満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

取説でクダを巻く

2010-03-31 | 日々のハチャメチャ
黄砂に吹かれてボドボドの満天どす。
皆様は元気でお過ごしでございましょうか?(ハハハハハハ)

正月明けに買った大型テレビの音響を「5.1ch」にしました
DENONの「DHT-S500HD」ホームシアター2.1chをテレビと一緒に買ったので
ネットで後ろのスピーカー2個とセンターのスピーカーを買って5.1chにしたのだ
これ…なんだか知らんが売れておるらしいの~~
1月の下旬に注文して来たのが3月ぞ(笑)
車の免許も取らん若者が増えていると聞いているが、家にこもるグッズは売れているらしい

で…いざ、スピーカーを設置し
音合わせをしようとしたら…(何処で聞くかによって、音の調整をするのだ)
「取説が英語なのだ!」
なんで英語ねん?(笑)
ワレは…日本人ぞなもし・・・・・

はっきし言って、まったく解らん。本当に解らん。

最近、政治家や大手企業のトップが、やたら大事な所で英語を使うじゃろう
聞いておる国民のほぼ98.98%くらいは、日本人なのにどうして大事な所を
英単語にする!?(あっ、この98.98%はテキトーな数字でやんす…笑)
日本語力がないから、英語で誤魔化しておるんか?
それとも…はっきし日本語で言うとマズイから、英語を使って煙にまいておるんか?
雰囲気や意味を日本語で説明すると言葉を沢山話さなきゃならんので、英単語で言うのか

ワシ。英語を見ると…中学の時の英語の先生を思い出すねん
彼は耳から毛が生えておっての~~
教室に入って来てから出ていくまで「英語なまりの日本語」で話す日本人の先生じゃった
(アハハハハハハ)

そういえば…最近買ったニコン一眼レフのレンズの取説も…
最初の数ページだけ日本語で、残りは全部英語じゃったの~(笑)これ、流行か?

ま、英語でも取説がついておっただけマシかもしれん
最近は取説がついておらん商品が多いもんな
「取説が欲しかったら、ネットで印刷して下さい」なんぞと高飛車での~
紙とインク代は購入者の負担だと言いよる
日本の全世帯にPCがあると思ってでもおるんかっ!?
家にPCのない輩は買うなってことかっ!?
どうせ取説つけたって、読まないでしょう~って思っておるんか~?

はい。確かに読まんの。ヘタするとペラペラっと見て捨てる場合もあるの~~(遠い目)

でも…それは…取説が難しいからぞ!(完全に誰かのせいにしている…笑)
もっと誰もが読んでいて楽しい取説を作ってはどうかの?
時々な、取説読んで笑いのおきるヤツ。
読み終わってもな、また、何時か読み返したいな~って思うような取説
そんなのを作ってみぃ~。絶対にボロボロになるまで皆が読むぞ(ハハハハ)

っと言うことで…
「取説は漫画でお願いしたいぞ~」
なんぞとブチブチと小言を言いながらクダまいておる妻の横で
セッセと英語の取説を事もなげに読み進め、セッティング完了してくれていたのは…
夫であった。

あっ、ちなみに…スピーカーの設置も夫がやったがの
コードを持ったりは妻だってしたぞ!

ココにちゃんと書いておかんと…全部自分がやったっと後でアヤツは言いおるでの~
(ガハハハハハハハ)

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パートさん退職

2010-03-29 | 会社のハチャメチャ
先週、私より遥かに入社歴の長いパートのオバちゃん2名が、退職した
どちらの年齢も「67歳」
まだまだ在籍して貰っても良かったのだが
一応、役員でも67歳を一区切りっと考えておるので軽く肩を叩いたらしい

9時~16時まで働いて、完全週休二日制、年に2回のボーナスも出る
法の定める最低賃金よりも100円以上高い時給を貰い
最高齢と最長在籍年数を盾に言いたい放題、やりたい放題のオバちゃんであった
エエ、ポジションじゃろう~(ガハハハハハハハ)

正直、私のような総務・庶務を生業にしておる社員にとっては
「制服汚れたから新しいの買って欲しいの~」とか
「掃除機重たいから軽いの買って~」とか
「給茶機のお茶が薄い」だの「コーヒーはこの銘柄がイイの」だの
果ては「アノ子の制服キツそうだから、大きいの買ってあげたら」なんぞ
余計なことを毎度、毎度言われ続け「そんなに買えないですよ~」と言い返し
「ケチ」っとアダ名されたりしたもんで…
いよいよ辞めると聞いた時は、小躍りしちまっただ(アハハハハハ)

残るパートさんの中にも、私より在籍期間も長く
年齢も高い人がおるのだが…そちらは分をわきまえてくれる人達なので
心の中ですら「オバちゃん」なんぞと思ったこともなく
いつも「お姉さま~」っと思っておる。私も末は、こういう風になりたいの~(笑)

