


今だから言えることだけど、おれは満天と付き合ったことを後悔していません。毒舌にあまり傷つかなくなったのも、女から説教されても聞き流せるようになったのも、満天のおかげだと思っています。

ほ~。そいつは良かったの~
しかし、未だに女から説教されてるのか? 
説教を聞き流すから、成長せんのだろう。真摯に受け止めろ~(笑)


いろいろ書いたけど、おれは満天が大好きでした。これからも満天らしさを大切に、そして当時のように黒柳徹子のモノマネをみんなに披露しながら(笑)、幸せをふりまいてください。

黒柳徹子は卒業しただ。あれはウケん。
今は春日の真似をしておる


またいつか会いましょう。では。

P.S. おれの歯がくさいってみんなに言いふらしていると聞きました。本当ですか?

ブワハハハハハ
ウソは言ってないだよ(アハハハハハハ)




ハンパなく…過去の恋愛を思い出した(ハハハハハハ
だいたい、過去にあったことが網羅されておる

特に「男は顔じゃない」のくだりは、よく言うが…
「天然爆弾」…この言葉も言われた経験あり…
「毒舌」…私の十八番だし…
まだ、「初恋の人からの手紙」が未経験な方は、是非やってみてくれ
思わぬ暴露に仰け反るぞ(アハハハハハハハ)

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ヒヤリハットの法則

2009-03-25 | 会社のハチャメチャ
ある製品にミスがみつかった。
が…出荷前だったので事なきを得たのだが…
納入間際の製品だったので
急いで製品を作りなおし、出荷しなければならなくなった

こういう出来事を、「ヒヤリハット」という。
ものすご~く冗談っぽい名前だが、これ、マジな話である(笑)

どんな行動をしていても当てはまるのだが
何かをしていて「ヒヤリ」としたり、「ハット」したことを
「ヒヤリハット」と呼んでいる
重大事故にはならなかったが、一歩間違えば大変なことになっていたかも?
ってな出来事のことである

このヒヤリハットには、法則がある
『1:29:300』である

滅多に起こらない重大事故を1とすると
その下には29の軽度な事故があり
またその下には300の些細な出来事があるっというもの
この300の部分を「ヒヤリハット」と呼んでいるのだ

労働災害の事故件数を統計分析して出した数字だと聞いている

自転車やバイク・自動車などを運転していて「ヒヤリ」とした事があると思う
この「ヒヤリ」を見過ごしていると…
何時か大きな事故になるよってな警告なのである

ま、乗り物意外でも普段の生活の中で「ヒヤリ」に出会う
そんな時に、「何もなくて、良かった~」と放っておかず
何故こうなったのか? どうすればこうならないのか?と考え
同じ過ちを繰り返さない努力をする「クセ」を
身に付けておくと良いといわれている

と…先日の家庭内事故(その記事はコチラからどうぞ~笑)で
私の「ヒヤリハット解析能力」がゼロだと露呈してしまったから…
あ~だ、こ~だ言っても、真実みに欠けるがの~~(ハハハハハハ)

ともあれ…「ヒヤリハット」が我が社で起きた(笑)
実際にダメな製品を作ってしまったのは、中国の支社なのだが…
納入期限が迫っているので…
急遽、我が社は「家内工業化」せざるをえない(笑)

前にも言ったが…我が社は妖怪だらけの会社である
そこで、単純作業の家内工業をするというのは…いったい…どうなるんだろう?

興味が先に立ち、部署的には部外者なのだが…
「手の空いた時だけですが、お手伝いします~」っと無理やり参加してみた(笑)
ま、会社のトップがアタフタしておるので…
ここで恩を売っておくのも悪くないだろうってな大人のドス黒い考えもあるがの~
(アハハハハハハハ)
注:若い学生諸君。ドス黒い=処世術と変換して読んでくれたまえ(笑)

妖怪=水木しげるワールドと捉えておる私は
どうしても、昼は寝床でグーグー、夜は朝まで運動会~♪ってな歌が頭を回り
妖怪ってのは、昼日なかにコツコツと仕事をするのは苦手っと考えておる(笑)
そこを検証したく参加したのだが…

切干大根君(28歳)
単純作業が始まると…自然に妄想状態になり、口元がひとりでにニヤケている
時々「フフフ…」と笑うので少々薄気味悪い(笑)
目を見ると白い膜がかかった状態なので、半分アチラの世界へ行っているらしい

ナマズ君(31歳)
超が付くほどハイテンションとなる。色々な人の作業をのぞきまわり
誰かれかまわずに、作業スピードを競おうとする。
がしかし…競い合って彼が勝った姿を未だ見たことはない

メタボなラッコ君(53歳)
腹がつかえるので作業机から仰け反るように仕事をするので、手が机に届かない
よって腹の上でコチョコチョと作業するので、本当にラッコに見える。
足を振って、キャスター付きのイスに座った状態で移動し、作業現場から逃げる
逃げるのはかまわないのだが、イスは返して欲しい

