満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

月に囚われた男

2013-03-26 | 映画・ドラマ紹介


監督・脚本はダンカン・ジョーンズ
なんと、デヴィッド・ボウイの息子だそうだ。
デヴィッド・ボウイといえばイギリスのロックスターだが、俳優としても名を馳せ
「地球に落ちてきた男」「戦場のメリークリスマス」など出演作は多数ある。


■あらすじ

サムは月で採取されるエネルギーを採掘するため、たった一人で作業している。
契約は3年。地球との直接交信はダメ。唯一の話相手はロボットのガーティ。
衛星通信施設の故障により、唯一の楽しみである妻とのテレビ電話も交信不能状態。
なので過去に録画した映像を何度も繰り返し見ている。

孤独だ。実に孤独なのだ。
でも、それもあと2週間で終了する。もう少しの我慢。

そんな時に…サムは外で採掘中に事故を起こしてしまう。
孤独のせいか、精神的なストレスのせいか、
最近体調が悪く、幻影やら幻聴に悩まされていたサムは
採掘現場で操作ミスを起こし、気を失ってしまったのである。

気が付くとベットで目が覚めたサムは、そこに自分と同じサムが居るのを見る。
自分と同じ顔、同じ姿形。少しだけ性格は違うが、自分と同じとしか思えない。

これは夢か、現実か? 


作りは「2001年宇宙の旅」のような雰囲気。
ちょっとレトロな作りなのだが、公開は2009年である。

■感想…ネタバレあり

私が初めて自分のコピーなる話と出会ったのは、「パーマン」で、ある(笑)
パーマンが世界平和のために活躍している時に学校へ行ってくれるロボット
「コピーロボット」がソレであった。
鼻のボタンを押した人間と同じ姿形となるロボットで性格までも同じになる。
学校へ行ってもらえるなら「私も欲しい!」と思ったもんだ。

だが自分の嫌な仕事だけ押しつけられるかと言えば…そうでもない。
宿題もサボるし、お八つは率先して食べてしまう。
つまり自分と同じということは、自分ならするであろうことをする訳だ(笑)

この映画でも自分と同じ姿の人間が現れる。
感の良い方はお気づきだろうと思うが、クローンである。
クローン人間の場合は、コピーロボットと違い性格に多少の違いが現れる。
自分と同じ遺伝子を持っては居るが、厳密に言えば自分と同じだとは言いきれない。
似たような感受性を持っているが対応に微妙な差が出る可能性がある。
それだけ人間は複雑なのだと言える。

目の前に宿題とお八つがある。
宿題を置いておいてお八つから食べる自分も居れば
宿題を片付けてからお八つを食べる自分も居るし
宿題をやりながらお八つを食べる自分も居るのだ(笑)
その時の雰囲気や気持ちの違いでどのような結果が出るかは解らん。

この映画はそれをとても巧く利用して作っていると思う。
製作費はあの低予算作品の第9地区の1/6
確かに予算は掛けてないな~と思わせるセットではあるが
それも「なるほど」と思わせる設定があるので気にならない。

先に「自分が楽をしたいがためのクローン人間」の話をしたが
この映画は「会社が人件費を削るために作ったクローン人間」の話となる。
とても現実的だ。
クローンは3年で死んでしまう設定となっており
記憶は3年前の記憶を埋め込まれている。
クローン同士が出会わなければ、メビウスの輪状態で働き続けるのだ。
クローンは生まれてすぐに「あと3年で地球へ帰れる」と思いつつ働く
先が見えているのでそれなりに一生懸命に働く。
でも地球へ帰る前に遺伝子に組み込まれた病気で死ぬ。
「ああ、あと少しで仕事が完了し地球へ帰れたのに…」と思いつつ。
一人が死ぬと次のクローンが生まれ、何事も無かったかのように3年過ごす。
会社は人件費を支払わずに永遠に作業員を確保出来るっちゅー話となっている。
だが侮るなかれ。こういう企業や軍隊がソコに目を付けたからこそ
技術の発展が見られたとも言えるのだ。

妖怪だらけの我が社の会長が聞いたら…泣いて喜びそうな設定じゃ(アハハハハ)

「人件費なし。最低限の衣食住の提供だけで一生懸命に働く人材を確保」
「設定は自由。3年未満で心臓発作の遺伝子操作可能」
「満了後には自由と多額収入有と記憶操作するので良く働きます」

な~んて広告が出ていたら飛びつくかもしれんの。

というわけで、最初はショボイ?と思いつつ見始めた映画だが
終わってみればとても面白かった。
ちょっと刺激が欲しい方にお勧めの映画である。

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映画 わたしを離さないで

2012-10-25 | 映画・ドラマ紹介
カズオ・イシグロ 日本生まれのイギリス人作家の作品。
んっ? っと思って調べてみると、5歳で渡英し、その後イギリスに帰化したそうだ。
その彼が書いた小説「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」を元に映画化した。

監督はマーク・ロマネク監督 製作は2010年。

出演は
17歳の肖像の「キャリー・マリガン」(キャシー役)
ソーシャル・ネットワークの「アンドリュー・ガーフィルド」
パイレーツ・オブ・カリビアンの「キーラ・ナイトレイ」

※注)軽いネタバレあり

1952年。なんとも凄い革新的な技術の進歩で、人類は不治の病を克服した。
ゆえに、この世界の人の平均寿命は100歳を超えていた。
映画を見ている者は、それは「どうしてだろう?」っと疑問を持ちつつも
キャリー・マリガンが演じるキャシーという介護人が思いかえす回想録へといざなわれてゆく

そこはイギリス風寄宿学校の規律厳しい世界。
大勢の子どもたちが勉強に勤しんでいる。
キャシー、ルース、トミー、三人の子供の淡い三角関係。とても微笑ましいシーンが続く…
が…でも、どこか、なにかが狂っている。

寄宿学校「ヘールシャム」

先生の事を保護官と呼ぶ子供達。

子供は背の低い柵の外へは一歩も出られない。乗り越えれば外へ出られるのに本気で怖いと言う。
寄宿学校の外へ出ると、死んでしまうと本気で信じている。

外の世界の真似ごとの授業がある。何時か外へ出る時のための練習をしていると言う。

親からの手紙、プレゼントは一切届かない。
そのかわり、使い古された様々な品が届き、それらを宝物のように子供たちは受け取る。

彼らは孤児か?



この命は、誰かのために。
この心は、わたしのために。


このキャッチフレーズが全てを物語っておった。

作者のカズオ・イシグロがインタビューで  

「状況を受け入れる、というのが重要なテーマ」
「避けがたい過酷な境遇を受け入れながら、人生に意味を見いだし、ベストを尽くそうとする。
人生は短い。その中で自分にできることは何か?読者一人一人に考えてほしかった」っと語っておった。

知り合いに、夫のある身で若い男性との不倫に走ってしまった女性がいる。
結局、若い男性にもふられ、夫とも離婚する羽目になってしまい
連日のように「死ぬ!死んでやる!」っと若い男性にメールを送り続けておるそうな。

原因を作ったのは、彼女自信の行動が生んだ結果。
他人ではなく、自信が招いた結果なのだ。
その事実を受け入れがたく、他人のせいにしたい時も…確かにある。
でも、それでは前には進めない。進まなければ解決出来ない。
乗り越えなければ見えない世界もあるのだ。

はたして、本当に人生を終わらせる事で全てが終わり、解決するのだろうか?


