いろいろと書きたい事が山積み状態なのだが…
写真の整理が出来ておらんもんで、書けずに居る(笑)
別にこれといって何時もより忙しいとかそういうのではなく
ただ単にグータラしているだけである。
このグータラってのが、今の私には欠かせない部分での~。
仕事から帰り、家の事をし、寝るまでの間のほんの数時間
本を読んだり、テレビを見たり、映画を見たり、グータラしておる。
ほんに、グータラってのはエエの~(ガハハハハハ)
ま、そのうち、グータラから脱出し、テキパキに変換出来る日も来るじゃろう。
さて、そのグータラな生活を彩っている部分に、テレビドラマを見るってのがある。
ドラマ「
三国志」 BSフジ 月~金(17:00)放送
最近、コレにハマっておる。
もちろん現在グータラな状態なので、HDDに録って少し貯めてから一気に見たりしている
総製作費「
25億」、製作期間「
6年」
まず、日本ではありえない程のスケールで作られた大大河ドラマである。
私が三国志を読んだのは、高校生の時で吉川英治作の「三国志 全8巻」であった。
これは膨大な三国志の話をギュっと凝縮した感もあるので
初心者にはお勧めの書であると思う。
その後、横山光輝作 「三国志 全60巻(漫画)」を途中まで読んだ事がある。
こちらは、吉川英治の三国志が元となっているので、上記と同じ雰囲気を持っている。
つまり劉備が良い人で、義を重んじ、ってな感じでの。
本を読むのが苦手な人は、こちらの方が読みやすいかと思うが…
全60巻はなかなか読む機会がない(笑)
それから読んだのが原作・原案:李學仁、漫画:王欣太の「蒼天航路 文庫全18巻」
これは上記2作と違い、悪役とされていた曹操を主人公としたもの。
もちろん、初めて三国志に触れた人でも面白く感じるかもしれんが
三国志を色々と読んだ事のある人の方が、違った意味でも楽しめるので
よりお勧めである。
三国志というのは、誰を中心に考えるかで、違った見方が出来るので、とても面白い。
さて、では今回のこの本場中国で作られた「ドラマ三国志」はと言うと
ほぼ、吉川英治の解釈に近い。
とはいえ吉川英治作の三国志も、中国の「三国志演義」を元としておるので
ドラマ三国志の源にあるのも、この「三国志演義」ではないかと思う。
だがこの「三国志演義」は、小説である。
やはりその元となった「三国志」という歴史書がある。
「魏書」30巻、「呉書」20巻、「蜀書」15巻の計65巻から成る書物らしい。
ドラマ三国志の中で、董卓の暗殺未遂から洛陽を脱出する途中
知人である呂伯奢の家族を殺害した曹操の逸話が描かれているシーンがあったが
本家「歴史書:三国志」の中にはこの逸話は描かれていないそうだ。
「三国志演義」には、この逸話が記載されており
その後、曹操の素晴らしさをどれほど描こうと、ノドに刺さった小骨のように
曹操は悪人との気持ちが拭いきれないようになっている。
ただこの「ドラマ三国志」では、
「三国志演義」の本流とも言える「漢王朝の血を引き義の人、劉備」に対し
「王朝を支配し奸雄な曹操」という善玉・悪玉の図式を根底に置きながらも
人間としての曹操に魅力を感じずにはいられない作りともなっている。
なにより曹操の「人」を大切に思い、「人」を使う知己には脱帽してしまう。
サラリーマン生活の長い私は、上司にするのなら義の人劉備よりも
適材適所に人を使える曹操の方が、仕える側から見たら良い上司のように感じる(笑)
ただし、一度曹操という上司に嫌われたなら、会社を辞めるしかないが
劉備なら3度くらいは許して貰えそうかな?っとも思うので
そこが劉備と曹操の善悪の差とも言えるかもしれん(ハハハハ)
「三顧の礼」(さんこのれい)
劉備が諸葛亮を尋ねる際、目下の者にもかかわらず、
三度も礼をつくし諸葛亮を尋ねた…との逸話から「三顧の礼」と呼ばれている。
日本ではこの故事にならい、秀吉が竹中半兵衛を迎え入れる際に用いたと言われている。
が…この日本バージョンは、まゆつば説だとも言われておるがの(笑)
ドラマ三国志では、この「三顧の礼」の三度目において、
何故に劉備が諸葛亮に何度も礼をつくすのかが解らず
また誰も見てもいない所から馬を降り、徒歩で諸葛亮の住まいへ向かう姿を見て
張飛が「どうせ誰も見ていない所で、礼をつくしても意味がない」などとゴネておった。
それを諭して劉備が言っていた言葉がある。
「人の心の善悪は天と地とが見ている
誠意とは他人の為に行うものではなく、
自分の心に問うものだ」