セッカチな九官鳥君(36歳)
作業を始めて5分も経たないうちに、「あ~」とか「う~」とか唸り出す
ジッとしていることが苦手なのか10分後には歌い出し、静かだな~と思うと寝てる
起きだすとウルサイので、できるだけソっとしておくのだが10数分で目覚める
寝ても起きてもセッカチなので、気苦労が多いだろうなと思う(笑)

形から入るマシュマロさん(65歳)
まず、回りを整える。次に作業に入るのだが「イスが悪い」「空調が悪い」など
なにかしら文句を並べる。が…決して自分で何とかしようとはしない(笑)
やっかいなのは、環境を整えてあげたら満足したのか、それ以降来ない

自己流ヤマアラシ君(55歳)
説明を聞いても、同じように出来たためしがない。まったくの自己流で始めるので
何度も注意されているのだが、荒らすだけ荒し最後には逃げていく
逃げ去ったヤマアラシ君の席には、足元に菓子の袋が散乱している
見ていると腹が減ると作業場に現れ、手よりも口をモグモグ動かし帰って行く

笑う亀山亀吉君(26歳)
実に楽しそうにニコニコ笑って机に座っている。仕事は遅いのだが出来は丁寧
時々、笑った状態で手が止まっているので、どうやら寝ているらしい
寝ている顔を覗き込むと、口元は笑顔なのだが目が白目になっている
この単純作業の中、笑ながら寝れる亀山亀吉君は、大物かもしれん

キュートな山リスさん(28歳)
作業スピードはバツグンに速いのだが残念なことに瞬間で寝る。ハッと気付くと
寝ていたことを誤魔化すためか「皆さん!寝ないで下さい!」と大声で叫ぶ(笑)
その声で何人かがハッと起きるのだが、寝ていて欲しい人まで起こすので困る

エクアドルのバナナ売りさん(58歳)
参加する気は毛頭なかったのだが、部品を取りに来てそのまま引きずりこまれた
手先に意識が集中すると、頭まで血が回らないらしく「何個出来た?」と聞いても
「あれ~昨日は何食べたっけな~」と、意味不明な返答が返って来る。大丈夫か?

園丁ロボット君(36歳)
ロボットなので精密な手の動きなのだが…いかんせん、壊れかけたロボットなので
手が遅い。遅すぎるほと遅い。マジでラピュタで花を育てている姿に似ている(笑

ま、こんなメンバーで作業をしても、中国で作ったのと大差ない(笑)
結局、2週間目でエリートメンバーが選抜された
その…メンバーに…なぜか私の名前も出ておった。。。。
いや…ブログネタを見に行っただけなんだが………

張子の虎満天さん
手は早いのだが…他の人の作業をチラ見しては、ニタニタしている
少々薄気味悪い。家内作業部屋に新しいメンバーが引きずり込まれたと聞くと
なぜか作業現場に現れる。日に数時間しか参加していないのに、全行程経験済み。
ちゃっかり何時も、新人が配属された作業工程に参加している

大きな墓穴を掘ってしまった「張子の虎満天さん」は、
自分の仕事が溜まり…毎日残業している日々を送っておる
ブログネタをゲットするのも、ほどほどにせんと…体を壊す(笑)


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危険は家庭内に住んでおる

2009-03-23 | 日々のハチャメチャ
いつも遊びに行ったり、来てくれたりしておる
薬作り職人さん」の奥様が、屋根裏収納へ登る階段からコケ
頭と背中を打ったという事件を読み…
(現在は完治し、無事に病院から退院しました~本当に良かった)
他人事ではないな~。気をつけねば…っと思っておりやした

が…スットコドッコイな私も…この3連休のど真ん中で
同じような事をやってしまいましただ~(ハハハハハハ)
(大した事故にはなってないっす。ご安心して下記記事をお読みくだされ~笑)


私は3連休をゲットできたのだが…
夫は真ん中の土曜日が出勤日なもんで、何処へ行くという訳にも行かず
夫の居ない「土曜日のお天気が良い~」てな事情も手伝い
ほいだば「押入れ掃除」でもするか~っとなった

朝、8時から通常の部屋の掃除を済ませ、近所の量販店へ買いだしに行き
必要なBOXなどを購入し自宅へ戻ったのが10時
それからコツコツと押入れの整理を始め、全てが終わったのは13時であった

一度押し入れのモノを全部外に出し、押入れ内部に風を入れながら掃除機をかけ
捨てるものは捨て、残すものは整理しながらまた押入れに戻すという
単純極まりない仕事ではあったが…
押入れ内部に本棚に入りきらない本や漫画が山とあり
思った以上に重労働な仕事であったと気付いた時には既に遅く
全てが終了したときには、ヘロヘロ状態となってしまった(笑)