最近「イジメ」問題がクローズアップされている。
人は自分が快適に過ごすため、自分と少し違った人を知らずに嫌う傾向がある。
これは本能だと思う。誰だってそんな思いをした事はあるだろう。
逆に自分と少し違った人を好きになる場合もある。
自分に無いDNAを受け入れたいと思うのも本能なのだ。

どんな時に嫌われるか、好きになってもらえるかなんぞは解らない。
多分人類創世記から、そういう出来ごとは繰り返されて来ていた。
殺し合う状況にまで発展した事だってあったと思う。
人は2人集まれば、自分にとって相手が好きか嫌いかに自然と分類してしまう。
それは決して悪いことだと私は思わない。

が、だからと言って、排除しようとまでするのは行き過ぎだ。

邪魔であれば、死ねばいい。
思い通りにならないのなら、死んでやる。
追い詰められれば、死ぬしかない。

はたして、本当に死ねば全てが解決するのだろうか?

この映画の主人公達は、誰かを救うために生まれた。
それが彼らの使命であり、宿命でもある。
ただ、こんなに簡単に彼らが自身の運命を受け入れたのには、少し納得がいかない。
そう育てられたとしても、人には「生きたい」という本能があるからだ。

作者が言っている「状況を受け入れる」というテーマ。

先に述べた若い男性と不倫に走った女性には当てはまる。
状況を受け入れて「死」という言葉で彼を翻弄する事を辞め
新たな一歩を踏み出すためには、状況を受け入れる必要がある。

また、目の前に大っ嫌いな人が居て、その人物を排除したいっと思っている場合
やはり状況を受け入れ自分なりに相手と距離を取る必要があるだろう。
嫌いなくせに、その人物の事で終始頭が一杯と言う状況が
いかにアホくさいかということに気づくべきだと思う。

だが、イジメられて暴力による排除行為を受けている人は
その状況を受け入れてはいけない。っと思う。
戦えなのなら、逃げてもいいと思う。誰も頼る人が居ないのなら、逃げるしかない。

この映画の主人公達は、小さな希望を抱くが打ち砕かれる。
そうして自分の状況を受け入れていく。
あまりにも悲しい。
自分の中に埋め込まれたチップが逃げる事を許さないのを知っているからだろうか?

この映画の主人公たちと比べたら、逃げられる人はまだ幸せだと感じてしまう。


暗~い映画であった(アハハハハハ)
だもんで、心にズシンとくるし、考えると夜も眠れなくなりそうじゃ。
いやはや…こんな暗い映画を作るとは。。。
心が健全で、病気でもなく、元気に生きている人以外には薦められん。
特に病気を持っている人は、見ない方が良いだろう。

っということで、「受け入れる」か「受け入れない」かは…
アナタしだい。

ちなみに、私にも大っ嫌いな人は居る。
私の眼の前から消えて!っと思ったことも数知れず~(ハハハハハ)
また逆にイジメられた事もある。
満天さんが!? っと思うかもしれんが、あることはある。
状況なんてその場、その時でどんどん変わる。
学生の頃は真っ向勝負をし、戦った事もあるが…
会社の場合、相手が権力を持っている時なんぞ太刀打ち出来ない。
だから私も「受け入れたり」「受け入れなかったり」「逃げたり」してきた。

それでも、「幸せ」は何処かに必ずある。
命がある限り…。

そんなこんな、色々な事を考えさせられる映画である。

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映画 パンドラム

2012-08-07 | 映画・ドラマ紹介
関東地方…既に梅雨明けしました。
ってことで…連日、物凄く暑い!

いや~。暑いのなんのって・・・(ガハハハハハ)←笑っちゃうほど暑い。

そんな暑い夏の夜の節電対策に一役買うのが、この映画!



「パンドラム」

1969年:人類初の月面着陸/世界人口36億人
2009年:地球型惑星の探査機ケプラー打ち上げ/世界人口67億6千万人
2153年:タニスに探査機着陸/人口243億4千万人/水と食糧不足が世界的に慢性化
そして…
2174年:限られた資源の争奪戦が頂点に達する/宇宙船[エリジウム]が打ち上げられた

つまり、人類は人口が増えすぎた地球から、
新たに発見された地球型惑星「タニス」へと、逃げたのであった~。
ってなお話の映画なんどす(笑)


【あらすじ】(goo映画より)
西暦2174 年。地球滅亡寸前、限られた資源の争奪が頂点に達する。
人類は、地球と同じ環境の惑星タニスへの移住を計画する。
選ばれし者たちが搭乗した宇宙船エリジウムが旅立った。
やがて、2人の飛行士が冷凍睡眠から目からを覚ますと、
誰もいない宇宙船に乗船していることに気づく。

何故そこにいるのか、自分たちが何者なのか? 全く記憶のない中、
不安定な船内を立て直すため、船内原子炉へと向かう。
が…彼ら以外にも恐ろしい'何か'が存在 していることに気づく。
恐怖とともに次第に明らかになる驚愕の真実とは?パンドラム症とは一体何なのか?

【製作】ポール・W・S・アンダーソン
【監督】クリスチャン・アルバート
【製作年】2009年

ジャンルで言うとSF&スリラーってところだろうか?

2009年に67億6千万人だった人口が、
2012年の今何人になったかと言うと…現在、70億人となっておる。
やっぱり着々と増えてはおるんだの

世界の人口:リアルタイム表示」(凄い勢いで増え続けておる)



【感想と軽いネタバレ】

【1】始めに2153年に地球人口が「人口243億4千万人」との表示があった時に
「まさか!?」っと思った。
今現在、確かに人口は増え続けておるが、果たして本当にココまでの数字となるのか
とかチラっと思った。
どちらにしても地球はいつまでもあるわけではない。。。からの~。

【2】宇宙船エリジウムの出来は素晴らしい。
こりゃ~「金かけたな~」と思わずうめいた(笑)
こういう大きくって、ちょっと全体像が解らんような船は大好きなので楽しめた。
久方ぶりにスターウォーズ級の船を見たが、デススターよりは小さい(笑)

【3】この船に人間6万人と200万種の生物データが乗かって、惑星タニスへ向かう。
だがその殆どは冷凍睡眠しており、目覚めて船を運航しているのは…
たったの3人!?…なのだ。…ありえん(笑)
だってそうだろう。6万人収容出来る超巨大な宇宙船だぞ。
何か故障が起こった時に、とても3人ぽっちじゃ対処出来ない(笑)

【4】冷凍睡眠から目覚めた者は、記憶障害を起こしている。
徐々に回復するが、その回復の度合いは人によって異なる。
そこで色々な混乱を招くのだが、結構な都合良さで思い出したりもする(ハハハハ)

