1972年に早川書房より「世界ミステリ全集」が刊行された
その殆どが早川のポケットミステリから選ばれた作品である
第一巻「アガサ・クリスティー」 第二巻「E・S・ガードナー」
第三巻「エラリー・クイーン」と聞けば、その内容の濃さも解るであろう
全部で18巻あるが、未だファンには根強い人気がある
中でも18巻目は「37の短編」と銘打ち、収録作品も可なりなもので
当時、小学生だった私のような世代でも、一度は読んでみたい作品となっている
ただ、私の場合は幸いなことに
年長の従兄弟が、早川のポケットミステリを集めていたので
殆どの作品を読ませてもらった。
早川のポケットミステリが本棚にズラリと並ぶ壮観さは、素晴らしかった(笑)
その「世界ミステリ全集」の18巻目「37の短編」から
他で読めうる作品を省いた残り「14編」を収録し、今回新たに刊行したのが
「天外消失」である。
久々に早川ポケットミステリを手にした(笑)
いつもブログで遊んでもらっておる「すずどん」のサイトでこの情報を知り
速攻で本屋へ行ったが…売り切れておった。やっぱり、好きな人は多いと見える
その後、探しに探したが売り切れ状態の本屋ばかりで、結局諦めネットで購入した
「37編」のうちの…たった「14編」であるが…それでも読めるだけ嬉しい
ジャングル探偵ターザン (エドガー・ライス・バロウズ)
ERB(1875~1950)作品といえば「火星シリーズ」が、SFファンでは有名だが
彼の名を一番有名にした作品といえば「類人猿ターザン」なのだ
類人猿と一緒に生まれ育ったターザンは、ある日、類人猿の親友の妻が
他所者にさらわれてしまったことを知る。
道なきジャングルを親友と共に進み、さらわれた妻を捜しに行くターザン
果たして親友の妻を救うことが出来るのか?
死刑前夜 (ブレット・ハリディ)
ブレット・ハリディ(1904~1977)アメリカのハードボイルド作家である
赤毛の探偵マイケル・シェーンの生みの親として有名だが、知ってる人は居るかの
明日、死刑になるっという囚人に、新聞記者がインタビューをする
このお話、作者はまったく最初っからウソは一切書いていない
なのに読み手が勝手に想像し、最後にドンデン返しを食らうのである
久々にこういう手法にやられた(笑)
殺し屋 (ジョルジュ・シムノン)
ジョルジュ・シムノン(1903~1989)ジュール・メグレ警部シリーズが有名
身長180、体重100、パイプタバコと酒が好きなフランスのメグレ警部
「男の首」「黄色い犬」が好きだな~~
今回もメグレ警部のお話。スタンという強盗殺人の首領を捕まえようと奮闘する
今では思いっきり古典的な手法なのだが、あまりに古典的過ぎて、つい…(笑)
いいな。こういう推理小説って(ハハハハハハ)
エメラルド色の空 (エリック・アンブラー)
エリック・アンブラー(1909~1998)スパイ小説の大家である
「グリーン・サークル事件」を読んだ事があるが、今、読んでも遜色がない
東地中海の情勢を予測していたとしか思えない筆力に感動した
もう一歩の所で完全犯罪が成立しそうだったのに…
それを阻止したのはエメラルド色に描かれた空の絵であった
毒になる染料があるっと知ったのも、推理小説からだったな~(笑)
後ろを見るな (フレドリック・ブラウン)
フレドリック・ブラウン(1906~1972)SFのショト・ショートが好き
結構ハマって読んだハズなのだが…一つとしてタイトルが思い出せない(笑)
でも、絶対に面白いのだ(ハハハハ)
ああ、この手法も懐かしい(笑)決して自分じゃないっとは解っているのに
本作を読んでいるうちに…もしかしたら…自分の後ろに…とか思うアレ。
天外消失 (クレイトン・ロースン)
クレイトン・ロースン(1906~1971)推理小説家、アマチュア奇術師でもある
残念ながら彼の作品は読んではいない。今回、天外消失を読んでビックリした
面白かったので、彼の他の作品も読んでみたい
警察がマークしていたのに、電話ボックスに入った容疑者は消えてしまっていた
アマチュア奇術師らしいクレイトンの作品。
この手で人を殺してから (アーサー・ウイリアムズ)
アーサー・ウイリアムズ(1930~1997)ジョン・マイルズの別名だろうか?