それでも、終了してみれば
誰が開けたとしても、美しいと思えるほどに整理された押入れ
「やるべき事はやりきった!」と、満足しきりの私であった(ハハハハハハ)

フっと見ると、足元に未使用の小箱が一個、転がっておるのを発見した
また次回、どこぞで使うために取っておこうと思ったが
さて…押入れはきれいに片付いたし…何処へ置いておこうか…
と見上げた私の視線の先に、洋服ダンスの上に空いているスペースを見つけた
「あっ、あそこなら邪魔にならないし、見栄えも悪くないな」
そう思った私は、よせばよいのに
手近にあった勉強机のイスを引き寄せ、その上に乗って洋服ダンスの上へ
箱を乗せようとしてしまった

ま、どこのご家庭でもあるイスだと思うが…
勉強机のイスってのは、クルクルと回る。
だから、危ないので絶対にこの上に乗ってはいけない。
そんなこたぁ~解っておったのに、自分の運動神経を過信し、私は乗ってしもうた

イスに乗る前に、押入れ掃除で足腰がヘロヘロだったのを、つい忘れ
ヒョイっと乗ったイスへのアプローチの角度が悪かった
イスに乗った瞬間に、イスがクルリと動き
動いたイスから落ちないように、バランスを取ろうとしたが
足腰がヘロヘロになっておった私は、踏ん張りが効かなかった。

よってイスのクルリの回転運動で弾みの付いた私の体は
弧を描くようにイスから投げ出され、床へと落下したのであった~~~

私の体重を考えれば…イスから投げ出され、床の上に転がるまでの間は
多分、僅か数秒の時間であったと思うのだが…
足がイスから離れ、床に着地する間、私としては数分間の時間に感じた
つまり、記憶の中ではスローモーション状態であった

足がイスから離れると同時に…頭の中で「ヤバっ!」っと思ったのを覚えておる
それから天井が見えたので、このままでは頭から落下するな~と考え
首を前に引き締めた
それと同時に手を後ろに出そうか?と思ったのだが
ヘタに手を出して、手が体の下敷きになり骨折しても困るな~と考え
手は出さないことにした…
その瞬間、「ド~~~~ン」と鈍い振動が起こり
私は地面に大の字になったのである(アハハハハハハ)

出来るだけ尻から落ちようとしたので、尻に鈍い痛みを感じ
落下の反動で背中が床に触れ、息が詰まった
それから耐え切れずに頭が床にぶつかり…目がチカチカした
この順番を大の字になりながら、反復しながら考え、この落ち方なら大丈夫だの
なんぞと思いながら、ゆっくりと起き上がってみた

眩暈なし、手に痺れなし、吐き気なし。。。。
体に怪我がないことを確認し、次に落下のショックに耐えられるように
もう一度、ゆっくりと横になり、気を落ち着けた(笑)

横になりながら考えたことは…
「飛び降り自殺」をする人ってのは…地面にぶつかる瞬間まで
ハッキリとした意識ってのがあるんだろうな~である
しかも、落下速度とは反比例して、スローモーションで落下が進むのだ
イスから落下した程度でも、こんなに色々と考えたり出来たのだもの
高いビルから飛び降りたとしたら、地面に落下するまでの体感時間は
そりゃ~相当長いだろうな~なんぞとボ~っと考えた
「飛び降り自殺」ってのは、辞めた方が良い
マジで、死ぬまでの時間が長そうだ

動悸が治まったので、ゆっくりと起き上がり、次に玄関へ行った
このあと、気持ちが悪くなって倒れたらコトなので
とりあえず玄関のチェーンを外しておこうと考えたのである
夫が会社から帰って来て、チェーンで家に入れなかったら困るだろう

チェーンを外しながら、「いや…待てよ」っと考え込んでしまった

チェーンが掛かっていたら…夫は家には入れない
入れないから大騒ぎするだろう。それは、それで夫にとっては良いのかもしれん。
万が一、私の具合が悪くなり一人で死んだとして
警察に一番疑われるのは夫であろう。家に入るのに四苦八苦した方が
警察に疑われるという嫌な思いをしないで済むかもしれん。
ん~~~。チェーンを外しておくべきか否か?
と、玄関で仁王立ちしながら色々と考えておって、私は大笑いしてしまった

こんだけ色々と考えられるのなら、死ぬわけがない(アハハハハハハ)
しかし、死亡事故の上位に絶えず家庭内での事故があるが
こういうことか…と、思った
どんなところに危ない出来事が潜んでいるか、解らんもんだの~
気をつけねばっとマジで思った

それから、夫が家に帰ってきて…本当はナイショにしておきたかったのだが
万が一、朝起きたら私が死んでいたとしたら…(まだ妻の妄想は続いておった)
警察へ、言い訳の一つも言いたいだろうと思ったので(ハハハハハハ)
正直に今日の出来事を打ち明けた。。。。。