なんとも耳に痛い言葉である(アハハハハハ)
長年つくした上司が、どうしても欲しい人材を確保するため
相手が年下の若造であるにも関わらず、セッセと足しげく通う姿を見れば
誰だって嫉妬してしまう(笑) 現に関羽ですら面白くないそぶりを見せているのだ。
そこへ持ってきて「正論中の正論」を言われても、
嫉妬している張飛の耳になんぞ入らん。
が…それを解っていても、この言葉自体には力がある。
よって、とても心に響いた(笑)
関羽も張飛も、漢の末裔である劉備と違い庶民の出である。
その二人が大義をなそうとする長兄の劉備と共に、大いなる出世をしていく。
関羽は同僚の役人達を軽んじ、部下達を大事にした。
張飛は同僚の役人達を重んじ、部下達を軽んじた。
どちらもその行動が元で死に至っている。
つまり、どんな出自であろうとも、立場の違いで差をつけるような付き合いは
いずれボロが出て、自身に返ってくるという事であろうか。
頼みごとをする時だけ部下を可愛がる人。
相手が優位な時だけ、ゴマをする人。
誰も見ていない時は舌を出す人。
相手によって誠意の形を変える人。
とはいえ、どんな時でも善悪の道を踏み外さず、
どんな人に対しても、誰が見ていなくても、誠意の人であり続けると言うのは
並大抵の事では出来ない。私なんぞは多分張飛と同レベルであろう。
さても、この言葉は、サラリーマンの世界にも通じる深い言葉であると思う。
「長坂の戦い」(ちょうはんのたたかい)
曹操が10万もの兵を用いて、劉備を攻めた戦いである。
残念ながら、この時の戦いでは戦力が違い過ぎた。
よって劉備は逃亡する事としたが、劉備を慕う民衆を引き連れての逃亡となる。
行軍に慣れていない民衆は、劉備軍にとっては足かせ以外のなにものでもない。
何度も曹操軍に追いつかれながらも、しかし、劉備は民を捨てなかった。
そんな逃亡のおり、劉備の妻が、子である乳飲み子を抱え遅れてしまった。
劉備の武将の一人の趙雲が、それに気づき助けるために馳せ参じ
曹操軍と乳飲み子を抱えながら一人戦う。
その姿を見た劉備の妻は、少しでも趙雲の足かせとならぬよう
また乳飲み子だけでもなんとか助けるために、井戸に身を投じてしまう。
その劉備の妻の気持ちを思い、趙雲は全勢力をあげ、たった一人で曹操軍と戦うのだ。
いや、その素晴らしい戦闘シーンを見るに、息を飲んでしまった。
いや~、三国志の英雄といえば「関羽に張飛」と思っていたが
「趙雲」の凄さにも恐れ入った。
趙雲さん、あなたは本当に素晴らしい人だ。
このドラマ「三国志」においての戦闘シーンは、どれも実に見事な作りとなっている。
映画「レッドクリフ」でもおなじみの「赤壁の戦い」は、流石に映画にはかなわないが
それでも十二分に楽しめた。
※ドラマ三国志より写真
「曹操」…悪いヤツっと思う反面、笑顔が可愛い。
左から「張飛」「劉備」「関羽」…どの人も想像とピッタリ。
「諸葛亮」…映画レッドクリフで金城武さんが演じたが…
こちらの方が格好エエ。。。かも。。。
「趙雲」…実に格好エエ。すっかり好きになってしもうた(笑)
どの役者さんも、イメージにピッタリ(笑)
こういう所も丁寧な作風を反映していると感じる。
最後に、まったくドラマ「三国志」とは関係ないが
「三国志 英雄占い」 これを載せておく(笑)
ちなみに私は「関羽」…。神格化されたあの関羽様とは、恐れおおい(笑)
略)※もっとも、こうして「誇り」が「驕り」と誤解されても、
自分の大事なものが守れる限り、あなたはあまり気にしないでしょう。
それこそがあなたの、揺るぎない誇り高さなのですから。
自分の大事なもの…グータラ出来る時間。。。か?(ブワハハハハ)
または、ゴルフ。夫。。。それと部下か。。?
もっとも部下を守るため、現在、会社で窮地に追い込まれつつあるが…
ま、それも天命なら致し方あるまい(ニヤリ)
現在ドラマ三国志は「50話」を過ぎた。
もっと早くに面白いから見て~っとお知らせしたかったのだが、
なにせグータラしておったもんで(ハハハハハ)
とはいえ、赤壁が終わってからが本番の三国志。
まだまだ楽しめるシーンが盛りだくさんなゆえ、興味のある方は見るべし。
日々、心に響く言葉と出会えることうけあいである。
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
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