【5】謎の生命体の動きが早過ぎて、細かい所が解らない。
ほいでもこれはバイオハザードシリーズを手掛けたポール・W・S・アンダーソンが
製作担当なので、さもありなんとも思ったがの。
エイリアンもバイオハザードも簡単には全貌を見せない所に恐怖が生まれるからな~
上の写真で謎の生命体の子供の写真を載せてしまったが…
良く見りゃ可愛い(笑)


などと上記のような発言をすると、
「なんだ、じゃあ面白くないんじゃん」とか言われそうだが
いやいや、それでもとっても面白かった(アハハハハ)

他人によっては辛口な点数のレビューもあるが
ミッションの開始から、最後の瞬間まで、とてつもない時間が流れておる。
その時間軸を映画を見終わった時にジックリと味わえば
「なるほどな~、それだけの時間があったのなら…」
な~んて妙な納得が生まれる事だろう(笑)

終盤に何度かあるドンデン返しも面白く、暑さも忘れて見入れると思う。

3年ほど前の映画なので、レンタルショップでもお安く貸し出し中だしの。
エコを意識しつつ、地球の人口と少ない資源を感じるには最適な映画かと…(笑)

機会があれば、是非見るべし。

※スリラー部分は、私しゃそんなに怖くはなかっただ。(ホラーでは無いしの)
ただ、何度か飛び上がったので、楽しめた(ブワハハハハハ)

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ドラマ 「三国志」

2012-06-12 | 映画・ドラマ紹介
いろいろと書きたい事が山積み状態なのだが…
写真の整理が出来ておらんもんで、書けずに居る(笑)

別にこれといって何時もより忙しいとかそういうのではなく
ただ単にグータラしているだけである。
このグータラってのが、今の私には欠かせない部分での~。

仕事から帰り、家の事をし、寝るまでの間のほんの数時間
本を読んだり、テレビを見たり、映画を見たり、グータラしておる。
ほんに、グータラってのはエエの~(ガハハハハハ)

ま、そのうち、グータラから脱出し、テキパキに変換出来る日も来るじゃろう。

さて、そのグータラな生活を彩っている部分に、テレビドラマを見るってのがある。

ドラマ「三国志」 BSフジ 月~金(17:00)放送

最近、コレにハマっておる。
もちろん現在グータラな状態なので、HDDに録って少し貯めてから一気に見たりしている

総製作費「25億」、製作期間「6年

まず、日本ではありえない程のスケールで作られた大大河ドラマである。

私が三国志を読んだのは、高校生の時で吉川英治作の「三国志 全8巻」であった。
これは膨大な三国志の話をギュっと凝縮した感もあるので
初心者にはお勧めの書であると思う。

その後、横山光輝作 「三国志 全60巻(漫画)」を途中まで読んだ事がある。
こちらは、吉川英治の三国志が元となっているので、上記と同じ雰囲気を持っている。
つまり劉備が良い人で、義を重んじ、ってな感じでの。
本を読むのが苦手な人は、こちらの方が読みやすいかと思うが…
全60巻はなかなか読む機会がない(笑)

それから読んだのが原作・原案:李學仁、漫画:王欣太の「蒼天航路 文庫全18巻」
これは上記2作と違い、悪役とされていた曹操を主人公としたもの。
もちろん、初めて三国志に触れた人でも面白く感じるかもしれんが
三国志を色々と読んだ事のある人の方が、違った意味でも楽しめるので
よりお勧めである。

三国志というのは、誰を中心に考えるかで、違った見方が出来るので、とても面白い。

さて、では今回のこの本場中国で作られた「ドラマ三国志」はと言うと
ほぼ、吉川英治の解釈に近い。
とはいえ吉川英治作の三国志も、中国の「三国志演義」を元としておるので
ドラマ三国志の源にあるのも、この「三国志演義」ではないかと思う。

だがこの「三国志演義」は、小説である。
やはりその元となった「三国志」という歴史書がある。
「魏書」30巻、「呉書」20巻、「蜀書」15巻の計65巻から成る書物らしい。

ドラマ三国志の中で、董卓の暗殺未遂から洛陽を脱出する途中
知人である呂伯奢の家族を殺害した曹操の逸話が描かれているシーンがあったが
本家「歴史書:三国志」の中にはこの逸話は描かれていないそうだ。
「三国志演義」には、この逸話が記載されており
その後、曹操の素晴らしさをどれほど描こうと、ノドに刺さった小骨のように
曹操は悪人との気持ちが拭いきれないようになっている。

ただこの「ドラマ三国志」では、
「三国志演義」の本流とも言える「漢王朝の血を引き義の人、劉備」に対し
「王朝を支配し奸雄な曹操」という善玉・悪玉の図式を根底に置きながらも
人間としての曹操に魅力を感じずにはいられない作りともなっている。

なにより曹操の「人」を大切に思い、「人」を使う知己には脱帽してしまう。
サラリーマン生活の長い私は、上司にするのなら義の人劉備よりも
適材適所に人を使える曹操の方が、仕える側から見たら良い上司のように感じる(笑)
ただし、一度曹操という上司に嫌われたなら、会社を辞めるしかないが
劉備なら3度くらいは許して貰えそうかな?っとも思うので
そこが劉備と曹操の善悪の差とも言えるかもしれん(ハハハハ)

「三顧の礼」(さんこのれい)
劉備が諸葛亮を尋ねる際、目下の者にもかかわらず、
三度も礼をつくし諸葛亮を尋ねた…との逸話から「三顧の礼」と呼ばれている。
日本ではこの故事にならい、秀吉が竹中半兵衛を迎え入れる際に用いたと言われている。
が…この日本バージョンは、まゆつば説だとも言われておるがの(笑)

ドラマ三国志では、この「三顧の礼」の三度目において、
何故に劉備が諸葛亮に何度も礼をつくすのかが解らず
また誰も見てもいない所から馬を降り、徒歩で諸葛亮の住まいへ向かう姿を見て
張飛が「どうせ誰も見ていない所で、礼をつくしても意味がない」などとゴネておった。
それを諭して劉備が言っていた言葉がある。

「人の心の善悪は天と地とが見ている
誠意とは他人の為に行うものではなく、
自分の心に問うものだ」


なんとも耳に痛い言葉である(アハハハハハ)

長年つくした上司が、どうしても欲しい人材を確保するため
相手が年下の若造であるにも関わらず、セッセと足しげく通う姿を見れば
誰だって嫉妬してしまう(笑) 現に関羽ですら面白くないそぶりを見せているのだ。
そこへ持ってきて「正論中の正論」を言われても、
嫉妬している張飛の耳になんぞ入らん。
が…それを解っていても、この言葉自体には力がある。
よって、とても心に響いた(笑)

関羽も張飛も、漢の末裔である劉備と違い庶民の出である。
その二人が大義をなそうとする長兄の劉備と共に、大いなる出世をしていく。
関羽は同僚の役人達を軽んじ、部下達を大事にした。
張飛は同僚の役人達を重んじ、部下達を軽んじた。
どちらもその行動が元で死に至っている。
つまり、どんな出自であろうとも、立場の違いで差をつけるような付き合いは
いずれボロが出て、自身に返ってくるという事であろうか。