案の定、エライ心配と同時に、もの凄いお叱りを受けた
妻がスットコドッコイだと解り過ぎているほど解っていた夫は
こんなコトもあろうかと、わざわざ踏み台を買って家に置いてあったのだ
「なぜ、踏み台を使わない?」
……ま、怒るのも無理はないわな・・・(笑)

あれから2日が経ったが、未だ体調に変化なし。元気である(笑)
ただ、首が筋肉痛となっておる
落下する時に頭を庇って首に力を入れたもんだから
ノドの両サイドの筋肉が痛い。。。。
あと、押入れ掃除で使ったアチコチの筋肉も痛い(ハハハハハハ)
歳を取るということは…家庭内でも危険が増すってことなのか~
反省しきりの休日であった(笑)

ただ、打ち所が悪かったのか…「妄想」が止らない(笑)
まいったな。誰か妄想の止め方を教えてくれ~~~(ハハハハハハ)


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夫と妻の逆転劇

2009-03-18 | 会社のハチャメチャ
我が社では、あんまし仕事が忙しいんで…
今年1月に中年オジサンを一人、中途採用した
時を同じくして夫の会社では、不況のあおりを受け
役員賞与30%カットのお達しが来た

正直、夫の会社は3月決算なので数値は出てはいないのだが
我が社ほどではないが、ソコソコ儲かっておる
んじゃ何で30%もカットされるのか?っといえば
親会社が3月に赤字決算をむかえる予定なので
子会社として、気を使ったらしい…(笑)

アホくさい話だが、世間の目というものは侮れない
親会社がウハウハ儲かっていた時に、これといった還元は受けていないのだが…
親会社からの天下りが殆どの我が夫の会社。
親が傾いたら、子も傾いたフリをせねばならない(ハハハハハ)

情けないように感じるかもしれんが…親会社あっての子会社
親会社の機嫌を損ねぬよう、細心の注意を払っておいて損はないのだ

夫と妻の関係も似たようなものかもしれん
もちろん会社と違って、夫が儲かっている時にはそれなりの還元は要求するが、
夫が困っている時に、心の中でどう思っていようと表面上は夫に合わせる
それは兎にも角にも…夫が世帯主で生活費を稼いでくるからである(笑)

ところが、先月我が社に入社した中年オジサンの家庭は少々違う

「一家の世帯主は妻」
「3人いる子供の扶養も妻」
なのである

まあ、我が社に入社するまで、失業していた訳だから…
そうなってしまったのも解る気がする
しかし、我が社に正社員として正式採用されたあとでも…
妻が世帯主のままなのである
よって、今も夫と妻の立場は逆転した状態なのだ

中年オジサンは、朝も早くから起きて子供と妻の弁当を作り
乳飲み子を保育所に、幼稚園児を保育園に送り届けてから出社する
なもんで、往々にして会社に遅刻してしまう(笑)

保育所・保育園から子供が病気になったと言えば
会社を早退して子供を引き取り、病院へと走る

どんなに会社が忙しくても、残業が出来ない
会社帰りに保育所・保育園へ立ち寄り、子供を引き取り
買い物をし、晩ご飯を作って自宅で妻の帰りを待つからだ

家の掃除・家族の洗濯・子供の世話・・・
会社を遅刻するは、休むは、早退するは、残業できないは…

これって…子供が居る主婦の話みたいじゃろう(ハハハハハハハ)

こんだけスッパリと夫と妻が逆転している話は、初めて聞いた(笑)

会社としては困るのだが…
会長がハローワークへ行って連れて来たから文句が言えん

うちも共働きだから、夫婦逆転はありえない話ではない
夫が定年退職したら、そうなる可能性も「大」なのだが…

私しゃ、まっぴらごめんである

男性諸君のように大黒柱を背負った日にゃ~
言いたいことも言えない会社ライフを送ることになる
30%も減俸されても、もみ手で擦り寄ることなんざぁ~出来んし、したくない
が…
だが…我が夫には、30%減俸されたって、怒らず文句言うなっと言ってある
(ガハハハハハハハ)

自分は動かず、夫を動かす。
この技を覚えた以上、妻の座を夫には譲りたくない(ハハハハハハ)


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窓下族

2009-03-17 | 会社のハチャメチャ
会社で席替えがあった。

学校の時と違って、会社になると滅多に席替えなんぞしないのだが
世間の会社と違って、我が社では人が入るたびに誰かが席の移動をしないと
座る場所がない。

もちろん、事務所内のスペースは決まっておるから
人数が増えるたびに、どこかに弊害が出ている

最初に事務室から弾き飛ばされたのは、書類入れの棚であった
現在、書類を出し入れするには、事務所から出て可なり歩かないと棚に到達しない

次に弾き飛ばされたのは、退職間近のオジサン。
薄暗い倉庫のような部屋に移動させられ、切ない姿をさらしておった

その次に考え出された技は、事務室内の通路を狭くすること
動線が悪くなり、誰のところへ行くにも大きく迂回しなければ辿りつけなくなった

誰もが頭の上の吹き出しに
「仕事、しづらいぞ!」っと出しておる(笑)