彼に関しては全然解らん(笑)ヒッチコック作品の中に彼の作品があったような~
ちょいとグロな作品であった。小学生の頃、卵から雛を孵す実験をし…
しばらく卵が食えなくなった記憶が蘇ってしもうた(笑)
しかし…完全犯罪者ってのは、どうしても黙ってはいられないらしいの~
懐郷病のビュイック (ジョン・D・マクドナルド)
ジョン・D・マクドナルド(1916~1986)著作は、まったく読んでいないのだが
彼の本を原作に作られた1991年の映画「ケープ・フィアー」は怖かった(笑)
今の車ではありえないとも思うが…当時の車のラジオ短波はこんな感じだった
こんな所から…犯人逮捕に繋がるとは、エエ時代だったとも言える
ラヴデイ氏の短い休暇(イーヴリン・ウォー)
イーヴリン・ウォー(1903~1966)カトリック作家だとか…
残念だが、この人の他の作品も未読である
これは…面白かった(笑)実は多分こういう結末になるだろうな~と思ったのだが
それでも面白かった
殺人事件を起こし精神病院で監禁されていたラウデイ氏は、優しいエエ人じゃった
父親の見舞いに来ていた良家のお嬢さんが、そんなラウデイ氏にプレゼントとして
一日だけの外出を国に願い出た。
やっと許可が下りた一日だけの休暇をラウデイ氏はどう使うのか?ってな話である
探偵作家は天国へ行ける (C・B・ギルフォード)
C・B・ギルフォード(1920~)いや~この人も全然解らん(笑)
ヒッチコック作品に名前が出ておったが、お手上げである
推理小説を書いている人間が殺された。ほいで…天国でゴネる
「誰が自分を殺したのか知りたい」っと…で、時間を戻してもう一度…
殺された本人と一緒に読者は誰が犯人だか探るのだ。なかなか面白い作品であった
しかし…2回も殺されるのは私なら嫌だがの~~(笑)
女か虎か (フランク・R・ストックトン)
フランク・R・ストックトン(1834~1902)この作品はリドルストーリーとして
可なり有名。答えを出さずに読者に問うので物議をかもし出す(笑)
この手の作品は好き嫌いがハッキリと分かれると思う。
結局最後は読者が創造するしかないでの(笑)
最後を書かないで良い作品なら、誰でも書けるだろうと思うもんで
私は、あんまし好きな作品ではない
現代女性なら「虎」の方が多分…ウケると思う(ニヤリ)
白いカーペットの上のごほうび (アル・ジェイムズ)
アル・ジェイムズ(生年不明)この人も解らん(ハハハハハハ)
いや~。ノンビリした時代の良い作品だと思う(笑)
女が自分の肉体をエサに男を誘惑する。
ところが女の家にヒョイヒョイ付いていった男が見たものは…
締めが甘い気もするが、こういう時代だったのかもしれん
火星のダイヤモンド (ポール・アンダースン)
ポール・アンダースン(1926~2001)ハードなSF作家として知られているが
私は彼のファンタジーも好き。「折れた魔剣」は面白かった~
火星人の宝冠を地球人が博物館で展示するために借り受けた
その返却の時…その宝冠が忽然と消えてしまう
そこで事件の捜査に乗り出したのは、火星人の探偵であった(笑)
シャーロック・ホームズを彷彿させる火星人の探偵が、なんとも言えず楽しい
最後で最高の密室 (スティーヴン・バー)
スティーヴン・バー(生年不明)彼に関しても全然解らんの~~(ホホホホホ)
完全なる密室殺人のお話しである。さて…犯人はどうやって出たのか?(笑)
これは…あれだよな~。よくある話だが、トリックになってない(ハハハハハ)
あまりにも密室過ぎる設定だと、結局こうなるしかないだろうってな話であった
こうやって読んでみると、これらの小説は
日本の小説家たち…特に推理小説に多大な影響を与えておったんだの~っと思う
導入から流れ、そしてトリックまで、どこかで読んだことのある内容だった
時代から考えると、今回読んだ彼らの方が先駆者なんだろう
そう考えると推理小説も出尽くした感があるの
よって、トリックよりも人物に重点を置いた作品が多いのか…(笑)
先に書くほうが楽だけどの(ハハハハハ)
最近は科学捜査も進み、推理小説を書く人も色々と勉強せねば書けん
古き良き時代の小説は、頭を悩ますことなくスンナリと読めるので楽だの
それに安心して読めた(笑)
関心があればだが…面白かったので一読をオススメする(笑)