頼みごとをする時だけ部下を可愛がる人。
相手が優位な時だけ、ゴマをする人。
誰も見ていない時は舌を出す人。
相手によって誠意の形を変える人。

とはいえ、どんな時でも善悪の道を踏み外さず、
どんな人に対しても、誰が見ていなくても、誠意の人であり続けると言うのは
並大抵の事では出来ない。私なんぞは多分張飛と同レベルであろう。

さても、この言葉は、サラリーマンの世界にも通じる深い言葉であると思う。

「長坂の戦い」(ちょうはんのたたかい)
曹操が10万もの兵を用いて、劉備を攻めた戦いである。
残念ながら、この時の戦いでは戦力が違い過ぎた。
よって劉備は逃亡する事としたが、劉備を慕う民衆を引き連れての逃亡となる。
行軍に慣れていない民衆は、劉備軍にとっては足かせ以外のなにものでもない。
何度も曹操軍に追いつかれながらも、しかし、劉備は民を捨てなかった。

そんな逃亡のおり、劉備の妻が、子である乳飲み子を抱え遅れてしまった。
劉備の武将の一人の趙雲が、それに気づき助けるために馳せ参じ
曹操軍と乳飲み子を抱えながら一人戦う。
その姿を見た劉備の妻は、少しでも趙雲の足かせとならぬよう
また乳飲み子だけでもなんとか助けるために、井戸に身を投じてしまう。
その劉備の妻の気持ちを思い、趙雲は全勢力をあげ、たった一人で曹操軍と戦うのだ。

いや、その素晴らしい戦闘シーンを見るに、息を飲んでしまった。
いや~、三国志の英雄といえば「関羽に張飛」と思っていたが
「趙雲」の凄さにも恐れ入った。
趙雲さん、あなたは本当に素晴らしい人だ。

このドラマ「三国志」においての戦闘シーンは、どれも実に見事な作りとなっている。
映画「レッドクリフ」でもおなじみの「赤壁の戦い」は、流石に映画にはかなわないが
それでも十二分に楽しめた。

※ドラマ三国志より写真


「曹操」…悪いヤツっと思う反面、笑顔が可愛い。

左から「張飛」「劉備」「関羽」…どの人も想像とピッタリ。

「諸葛亮」…映画レッドクリフで金城武さんが演じたが…
こちらの方が格好エエ。。。かも。。。

「趙雲」…実に格好エエ。すっかり好きになってしもうた(笑)

どの役者さんも、イメージにピッタリ(笑)
こういう所も丁寧な作風を反映していると感じる。

最後に、まったくドラマ「三国志」とは関係ないが
「三国志 英雄占い」 これを載せておく(笑)

ちなみに私は「関羽」…。神格化されたあの関羽様とは、恐れおおい(笑)

略)※もっとも、こうして「誇り」が「驕り」と誤解されても、
自分の大事なものが守れる限り、あなたはあまり気にしないでしょう。
それこそがあなたの、揺るぎない誇り高さなのですから。

自分の大事なもの…グータラ出来る時間。。。か?(ブワハハハハ)
または、ゴルフ。夫。。。それと部下か。。?
もっとも部下を守るため、現在、会社で窮地に追い込まれつつあるが…
ま、それも天命なら致し方あるまい(ニヤリ)

現在ドラマ三国志は「50話」を過ぎた。
もっと早くに面白いから見て~っとお知らせしたかったのだが、
なにせグータラしておったもんで(ハハハハハ)

とはいえ、赤壁が終わってからが本番の三国志。
まだまだ楽しめるシーンが盛りだくさんなゆえ、興味のある方は見るべし。
日々、心に響く言葉と出会えることうけあいである。

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最近見た映画(DVD)

2011-12-07 | 映画・ドラマ紹介
最近、夫がDVDを借りてくるので…(定年になって暇らしい…笑)

私の毎日は
朝起きる→仕事へ行く→帰ってくる→飯作る→飯を食う→映画を見る→寝る。
というような生活パターンを繰り返しておる。

ま、ただ単に、見て終わりじゃつまらんので
簡単な内容及び面白かったかどうかくらいは書いて残しておこうかと思う。



プレデターシリーズ。
1987年「プレデター」 1991年「プレデター2」
2004年「エイリアンVSプレデター」
そして2010年作のこの「プレデターズ」

狩猟民族さんのプレデター達が、「楽しい狩り場」として持っている惑星に
な~んと数人の人間が集められて狩られるってなお話。

今回解ったのは、プレデター達にも種類があって
狩られる立場のプレデターもいたって事。いや~ビックリした(笑)
シリーズ最高峰とは言えないが、プレデター好きは十分に楽しめる作品だと思う
☆で言うと3.5って所だろうか。



バイオハザードシリーズ。

2002年「I」2004年「Ⅱ」2007年「Ⅲ」
んで、2010年に「Ⅳ」が出た(笑)

「Ⅰ」は地下アンブレラ社で起こった事件の解明
「Ⅱ」は地下にアンブレラ社を有するラクーンシティでのウイルスまん延
「Ⅲ」は全世界へと広がったウイルス
「Ⅳ」はTウイルスに感染していたアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が
普通の人間に戻ってしまう~ってな話。

「Ⅳ」から映画館では3Dとなったのだが、自宅でDVDなので解らん(笑)
内容としては「Ⅲ」よりは面白かった。
来年秋には「Ⅴ」が出るそうだが、はて、この映画は何処へ向かっておるのだろう

ってことで☆は2.8かな(笑)



降板したトムクルーズに代わって主人公となったアンジェリーナ・ジョリー。
男だった役を女に変更しての本作。なるほど・・・。
いきなり「アンタ、二重スパイじゃろう」から始まるアクションの連続。
女性にしてはタフだの~っと思って見ていたんだが…
元は男性がやる予定だった作品。アンジーだからこなせたとも言える。
アンジーファンの私にとっては、納得の作品であった(笑)

アンジー贔屓も手伝って☆は3.9としたい。



ザ・ウォーカー。直訳すると「歩く人」
ただし、普通に歩いていては命の危険が伴うので…バッサバッサの格闘あり。
ストーリーは、世界で一冊だけ残るある本を、西へ運ぶという単調なもの
何もかもを失った世界で唯一頼れるのは「ありがたい話の本」
ってところが、西欧人ではない私にとっては、意味不明(笑)

デンゼル・ワシントンのストイックな演技が良かったので☆は2.6かの~



レオナルド・ディカプリオ主演のインセプション
人の夢に入り込み、潜在意識をいじくるってな話なので
想像もつかないほど何でもありの作品。だから解らない事だらけ(笑)
ただし、映像は素晴らしく凄い。
誰もが一回見ただけでは解らなくって二度目も見ようか?と思う作品だと思う。
こういった映画は、DVDの売れ行きもエエんじゃないかな~(ハハハハ)

しかし…私しゃこんな複雑な夢なんぞ見たことがないけどの
こんな夢を見る人は、寝ていても疲れるだろうに(笑)

っということで、解らない映画だけど面白かったので☆は4つ



ディズニーアニメ「ファンタジア」が元の作品の「魔法使いの弟子」
ニコラス・ケイジが主演なもんで、つい…見てしもうたが
ま、流石、天下のディズニーってな作品であった。
それなりに楽しめたし、笑いもあった。
展開も旨く、なにより起承転結がハッキリしているので終わってもスッキリしている

という娯楽映画かな…ってところで☆は2.2

毎日暑かったので、外にも出ないで映画ばかり見ていたが
気が付けば…外は既に寒い(笑)
秋が短かったように感じているのは私だけじゃろうか?