で、今回もまた「春に入ってくる新入社員」のために
誰かが犠牲になる季節がやってきた

今年は誰が犠牲になるのかの~~~~っとノホホンっと見ておったら…
「満天君。」っと思わぬ呼び声がかかり
私に白羽の矢が突き刺さった。

薄暗い倉庫に飛ばされた、退職間近のオジサンが退職したもんで
その席が空いておる。。。そこへ飛ばされるんすかね~っと思っておったらば…

な・なんと・・・・・

コピー機を事務室の外に出し、
空いた壁際に社長が座るようなデッカイ机を、皆を見渡すように置き、
ココへどうぞっときたもんだ!

私の後ろは壁。私の目の前には社員の皆さん方が座っておる。

「この配置って…重役席でないかい?」

確かに…もう一方の壁際には机が3席置かれ、重役席がちゃんとある
が、私のこの位置も…どう見たって重役席②に見える
しかも…どの重役達の机よりも…大きい机をいただいてしまっておる

「アワワワワワワワワ~~~」

この席に座って数日後…
我が社の大黒柱、「会長」がいらっしゃった。。。。

「満天君、なんかエライ席になったね~」なんぞと言う会長。

「エッ!? あの…一見、エラそうに見えるのですが…
あの、この背後の壁をご覧いただけますと解りますように
上の高い位置に窓がございまして…言ってしまえば…窓下。
窓際一歩手前の窓下族でして…アハハハハハハハ」

「アハハハハハハ。なるほど…窓下族か?ハハハハハハ
ま、立派な机を貰ったんだから、それに見合う仕事を頼むよフフフフフ」

「ヒヤ~~~~~~」

なんでこんな目に会うねん。
この重役席に座ってから…身を小さくし…
決して偉そうに見えないように努力をしておる満天でやんす(笑)

しかし…この席ってば…ネットやり放題なんねん(ブワハハハハハハ)
後ろが壁ってエエ~な~~~
何時までこの席で居られるかは解らんが
ヒヤ~~~~っとした分、
「遊ぶど~~~~!」
(決して、働くど~とはひっくり返っても思わない…笑)

もちろん。細心の注意を払い、偉そうな態度は見せずにの(ガハハハハハハ)

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甘酒

2009-03-16 | 食い物のハチャメチャ
新潟に住んでいる友達から「酒粕」をもらったもんで…
料理に使っておったんだが、フッと思い出して
「甘酒」を作ってみた(笑)


↑この画像…「ドイツりすさんの、遠慮したい料理の画像によく似てる…(笑)

酒粕を水で溶きながら「すり鉢」ですり、砂糖を加えて煮詰めるのである
そこそこ、美味い(笑)

本物の「甘酒」は、酒粕を使わず米と麹で作る
そっちの方が断然、美味いのだが…メンド~なんである(笑)

その面倒な食い物を、よく私のバー様は作っておった

「甘酒の作り方」
米でも良いが、もち米だと尚良い

もち米を「ユル~~ク」炊く(笑)だいたい一合ぶんくらい多い水で炊く

麹をパラパラする程度まで、ほぐして置く

「ユル~ク」炊けたもち米を、ボールに移し5分ほどジっと待つ
多分…炊きたての温度から少し冷ますんだろうの~でもまだ熱かった覚えがある
だいたい米と同じ分量くらいの麹を入れ、一緒に混ぜる

で、ココで私は、バー様に呼ばれる(笑)

大鍋に湯を張りストーブに乗せ、
その鍋の中に入る程度の鍋に、米と麹を混ぜたモノを入れ
そこに長い温度計を突っ込む。(つまり…湯煎だな…笑)

その温度計を60度にキープしながら、鍋の中をかき混ぜるのである

私の担当は、老眼のバー様のかわりに温度計を見る係りである
私がボ~っとして許される範囲は65度まで
バー様の念の押しようが尋常ではなかったので、緊張した(笑)

昼過ぎから始めて、晩飯時くらいまでの時間だったから…5時間以上かっ!?
子供には辛い作業であったな~~。
(ま、ココで昔話を色々と聞いたがの~笑)

時々味見をしながら、ドロドロのグツグツになったブツをかき混ぜる
この味見がクセものでの…
バー様と一緒になって味見に参加するもんだから
晩飯時には腹が一杯になっての~~結局、親に怒られた