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)
その殆どが早川のポケットミステリから選ばれた作品である
第一巻「アガサ・クリスティー」 第二巻「E・S・ガードナー」
第三巻「エラリー・クイーン」と聞けば、その内容の濃さも解るであろう
全部で18巻あるが、未だファンには根強い人気がある
中でも18巻目は「37の短編」と銘打ち、収録作品も可なりなもので
当時、小学生だった私のような世代でも、一度は読んでみたい作品となっている
ただ、私の場合は幸いなことに
年長の従兄弟が、早川のポケットミステリを集めていたので
殆どの作品を読ませてもらった。
早川のポケットミステリが本棚にズラリと並ぶ壮観さは、素晴らしかった(笑)
その「世界ミステリ全集」の18巻目「37の短編」から
他で読めうる作品を省いた残り「14編」を収録し、今回新たに刊行したのが
「天外消失」である。
久々に早川ポケットミステリを手にした(笑)
いつもブログで遊んでもらっておる「すずどん」のサイトでこの情報を知り
速攻で本屋へ行ったが…売り切れておった。やっぱり、好きな人は多いと見える
その後、探しに探したが売り切れ状態の本屋ばかりで、結局諦めネットで購入した
「37編」のうちの…たった「14編」であるが…それでも読めるだけ嬉しい
ジャングル探偵ターザン (エドガー・ライス・バロウズ)
ERB(1875~1950)作品といえば「火星シリーズ」が、SFファンでは有名だが
彼の名を一番有名にした作品といえば「類人猿ターザン」なのだ
類人猿と一緒に生まれ育ったターザンは、ある日、類人猿の親友の妻が
他所者にさらわれてしまったことを知る。
道なきジャングルを親友と共に進み、さらわれた妻を捜しに行くターザン
果たして親友の妻を救うことが出来るのか?
死刑前夜 (ブレット・ハリディ)
ブレット・ハリディ(1904~1977)アメリカのハードボイルド作家である
赤毛の探偵マイケル・シェーンの生みの親として有名だが、知ってる人は居るかの
明日、死刑になるっという囚人に、新聞記者がインタビューをする
このお話、作者はまったく最初っからウソは一切書いていない
なのに読み手が勝手に想像し、最後にドンデン返しを食らうのである
久々にこういう手法にやられた(笑)
殺し屋 (ジョルジュ・シムノン)
ジョルジュ・シムノン(1903~1989)ジュール・メグレ警部シリーズが有名
身長180、体重100、パイプタバコと酒が好きなフランスのメグレ警部
「男の首」「黄色い犬」が好きだな~~
今回もメグレ警部のお話。スタンという強盗殺人の首領を捕まえようと奮闘する
今では思いっきり古典的な手法なのだが、あまりに古典的過ぎて、つい…(笑)
いいな。こういう推理小説って(ハハハハハハ)
エメラルド色の空 (エリック・アンブラー)
エリック・アンブラー(1909~1998)スパイ小説の大家である
「グリーン・サークル事件」を読んだ事があるが、今、読んでも遜色がない
東地中海の情勢を予測していたとしか思えない筆力に感動した
もう一歩の所で完全犯罪が成立しそうだったのに…
それを阻止したのはエメラルド色に描かれた空の絵であった
毒になる染料があるっと知ったのも、推理小説からだったな~(笑)
後ろを見るな (フレドリック・ブラウン)
フレドリック・ブラウン(1906~1972)SFのショト・ショートが好き
結構ハマって読んだハズなのだが…一つとしてタイトルが思い出せない(笑)
でも、絶対に面白いのだ(ハハハハ)
ああ、この手法も懐かしい(笑)決して自分じゃないっとは解っているのに
本作を読んでいるうちに…もしかしたら…自分の後ろに…とか思うアレ。
天外消失 (クレイトン・ロースン)
クレイトン・ロースン(1906~1971)推理小説家、アマチュア奇術師でもある
残念ながら彼の作品は読んではいない。今回、天外消失を読んでビックリした
面白かったので、彼の他の作品も読んでみたい
警察がマークしていたのに、電話ボックスに入った容疑者は消えてしまっていた
アマチュア奇術師らしいクレイトンの作品。
この手で人を殺してから (アーサー・ウイリアムズ)
アーサー・ウイリアムズ(1930~1997)ジョン・マイルズの別名だろうか?