すでにもう師走ってのも驚く。
こないだ正月料理を食って、地震があって、節電で暑かったと思っていたのに…

さて、今回は
正月は同じようなテレビばかりで退屈だな~と思う方に
あまり疲れない映画を紹介した。

まだまだ見た作品が沢山あるので、またいつか紹介したい。
それでは、また(笑)

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300 (スリーハンドレット)

2011-01-18 | 映画・ドラマ紹介


「筋骨隆々の肉弾戦」!

ま、一言でいうと、こういう表現になる(アハハハハ)

紀元前480年、スパルタ王レオニダスの元に大帝国ペルシアの使者が訪れ
スパルタに服従を要求する。
レオニダスはこれを拒否し、その使者を殺害する。
そしてわずか300名の軍勢で100万のペルシア軍を迎え撃つ。(ウィキペディアより)

桶狭間の合戦ですら、今川軍2万5千に対し織田信長軍は2千5百騎あまり
10分の一だと地の利を利用すれば、勝算はあったかもしれん
だが、いかに勇猛果敢なスパルタの兵士であったとしても
たった300人では…そりゃ~無理だべさ。
無理を承知で「義」を通す。そこに男のロマンがあるのかもしれんがの(笑)

ところでスパルタっと言えば…
石原慎太郎氏が1969年に「スパルタ教育」なる本を書いている。
一時期有名な本だったので、覚えている方や読んだことのある方も多いと思う。

スパルタでは子供は国の財産として、12歳になると厳しい軍事訓練を課せられていて
その過程で体に障害を生じたり、訓練について行けなくなった子供を殺害していき
それらの訓練で無事生き残った心身共に健全な者だけを、市民として育てていた。

という事実を元に…
本書では「子供を殴ることをおそれるな!」ってなスパルタ的な教育を提唱している

これが当時、エライ巷で流行っての~(笑)
この本が出た頃に小学生だった私なんぞは、モロにスパルタ教育を受けた一員なのだ。
なにせ厳しくがモットーなこの教育。「石原め~」っと子供心に思ったのは言う間でもない

ところがこの本には、「エッ?」と著者の真意を疑うような事も書いてある。

「子どもをなぐることを恐れるな」から
「いじめっ子に育てよ」「おじぎのしかたを教えるな」
「先生を敬わせるな」「戦争は悪いことだと教えるな」などと
今なら発刊禁止になるんじゃないかと思われるような内容も載っている(笑)

なかでも、40数年経って著者の気持ちも随分変わったの~っと思ったのが
「子どもがどんな本を読んでいようと、親は気にする必要はない。」って所である。

人間の想像をこえた啓示のきっかけを埋蔵している本を、親がそのわずかな人生経験で
いい本、悪い本と分けて与えるのは、人間として僭越というべきではないか。
とまで言い切っている(ハハハハハ)
まさに今、著者が通そうとしている法案の、ま逆な言葉を書いているのである(笑)

当時、ここまで漫画・アニメ・ゲームが普及するとは思わなかったので書いた一文だろうが
ただ…「スパルタ教育」をモロに受けた世代として一言いわせて頂けば…

私は殴られて育ったからといって、暴力で人を従わせようとする人間には育たなかったが
心の弱いものは暴力で解決しようと走る向きもある。

誰かに教えを請うのに、その人を尊敬しないのは、その教え自体を冒涜している。

自分と違う人を嫌うのは動物の本能であるが、虐めて安易に排除するのではなく
平常心で付き合える心の豊かさと知恵を身に付けられるのは「人間」のみである。

自国の利益を守るためという名目で、暴力にすぐ走る国家は外交力が欠如している。
戦争自体は、評価の対象となる土俵にすらのぼらない愚行である。

他人に対して礼節の態度を取れないものは、他人にも自分と同じ思考と人生があるという
根本的なことを理解出来ず、子供のまま大人になった愚人である。

そして、子供の時にこそ、親は彼らが読む雑誌や本、メディアを検閲する必要がある。
っと思う(笑)

ただ確かに「親がそのわずかな人生経験でいい本、悪い本と分けて与えるのは…」難しい
だからといって小学生が暴力的なエロ漫画を見られる環境に居るというのもどうかと思う。

石原氏は40数年たって、考え方が変わったのかもしれんが
極端な暴言を吐く姿は、相変わらず変わってないのかもしれんの(ハハハハ)

今回「300」という映画を見て、もしかしたら…
石原氏の前世はスパルタ人なのかもしれんっと思った。
右か左か、方向を決めたらわき目もふらず付き進む姿が、とても良く似ている(笑)

さて、漫画・アニメ・ゲームの規制をどうやって行うのか…お手並みを拝見したい。
自由の名のもとに、少々行き過ぎの感もあるこれらの媒体を
はたして現代のスパルタ人は是正することが出来るのだろうか?
「そのわずかな人生経験でいい本、悪い本と分けて与えるのは、僭越なので…」
っと中途半端に終わらないことを願う。

と同時に、良いものが消えて無くならないことも願うばかりである。

スパルタから話がそれたがの。この映画、映像が凄かったぞ(笑)
筋肉質な肉食男子好きには、とてもタマラン作品であった
これが漫画で発売されたら、東京地区では買えないかもな~(ガハハハハハ)

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なくもんか

2010-11-29 | 映画・ドラマ紹介


 「ひょっとしたら皆ひとりぼっちで 歩いているんじゃないかな」

「いきものがかり」が歌う主題歌が胸に染みる~(笑)



 ザックリとした内容~(ネタバレ、少しあり) 

あんまりにもロクでもない父だったもんで、母は離婚を決意した。

幼い祐太(阿部)は、父に引き取られた。が、父はロクでもないので子供を育てられない。
そこでまったくの他人だが、ハムカツ屋「デリカの山ちゃん」に祐太を置き去りにした。
祐太を捨てた時、父は「デリカの山ちゃん」の売上金を盗んで行った。

父と母が離婚した時、祐介(瑛太)は母の腹の中に居た。
だから祐太と祐介二人の兄弟は、面識もなければ共通の思いでもない。

まったくの赤の他人に育ててもらった祐太は、回りの大人の顔色をうかがい過ぎて
過剰な気くばりを身に付けてしまっていた。そして、NOと言えない性格の大人となった。
そんな祐太に、山ちゃんのご主人(竹山)は「デリカの山ちゃん」を譲る。
祐太は、その後亡くなったご主人のハムカツの味を守り、現在も繁盛させている。