だいたい仕上がったら、漬物に使う時はココで完成
甘酒として飲む場合は、この後にもう一度高温で一煮たちさせる
ナゼかバー様は甘酒を一升瓶に入れ、押入れにしまっておった
(押入れに入れておけたのは、極寒の北海道だったからかもしれん)

バー様は…
ソレを少し鍋に入れては水で溶き、一煮たちさせては美味そうに飲んでおったな
大事に大事に飲んでおった。
手伝ったのに…孫には最初の一杯のみ。あとは一人で全部飲んでおった。
ソコだけが…今でもゆるせん!(笑)

その後、何処で甘酒を飲んでも
あのバー様の味にはかなわん。
こんな風になんとな~くだが、作り方は覚えておるんだが…
自分で作る気にはとうていならない。

だいたいの分量でも美味しく作れる
肝心なのは、温度と味見である
酒粕で作るよりも、断然美味いのは保証するぞ~(笑)

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彼方から 作:ひかわきょうこ

2009-03-13 | 漫画紹介

私にしては…大変珍しく…
「ド・ストライクな少女漫画」の紹介である(笑)

むかし、むかし…1970年代の終わりころから、80年代にかけ
少女漫画は黄金期を迎えておった
その頃、現れた大御所たちに混じって、彼女は作品を発表していたのだが
記憶をたどれば…彼女は初期のころは、
私には近寄りがたいほどの「恋愛漫画」を描いていたと思う(笑)

その彼女が、90年代に入り
このようなSFファンタジーの世界を描いていたとは知らんかった
本人が病気をしたらしく、完結までに12年の歳月がかかってしまったそうだが
一気に読んでも12年の歳月を感じさせない勢いがあった

それに、可愛らしい絵柄とは対象的に
作者自身が病気で苦しんだ時代を乗り越えた強さを持った人なので
数々のセリフの中に、愛と勇気と力が秘められており
とても素晴らしい作品に仕上がっていた

「ひかわきょうこ:インタビュー」

女子高校生の「ノリコ」は、何時も自分を待っている「別の世界」があるような
そんな気がしてならなかった。
そんな気持ちを誰かに言っても、夢見がちな少女にありがちな「妄想癖」と
片付けられるのがオチであった

どころが…その妄想が、現実となって目の前に現れたのである

ある日の学校帰りに、ノリコは友人数人とともに爆弾事件に巻き込まれてしまう
ところが友人達は全員助かったのだが…
ノリコ一人が忽然と姿を消してしまったのである
女子高生として生活していたこの世界で、ノリコは行方不明者となってしまった

その頃ノリコは爆弾の衝撃で、日頃感じていた別の世界へと飛ばされていた

普通、物語で異世界へ飛ばされた話を書く場合
ま、作者の便宜上、言葉は何故か通じるように設定されている作品が多い
が、この作品。
あろうことか「言葉は通じない」という、ごくマトモな設定を行使している
よって異世界へ飛ばされてから「渡り戦士のイザーク」と出会い
数々の人々と会うごとに言葉・風習などを覚えながらの旅が続く

絵柄の可愛らしさから…
つい、クヨクヨとスグに泣く「女子(オナゴ)」を想像してしまうが
このノリコ君。体力はないのだが心は強い

この異世界には、古くからの言い伝えがあった
闇の権化「天上鬼」と、それを目覚めさせる「目覚め」がこの世に現れた時
世界は闇に包まれ、崩壊するであろう…っと。

外の世界から来た「ノリコ」が「目覚め」
この異世界で初めてノリコと出会った「イザーク」が「天上鬼」
果たして、本当に二人は出会ってはいけなかったのか?
闇とは外から襲ってくるものなのか?
本当の闇とは人の内側に芽生えるものではないのか?

古くからの言い伝えに縛られない人々の心が一致団結したとき
「目覚め」は目覚め、何かが生まれる

エエ~お話でやんした。うん。久々感動した(笑)


いつも、何かの役に立ちたくって生きているんだよ
今、自分たちが生きているこの世界のために
この世界に生きる色んなものに対して、自分を生かして何かの役に立ちたい
そして役立てるとわかったら…不思議だね。
生きる力が湧いて出てくるんだよ
ありがとうって受け入れることも、それもまた力になれることなんだよ


このセリフ。病気療養中に作者が感じた言葉なんだと思う。
だから、漫画の枠を超えて心に深く突き刺さった

病気療養中は、誰かの手を借りなければ生きられない
やりたい事も出来ないもどかしさ…
でも、こうして病気と闘っている自分の姿を通して
誰かが勇気をもらっているかもしれない
そう感じたら…「よし、ガンバロウ!」と生きる力が湧いてくる

沢山の人が助けてくれて、手伝ってくれている
申し訳ないっという気持ちを「ありがとう」という言葉で返したとき
「よし、元気になろう!」と力が湧いてくる

そんな心を主人公の「ノリコ」の行動一つ一つに感じる
本当に素敵な作品でした

この漫画も、ブログ友の「くまちゃん」にお借りしたのだ
ところで、くまちゃん。元気かの~~~(笑)