彼に関しては全然解らん(笑)ヒッチコック作品の中に彼の作品があったような~
ちょいとグロな作品であった。小学生の頃、卵から雛を孵す実験をし…
しばらく卵が食えなくなった記憶が蘇ってしもうた(笑)
しかし…完全犯罪者ってのは、どうしても黙ってはいられないらしいの~
懐郷病のビュイック (ジョン・D・マクドナルド)
ジョン・D・マクドナルド(1916~1986)著作は、まったく読んでいないのだが
彼の本を原作に作られた1991年の映画「ケープ・フィアー」は怖かった(笑)
今の車ではありえないとも思うが…当時の車のラジオ短波はこんな感じだった
こんな所から…犯人逮捕に繋がるとは、エエ時代だったとも言える
ラヴデイ氏の短い休暇(イーヴリン・ウォー)
イーヴリン・ウォー(1903~1966)カトリック作家だとか…
残念だが、この人の他の作品も未読である
これは…面白かった(笑)実は多分こういう結末になるだろうな~と思ったのだが
それでも面白かった
殺人事件を起こし精神病院で監禁されていたラウデイ氏は、優しいエエ人じゃった
父親の見舞いに来ていた良家のお嬢さんが、そんなラウデイ氏にプレゼントとして
一日だけの外出を国に願い出た。
やっと許可が下りた一日だけの休暇をラウデイ氏はどう使うのか?ってな話である
探偵作家は天国へ行ける (C・B・ギルフォード)
C・B・ギルフォード(1920~)いや~この人も全然解らん(笑)
ヒッチコック作品に名前が出ておったが、お手上げである
推理小説を書いている人間が殺された。ほいで…天国でゴネる
「誰が自分を殺したのか知りたい」っと…で、時間を戻してもう一度…
殺された本人と一緒に読者は誰が犯人だか探るのだ。なかなか面白い作品であった
しかし…2回も殺されるのは私なら嫌だがの~~(笑)
女か虎か (フランク・R・ストックトン)
フランク・R・ストックトン(1834~1902)この作品はリドルストーリーとして
可なり有名。答えを出さずに読者に問うので物議をかもし出す(笑)
この手の作品は好き嫌いがハッキリと分かれると思う。
結局最後は読者が創造するしかないでの(笑)
最後を書かないで良い作品なら、誰でも書けるだろうと思うもんで
私は、あんまし好きな作品ではない
現代女性なら「虎」の方が多分…ウケると思う(ニヤリ)
白いカーペットの上のごほうび (アル・ジェイムズ)
アル・ジェイムズ(生年不明)この人も解らん(ハハハハハハ)
いや~。ノンビリした時代の良い作品だと思う(笑)
女が自分の肉体をエサに男を誘惑する。
ところが女の家にヒョイヒョイ付いていった男が見たものは…
締めが甘い気もするが、こういう時代だったのかもしれん
火星のダイヤモンド (ポール・アンダースン)
ポール・アンダースン(1926~2001)ハードなSF作家として知られているが
私は彼のファンタジーも好き。「折れた魔剣」は面白かった~
火星人の宝冠を地球人が博物館で展示するために借り受けた
その返却の時…その宝冠が忽然と消えてしまう
そこで事件の捜査に乗り出したのは、火星人の探偵であった(笑)
シャーロック・ホームズを彷彿させる火星人の探偵が、なんとも言えず楽しい
最後で最高の密室 (スティーヴン・バー)
スティーヴン・バー(生年不明)彼に関しても全然解らんの~~(ホホホホホ)
完全なる密室殺人のお話しである。さて…犯人はどうやって出たのか?(笑)
これは…あれだよな~。よくある話だが、トリックになってない(ハハハハハ)
あまりにも密室過ぎる設定だと、結局こうなるしかないだろうってな話であった
こうやって読んでみると、これらの小説は
日本の小説家たち…特に推理小説に多大な影響を与えておったんだの~っと思う
導入から流れ、そしてトリックまで、どこかで読んだことのある内容だった
時代から考えると、今回読んだ彼らの方が先駆者なんだろう
そう考えると推理小説も出尽くした感があるの
よって、トリックよりも人物に重点を置いた作品が多いのか…(笑)
先に書くほうが楽だけどの(ハハハハハ)
最近は科学捜査も進み、推理小説を書く人も色々と勉強せねば書けん
古き良き時代の小説は、頭を悩ますことなくスンナリと読めるので楽だの
それに安心して読めた(笑)
関心があればだが…面白かったので一読をオススメする(笑)
ポチっとで、作者のヤル気でるかもです(笑)