弟の祐介は、赤の他人とお笑いコンビを組み、「兄弟」と詐称して活躍していた。
早くに母親を亡くし、親戚をたらい回しにされた過去があるので
とてもクールに世の中を見つめている。

そんなある日。「デリカの山ちゃん」の亡くなった初代店主(竹山)の
デブでブサイクだった一人娘徹子(竹内)が、超美人となって帰って来た。
しかも未婚の子持ちで…。そんな徹子の整形疑惑や過去の疑惑をもモノともせず
祐太は彼女と、結婚することとなったのだが…

 出演者 

阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、カンニング竹山、高橋ジョージ、陣内孝則、
藤村俊二、小倉一郎、光石研、伊原剛志、いしだあゆみ、ほか

「実にオモロイ映画であった」

誰もが阿部サダヲ演じる祐太を頼りにし、甘えているのに
誰一人、彼の本名の「祐太」とは呼ばずに、店の名前の「山ちゃん」と呼ぶんだな~
こんなに一生懸命に努力しているのに、ちょっとした事で関係は崩れてしまうしの
人って何だろう。。。。

認めてもらえない努力をしても、無駄なのかな~
なんて思ってしまった(笑)

それでも「祐太」は、最後まで頑張る。
それしかやり方を知らないのだから、頑張るっきゃないのだ。

夫はこの映画を見て涙しておったが…相変わらず人な私は涙なんぞ出なかった(笑)
エエ~映画なんで泣く人も多かろうと思うがの(ハハハハハ)

私にとってこの映画は、気持ちが解り過ぎるくらいに解るもんで切なかった
他人と生活しなきゃならない状況で育つと、誰が何を欲しているのかに敏感になってしまう
この映画の主人公のように、ここまで相手の欲に同調してしまう性格に育つのは珍しいが
それでもある程度までは、自分を殺して頑張ってしまう。

そんな生活に嫌気が差すと、私のように早くから家を出てしまうのだ
それでもだ。この歳になってもまだ回りの人の行動に敏感に反応してしまう時がある。
三つ子の魂百までとは…よくぞ言ったもんだと思う(笑)

ヘタすりゃ八方美人とも取られるこの性格の最大の難点は…
他人を上手に叱れないのだ。叱った相手から帰ってくる反応が怖いのだ。
だから他人のサポートは出来ても、上にはとてもじゃないけど立てない。
頭ごなしに何でも叱る上司はアホだが、それでも少しは叱らなければ前に進まない。
そういう舵取りが私は、苦手なのである。

昔会社の先輩に言われたことがある。「満天ちゃんはズルイ人ね~」っと。
叱らない先輩は後輩に好かれる。でもそれは後輩の為にはならないのだ。
何をやっても叱らない私は、後輩に好かれておった。それを見て先輩が言った言葉である

この映画の「祐太」もそうだ。叱るっということが出来ないのだ。
彼の場合は怒るということも出来ない。精一杯の愛嬌を振りまくことしか出来ないのだ。

よく笑顔で居れば何でも乗り越えられるっと言う人がいるが
笑顔の下の泣き顔を隠したって回りは騙せても、自分を騙すことなんぞ出来ない。
人は、笑って、泣いて、怒って、叱って、うろたえて、謝って…
様々な表情が出来るから人なのだ。

私の経験からだが、乏しい表情しか出来ない自分に気が付いたら
転校するなり、家を出るなり、引越しするなり、自分が新たに出発出来る場所を探そう。
引きこもったり、人生を終わりにしても結果は変らない
自分が変わらなければ回りが変わらないのだから、
環境を変えて自分が変わる足がかりを作ってみるのも一つの手だてだ。私には有効だった

でも「祐太」は同じ場所で踏ん張ってた。
もうイイんじゃない?って思うほど踏ん張っていた。
表題通り「なくもんか」っと踏ん張っていた。

私があの場所で、最後まで踏ん張っていたら、私はどう変わっていただろう?

その人が歩んできた人生や、その人の年齢によって受ける印象のまったく違う映画だと思う

映画を見終わって…「ハムカツ食いてぇ~」っと思ったのは…
私だけじゃ~ないと思うがの~(笑)


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夏休みの映画鑑賞

2010-08-30 | 映画・ドラマ紹介
 

短い夏休みに「二子玉川」へ出かけた。
オシャレ~なゴルフショップがあると聞いたので、顔をのぞかせてみたのだが
文字通り「顔をのぞかせた」だけで終わった(アハハハハハ)

写真はそのビルの屋上にあるビュッフェである。
時間制限の食べ放題となっていたが、老夫婦の腹は、どんなに減っていても
食べ放題で元を取るだけの力はない。
よって我等夫婦は中で売っていたパンと飲み物を購入し、パラソルの下で食べた
この…クソ暑いなか・・・ちょっとだけオシャレな雰囲気を味わった(ハハハハハ)

その横に変な魚のオブジェがあり、口から水を噴出していたのを見て…
「そうだ、ポニョを見よう!」と思い立った

「崖の上のポニョ」とは、2008年夏のジブリ作品である
今年の夏にジブリ新作の「借りくらしのアリエッティ」が公開されたので、
その宣伝を兼ねテレビ放送されていた「ポニョ」を、HDDに撮っておいたのだ

←DVDのポニョ

映画は見てないが「ポ~ニョ、ポニョポニョ魚の子~」ってな歌は聴いたことがあるだろう
映画を見て解ったのだが、ポニョは魚の子ではなかった(アハハハハ)
人魚と人間の子・・? いや、海の女神と仙人のような科学者の子・・?
申し訳ない。映画を見たのだが、ポニョがいったい何モノなのか解らんかった(笑)

ポニョを海辺で拾った宗介の母「リサ」の気風が好きかな

「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があって
 ハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる
 こういうものは捨てなきゃいけない」と監督の宮崎駿さんが言っておったが
余分な所は削除してあったが、結局は通常パターンのままだったようだ
絵がシットリとしている分、余分な部分にこそエエ味が出ていたんでないかな…?
っと少し残念な気がした。

 ←DVDのサマーウォーズ

こちらは、スタジオジブリの研修生採用試験を受けるも不合格となった「細田守」の作品
絵がヘタで落とされたのではなく、才能が溢れ過ぎジブリには向かないと言われたらしい
そののち、宮崎駿さんに抜擢され、出向としてジブリ作品「ハウルの動く城」監督となるが
「何かがあったらしく」(ジブリ側が口を濁すので良くは解らない)
私が気が付いた時には「ハウルの動く城」は、宮崎駿監督作品になっていた
一瞬自分がボケたのかと驚いた(ハハハハハ)