素敵な漫画を「ありがとう」

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腐った匂い

2009-03-11 | 会社のハチャメチャ
今日、銀行へ行くので会社の車に乗ったら…車の中が
「とんでもなく臭かった」(笑)

中高年紳士たちの、あの…自ら発する
「もう…自分たちはリタイア寸前だから、腐ってるのさ~」
的な匂いが充満しておっただ…

目はシバシバするし、吐き気も襲ってくるしで運転に集中できん(笑)
速攻で全部の窓を全開にしたのだが…
全部の窓が半分も開かんのだ!
パワーウインドーの装置が壊れているらしい。

仕方がないので、少々スピードを上げて風を回そうと思い
アクセルを踏み込んだのだが…今度はスピードも上がらん!

この社有車。我が社のリースになって7年。走行距離13万キロ。

「オイラも、リタイア寸前だから腐っているのさ~」
ばりのヤル気のなさにウンザリしながら、銀行までの道のりを走っていった

だがの、車クン。君、間違ってるねん。
ウチの会社は、他に類を見ないほどのケチなんよ
20万キロ超えるまでは、リタイヤなんぞ出来ないんよ
20万キロ超えたって、そう旨いこといくかどうか???
他の車なんぞ24万キロ走ったって、リタイアの「リ」の字も
社長の口から出ておらん。
君、腐っておる場合とちゃうねん。

中高年紳士たちも、体の内部を腐らせておる場合とちゃうねんぞ

1800ccクラスの車に、中高年紳士がほんの数時間乗車しただけでこの匂い

まだまだ、頑張って働け~っと奥さんに言われておるじゃろう

「毎日、シャワー浴びれよ~」
「飯食ったら歯を磨けよ~」
「耳の後ろ拭けよ~」

そんな簡単にリタイアさせてくれるほど、世の中甘くはないのだ
努力すれば、匂いは消える!
っと信じてガンバロウ~(笑)

っと…中高年紳士諸君にメッセージを書いたのだが…

その翌日の朝方4時。
私はトイレへ行きたくなって目が覚めた。
トイレへ行ったとしても、もう一眠りできる時間。
迷わず起きてトイレへ行き、小用を済ませたところで…プス~っとオナラが出た。
そのオナラが便器内をなめ、自身の股の間から立ちのぼり、鼻腔に届いたときに
その…あまりの臭さに自分でも驚いた。
何が腸内で腐ったらこんなニオイになるのかっ!?
頭の中で昨日食べた食材を検討しつつ、寝室に戻ると…
私が起きた物音を感じ、夫も起き出しトイレへ行こうとしだした。

「夫! 今、トイレへ行くと窒息死するぞ!」
っと声をかけたが、膨らんだ膀胱を意識してしまった夫の足は止まらない

私しゃ、ニオイを云々言えた立場じゃなかった
腸内環境の悪化に…中年の寂しさを感じる。

寝室に戻って来た夫の
「ね? ウンコしたの?」
「おなか壊してるの?」
と、心配してくれる問いかけが…虚しい。。。。

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容疑者Xの献身 文庫感想

2009-03-10 | 本の紹介
 

東野圭吾作品は
「秘密」「手紙」などを読んでいたが…
実はこの作品が東野圭吾作品とは、知らんかった(笑)
先に、TVドラマシリーズを見てしまったもんで…
あの、東野圭吾作品と知ったあとも
ドラマでイメージが固まってしまっているので、今さら小説を読んでもな~
ってな気持ちの方が強かった

最初に出たのが「探偵ガリレオ」次に「予知夢」
この2冊は短編集となっている
最近、映画でもお馴染みの「容疑者Xの献身」は、このシリーズ初の長編

どうせ読むなら3冊一気に読んでやろうと思い、手を出した(笑)

探偵ガリレオの「ガリレオ」はあだ名
本名は「湯川学」帝都大学理工学部、物理学科准教授・第十三研究室配属
つまり、探偵ではない

ではなぜ探偵の真似事なんぞをするようになったかと言えば
彼の大学時代の友人に警視庁捜査一課所属、巡査部長「草薙俊平」というのが居て
怪奇現象っぽい不思議な事件の解明に、「湯川」を尋ねるようになり
疑問を疑問のまま放っておくことの出来ない「湯川」のツボを刺激し
事件を解決へと導いている
このポジションをTVシリーズでは女性にしている

ドラマや映画では、この「湯川」の役を「福山雅治」が演じているが
作者の東野圭吾は「湯川学」を「佐野史郎」のイメージで書いたそうな…(笑)
「探偵ガリレオ」の解説文で「佐野史郎」が、光栄だっと書いておる
佐野史郎だと相方は男性の方が似合うが
福山雅治だと女性の方が似合う感じがする
こういうところは映像スタッフは見せ方が上手いな~っと思う