「サマーウォーズ」がテレビ放送されていたので、HDDに撮っておいた。
是非、細田さんの監督作品を見てみたいな~と思っていたのだ

実に生き生きと、登場人物たちが動く良い作品であった。
昔の宮崎監督作品のように「風」を何度も感じることが出来た。
彼が「ハウルの動く城」を作っていたら、どんな作品になっていたか…
そんなことを「フっ」と思わせる動きの数々に、見ていて引き込まれてしまった
内容は若者っぽい雰囲気バリバリであったが、それでもちゃんと古いものを大切にする
心みたいなものは芯にあったので、私が見ても面白かった(笑)

今回アニメを2作品見たが、私の中では「サマーウォーズ」の勝だの~
とてつもなく広い縁側を配した部屋の中から見える、外の景色が圧巻であった。
日本の夏の象徴だの~~。
ああ、こんな田舎が欲しいっと思ってしもうた(笑)
だが…もし本当にこんな田舎を私が持っていたとしたら…親戚関係の煩わしさを想像し
決して近寄らないだろうと思うがの(アハハハハハ)

 ←DVDのSEX AND THE CITY

ほいで最後に「SEX AND THE CITY」。こちらもこの夏「パート2」が来たので
宣伝を兼ねてテレビで放送していたのを、HDDに撮ってあった。

なにやらアラサーとかアラフォーに大人気だと聞き、見てみたんだが…
本当にかい?っと思った(笑)
アメリカのテレビ番組だったというから、その時にファンが付いたのだと思う
映画を見ただけでは、面白さはあったが理解出来ない場面も多々あった。

それぞれがキャリアを磨き、肉体を磨き、真実の愛を求め人生を楽しんでいる様は
とっても好感が持てた。彼はいなくとも同性の友との絆を大事にしている所が好きかな
最初にこの4人はどうやって知り合ったのだろう?仕事かな?

日本人の良い所でもあり、悪い所でもあるのだが
とても素敵な人を見つけると、その人の真似をしだす。ファッションでも生き方でも。
もちろん真似から入ることは、いけないことではないのだが
その真似が長引き、結局本人の個性が消えてしまっている姿を見かけることが多い。

この映画の4人は、それぞれが自分を知っていてオシャレを楽しんでいる
自身の個性を大切にし、自分に自信を持っているので、
たとえ自分と違う個性と出会っても、それが似合っていればちゃんと認める事が出来る
だから誰もが自由に堂々と個性を活かしたファッションを楽しんでいる

間違っていると思えば「それは間違いよ」と言う。
それでケンカになったとしても、私達は何時か解り合えるから。
それだけの信頼と絆をもった友情が、本当に羨ましいと思った。

日本人の場合は、ちょっとでも異質だと毛嫌いしてしまう傾向があるからな~
奇抜さを前面に出していても、それは自分の個性を光らせるためではなく
むしろ自分の個性を隠すために使っている人も見受けられる
喧嘩、もしくは叱られることを極端に嫌い、言いたいことも言わずに我慢する人も多い

先に述べた映画の監督さんも、お互いの力量は認め合っていたようだが
お互いの個性を受け入れ尊重することが出来なかったようだ

この「SEX AND THE CITY」は、一見するとチャラっとした映画に見えるが
それだけではない大事な要素を沢山含んでいた
パート2も見てみたいな~っと思ってしまった。

これからは本当の意味での「女性の時代」が来て欲しいな
この映画を見て憧れている若い人が、彼女たちのような生き方を上手に学ぶことを願う

私も頑張るぞ!(ハハハハハハハ)

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「ベンジャミン バトン 数奇な人生」(DVD)

2010-03-02 | 映画・ドラマ紹介


「ベンジャミン バトン 数奇な人生」ってなタイトルではあるが
「数奇な人生」っと一行で書くには、あまりにも数奇過ぎる人生のお話しである

2009年のアカデミー賞で有力視されていたが
先にレビューした「スラムドッグ・ミリオネア」に負けてしまった作品なのだ
とはいえ…13もの部門で候補にあがっただけのことはある(笑)

※少しネタバレしておるが…(笑)

ニューオリンズの駅に戦争で息子を失った時計職人「ガトー氏」が
「出来るなら息子を蘇らせたい」との願いで作った逆回転時計が設置される
その時計が設置された1918年、ボタンの製造工場を経営しているバトン家に
一人の息子が生まれる

息子誕生と共に最愛の妻を亡くしてしまった父親は、老人の姿で生まれた息子を
なんと老人ホームに捨ててしまう
そこで働く黒人夫婦に拾われた赤ん坊は、ベンジャミンと名づけられスクスク?と育つ

老人ホームには7回雷に打たれたが長生きしているジイ様や
(映画では6回雷に打たれるシーンが出るが、なぜか一回足りない…笑)
ピアノを教えてくれる老婆などが友達となる

その後、老人ホーム在住の老婆のもとへ遊びに来ていた孫娘と仲良くなり
すったもんだあるのだが、その娘と結婚する
一人の娘を授かり幸せな結婚生活かっ?っと思われたが
やがてベンジャミンは家族の元から姿を消すのである

それは80歳という姿で生まれ、日を追うごとに若返ってしまう彼の特異体質が原因であった
やがてニューオリンズ駅に設置されていた逆回転時計がデジタル時計に変えられた頃
赤ん坊の姿をしたベンジャミンは天に召されて行くのである

ざっと簡単に内容を説明すれば、こんな感じなのだが…
(ま、私の今までの人生の概略よりは、長いがの~アハハハハハハ)
上映時間が約3時間。多分…殆どの人が長いとは感じないと思う(笑)

物語で一番人をひき付ける部分は、「もっともらしいウソ」だと思う
この「ウソ」の部分が、在りえない設定であればあるほど、人は引き込まれる
また、その「ウソ」を包み込む状況が、真実に近ければ近いほど、人は没頭出来る。
そんな私独自の「物語の定義」に、スッポリとハマった作品であった(笑)

この映画は、見る側の年齢・性別・生き方によって可なり受ける印象が違うかもしれん
というのもこの映画、主人公のベンジャミンの気持ちが殆ど描かれていないのだ
回りの環境は目まぐるしく変化し、接する人の気持ちの変化は描かれているのに
肝心要の主人公の気持ちは、棒読みした小説のように描かれている

そんな状況に見ている側が疲れを感じ始めた頃に、この物語のストーリーテラーでもある
死にかけておる老婦人とその娘が居る現代へと、一気に引き戻されるのだ
この「閑話休題」パターン。邪魔と感じる向きもあるかもしれんが、良いスパイスでもある

私は正直、この物語の主人公であるベンジャミンはソコソコ幸せだったんじゃないかと…
思う(笑)

普通なら赤ちゃんは無力な分、中身は悪魔であっても姿・形は可愛らしく作られ
それなりに大人の庇護を受け易いように出来ておる。
その一番可愛らしい時期に、彼は老人の姿で生まれてしまう。
もちろん、生んだ母親の産道の都合もあるのでサイズは赤ちゃんサイズだが
それでも普通の人間から見れば抱き上げるのに躊躇してしまう姿だ

ところが…幸いなことに彼が捨てられた場所が老人ホームであったため
回り全部が老人なもんで、彼は全然目立たない(笑)
昔、スピルバーグ監督の「E.T」のワンシーンに
「E.T」が家族から身を隠すのに使った場所が、沢山のヌイグルミの中ってな場面があった
老人の姿で生まれてきても、老人の中に紛れておれば皆、一緒ってやつである(ハハハハ)

しかも、多少幼児語であってもボケ老人にしか見えないし
回りは10年以内に亡くなって行くで入れ替わりが激しいし
ベンジャミンが若くなっているように感じたとしても、自分がボケたか?としか思わん

10代になると、ベンジャミンの見かけは60代となる
流石に老人ホームに居るには目立つようになってくると、彼は外の世界へ出てゆく
これがまた…絶妙なタイミングでの~(アハハハハハ)

見かけは中年だが、中身は17歳だと想像してみてくれ

童貞だとバレ、連れて行かれた娼館では…見かけは中年だが女性が呆れるほど元気ぞ
60代なのに…心は少年ってな中年男性は、現代の還暦過ぎの男性にとっては憧れぞ
そんな男性に憧れる女性だって沢山居るだ~(笑)

40代で心と体がマッチするてのも、実に丁度エエ。

もっとも羨ましいのが…50代で30代の肉体。60代で20代の肉体を持てるってことだ。
今の私が20歳も若い肉体を持つのだぞ~~。これが興奮せずにいられるかい?(ハハハハ)

で、本来薄汚い老人の姿になり介護を受ける頃には…
天使のような可愛い姿となるのだ。

ただ一点。愛する人と長くは一緒に居られないってな難点があるが…
それを差っぴいても、私しゃ彼を羨ましいと思っただ~

彼の事を子供のころから知っている女性と結婚し
なおかつ彼女には人にモノを教える技術があり、お金を稼ぐすべがある
なのになぜ彼女の元を去らねばならなかったのか?に関しては少々疑問が残るがの
ま、彼女を将来に渡って幸せに出来ない苦しさに彼が耐えられなかったのかもの~

本来なら彼の特異な生態が世間にバレれば、病院に隔離されモルモットになるだ
一生日の目を見ない生活だってあったのだ
それが世界を巡り、恋もし、6~7歳の姿になった時に、丁度良くボケるのだ(笑)

しかも…彼は…ブラッドピットだときておる(ブワハハハハハハ)

ココ。一番肝心な所ぞ(アハハハハハ)
みにくいアヒルの子であっても、白鳥になれるなら幼少期の辛さなんてどって事ないだ
みにくいアヒルの子が、長じて、みにくい鴨にしかなれないのなら辛さも持続するがの~

ああ~~。思いっきり書いただ(ガハハハハハハ)
でも、も一つ最後に言わせてくれな

「私も、若返りたいよ~~~~ん」
この最後の一言が、長々と書いた「ベンジャミン バトン 数奇な人生」の感想である(笑)

簡単に言えば…一言で済むのな・・・(ガハハハハハハ)

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スラムドッグ$ミリオネア(DVD)

2010-02-24 | 映画・ドラマ紹介


あの…日本でもお馴染みのクイズ番組「クイズ$ミリオネア」
この番組にインド「ムンバイ」のスラム街で育ったジャマール(デヴ・パテル)が出演し
最終問題まで勝ち進んで行く。
正等な教育を受けた人々が次々と脱落していくなかで
スラム出身でまともな教育すら受けていないジャマールが勝ち進んでいくのだ。

ありえない出来事に不正の匂いを嗅ぎ取った司会者の告発により、
最終問題を前に、ジャマールは警察に逮捕されてしまう
警察の拷問に近い尋問により、クイズの一問、一問の問題の答えに隠されていた
ジャマールのスラムで生き伸びるための人生がつまびらかとなっていく

戦後の日本でもスラム街はあったが…幸いなことにこの時は
日本全土が貧乏でスラム化していた
日本人にも士農工商のランク付けはあったが、既に「元」が付く程度に崩壊もしておった
江戸時代より、勉学第一の気風がある日本の国民はランクの差なく勉強出来る環境もあった
国が世界に開国した時に、外国人が一番驚いたのは文盲率の少なさであった

だから現代のスラムの実態に対し、日本人は疎い。
特にインドのように、生まれた時から階級で分けられ下層階級は学校へも通えず
好きな人と結婚も出来ず、思った職業にもつくことが出来ない状況で育つと言うことが
どういう重い枷なのかは、単なる想像の域から出ない

この映画を作ったイギリス人監督ダニーボイル氏も、やっぱり解らないのだと思う

だからか…この映画は見て見ぬ振りをする人々を批判してはいるが、切り口がニブイ。
逆を言えば…他所の国の出来事が土台なので、
鋭い切り口で批判した映画を作れない現実が…ソコに横たわっているように感じる。

映画の一シーンに、
虐待を受ける子供を救うために100ドル札をポンと渡すアメリカ人観光客が居る
この映画を撮るために、どれだけのドルがばら撒かれたかは解らないが
このシーンが映画を撮る側、見る側の全てを現しているようで
心から離れない

童話ピノキオのお話しの中に、勉強嫌いな悪い子が行く夢の世界が描かれている
好きなだけ遊び、好きなだけ食べると…翌朝ロバの姿になり売り飛ばされるのである
この映画の中でも、そんなシーンがある
ただし、遊びも勉強もその機会すら与えられたことのないスラムの孤児達が集められ
大人のために働かされるのである
働かされるが、屋根のある場所で寝ることも出来るし、食い物もある
スラムの子から見れば、そこは天国のような夢の世界であった

歌の上手な子は目を潰される。そうすると物乞いの成功率が増すからである
ジャマールは歌が上手だったが、兄の機転により目を潰される寸前で逃げる事が出来る
数年後、街中で出会った目を潰された物乞いの歌い手は
「君は運が良かった、僕は運が悪かっただけ」と言う。
そんな彼にジャマールは100ドル札を渡すのだ。

先に見たアメリカ人の観光客がした行為を「おバカ」な行為と見た我々は打ちのめされる

たとえそれが焼け石に水な行為であったとしても、やらないよりやった方がいい。

相手がどうとか考えるより、何かをした事により…自分が一番楽になれる。

そういうモノがドロドロと堆積しても、ガンジスの流れが止まらないのと同じく
物語はスイスイと進み、見ている側の気持ちを洗い流して終わる。

いや~。面白かった(笑)
色々と考えるのが好きな人には、それなりに考える場面もあり
また考えるのが嫌いな人でも、最後はそれなりにスッキリ出来る
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』にアカデミー賞で競り勝ったのも解る
(ベンジャミン・バトンもDVDで見たので後日レビューするだ~)

最後に…なぜかイギリス人の監督が作った作品なのに
総出演陣のインド映画ならではな踊りのシーンがある。
エエね~~~~
国として色々な問題を抱えているけど、このエネルギーがある限り
日本は何時か追い越されるな~(もう既に追い越されている部分もあるが…笑)

面白かったので、機会があれば是非、見て欲しい作品であった

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