ところで、最近の小説を読むと感じるのだが…
登場人物や登場する建物などの細かい描写が少ない
昔の小説と違い、唸るような「見事な表現力」が見当たらないのだ
読み手側が飽きっぽくなってしまい
クドクドとこんな人、こんな建物と説明された文を
最後まで読む根性が失われてしまったからかもしれんがの(笑)

そのかわりと言ってはなんだが「登場人物の行動の表現」を旨く利用している
読者は、段階的に小出しにされた登場人物の行動やクセを読み重ね
「こんな人?」っと人物像を作りあげていくようになっている
一話、二話、三話と読み進めて、人物のイメージが出来上がる作りだと思う

そのため、作者がイメージした人物と
読者が感じた人物のイメージが、少々ズレるという結果が生まれるのかもしれん

私の場合、福山雅治を先に映像で見てしまったので
どう、ひっくり返して読んでも「佐野史郎」は現れなかった(笑)
何度も「佐野史郎」をイメージして読んでみたが
気が付くと「福山雅治」になってしまっていた
その点では、文章は映像に負けておるな(笑)

また、東野圭吾の略歴(Wikipedia)を読むと
大学で電気工学科に在籍していたらしく、それで事件のトリックが工学的なのか?
とも思った(笑)
小説内で物理学者の「湯川」が、小学生でも習う実験っと言っているが…
化学も物理も苦手な私には、導きだされた実験の結果が想像出来ない(ハハハハ)
なもんでつい、「でんじろう先生の実験」を思い出しながら読んでしまった

仕事上、私の周りには「電気工学」系の人間が多いが…
彼らは皆、文学とは縁がない(笑)
「工学」を出ても小説家になれるのかっ!?っと少々驚いている

また、私の側にいる「化学専門おじさん」が以前に言っていた
化学は数学、物理は想像ってな言葉を思い出しながら
物理学者「湯川学」を想像して楽しんだ

ただ、ミステリとしては…私は少々物足りなく感じた

この「容疑者Xの献身」では、ミステリとしての是非が論議されたそうだが
「二階堂黎人氏の記事(2005.12.5部分)(2005.11.28反転部分のネタバレ)
特に二階堂氏の反転部分のネタバレ記事には、私も同じ意見をもった

ミステリに定義があるとは思わない
しかし…数学者ならあえて定義を作るかもしれんがの
では、文学者ならどうだろう?
定義の枠に収まらないのが文学だと思うが
「本格」っと付くのは変だろうっと言い出し論議になるところは
いかにも文学者っぽいと思う(笑)

「容疑者Xの献身」の中で、数学問題の一例として
「問題を回答する側と、回答された問題が正しいか検証する側とでは
 どちらが難しいか?」っという話が出る
こういうのを数学者ってのは、数式を当てはめて証明するらしい(笑)

ミステリの場合、作者は読者に挑戦状を叩き付けた所から話が始まる
戦いはフェアでなければならない
作者の土俵で戦うのだから、
作者は出せる情報は出来るだけ読者に提示しなければならない
もちろん、あえて伏せる場合もあるのだが、その場合は何処かに必ずヒントを作る
この部分が巧妙であればあるほど、読者は楽しい(笑)
読者は「多分、こういう結末では?」という組立を持って最後のページを読み
そこで読者が見落としていた事実に出会う頻度が高ければ高いほど
この作者・・・巧い。なんぞと思うのである(ハハハハハハ)

この「容疑者Xの献身」におけるトリックは大きく見ると「1個」しかない
あとは容疑者達の心の中に隠されている
そして一番肝心な事実は、湯川の推理だけで…
「本当の真実はアナタがお考え下さい」で、終わっているのである
ま、容疑者の「雄叫び」が何を意味するのだろう?ってな霞を残してな。

このやり方。ありだがズルイ(笑)
なんだか…最近の読者なら、この程度でも十分に楽しめたっしょ的な
あざとさを感じる
確かに、本を読みなれた読者なら…何か違和感を感じると思う
だが最後の最後の気持ちを隠したいのなら
必ず「そうなの?」っと読者に感じさせるヒントを残して終わるべきだろう

本文中になんどか
「幾何の問題に見せかけて、実は代数の問題」というフレーズが出るので
それが何処で使われているのかを読者は探す
答えの「1つ」はトリックで使っているので気が付くが
その裏に、もっと大きなトリックやすり替えを隠そうとしている意図が見える
なのにヒントが何もない。
これほど、ムカついた小説も久しぶりだ(ハハハハハハハ)
言い換えれば、東野圭吾の巧さにやられたってことか…(笑)
だが、同じ用法を次回作でも使ったら、私は東野圭吾作品はもう読まない
別な意味で忘れられない作品となった(クソ~~~~~!)

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