と言う訳で「寂しくなります~」とか言いながら、口元がニヤケタ状態で
送別の準備なんぞをセッセとした
菊を入れたい所をグッと我慢して、年齢に似合わんほどの可愛い花束を用意したり
剣山でも贈りたい所をグッと我慢して、素敵な湯飲みの記念品なんぞを買い
爽やかに、そして素敵に会社を後に出来るよう気配りをした

色々とあったけど、長く我が社に勤めてくれ、お仕事も一生懸命に頑張ってくれていた
性格はキツイけど、67歳まで働くってことは健康維持も大変じゃったじゃろう
どうか、今後の人生も健康で楽しいものだったらエエな~
そんな風に考えて、花束贈呈の時に…不覚にも「ホロ」っときてしまっただ~(笑)

そんなこんなで送別も終わり…一週間が経った。。。。

いつものようにギリギリに会社へ出社すると…後ろから「おはよう~」っと声がする
振り返るとあの退職したハズのオバちゃんの一人が、ニコニコ笑って立っておる
「なんで? なんでココにおるん?」と不思議に思いながら
「忘れ物でもありましたか?」っと聞くと・・・・・

「私、今日から掃除のオバちゃんになるの~」
っと言った。

週3回、お掃除に来てくれていた人が「都合で辞めたい」とは聞いていたが…

私がホロっと来たあの日。
「まだ働いていたい~」と彼女はクラゲ部長へ訴えたらしい
「んじゃ~掃除のオバちゃんが辞めたいって言ってるからよ~代わりにくれば」
なんぞと気楽に言ったらしい

じゃあ、じゃあ、あの花束とか、記念品とかは?
滅多に泣かない私の貴重な涙は?
しかも…よりにもよって、特に五月蝿かった方のオバちゃんが掃除で来ている


「満天さ~ん。」っと事務室入り口から顔を出して呼ぶので行くと
「来て、来て」っと私をいざない、階段上の窓を指差し
「ココ、私じゃ背が低くって届かないのよねぇ~柄の長いモップ買ってくれる?」
なんぞと早速言われた。

クラゲ部長に「彼女が来ることは聞いてませんが?」っと問いただすと
「ありゃ~マジで来ちまったか~。ま、募集しなくて済んだんだし良かっただろう」
なんぞと楊枝で歯を突きながら言いよる
しばらく掃除のオバちゃんが二人になることなんぞ、コイツには気にならんのな~

どんな時も、最後まで気を抜いてはいかんの~~~
最後の最後で何が起こり、何が待ち受けておるか解らん
やっぱ…花束に菊を入れときゃ良かった(ガハハハハハハハ)

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古屋のもり

2010-03-26 | 会社のハチャメチャ
山形地方に伝わる民話に「古屋のもり」というのがある。
形を変えて日本全国に広がっている話なので、聞いたことがあるかもしれん。
同じような伝承話がモンゴルにもある。元の話はモンゴルっと考えた方が筋かもしれん

古い家にジイ様とバア様が二人っきりで住んでいるのは、どのお話しも一緒。
そのジイ様とバア様が飼っている動物は、馬だったり、牛だったりする(笑)
その馬や牛を狙って、動物が家に入り込む
これも土地によって、熊だったり、オオカミだったり、虎だったりする
それと同時に「どろぼう」もこの家に入り込む。

猛獣と泥棒が年寄り夫婦の家に同時に忍び込むのである。絶対絶命である(笑)

ところが猛獣も泥棒も、この年寄り夫婦が寝込むまで待つ体制を取る
無用な殺生はしたくないとの思いがあるのかの? エエ~心がけじゃ

眠る前の一時、ジイ様とバア様はボツボツと二人で話をする
「熊は怖いよな~」「オオカミも怖い」「虎なんぞもっと怖い」なんぞと話しておる内に
「でも、一番怖いのは、フルヤノモリじゃろう」っと二人の話は落ち着く。

この話をボーっと聞いており一番「フルヤノモリって…なに?」っと思うのが
この家に忍び込んだ猛獣である。「自分より怖いもんって…なに?」っと考え込み…
考えこんだ末に怖くなってしまう(アハハハハハ)
勝手に妄想を暴走させ怖さがピークに達する頃に、この猛獣に泥棒が飛び掛る
もちろん泥棒は馬もしくは牛を盗みに入ったので、それっぽいモノに飛び掛ったのだが
飛び掛られた猛獣はタマラン(笑)一気パニくって泥棒を乗せたまま逃げていく

その後の話はそれぞれ違う。
モンゴルに伝わる話では、泥棒は王様になるし、虎は尻尾を切られる(笑)

ジイ様とバア様の話しておった「フルヤノモリ」は「古屋の雨漏り」のことで
雨漏りがすると、乾燥させた備蓄用の食べ物がダメになってしまうので
猛獣よりは怖いっと話しておったようだ。

しかし、伝承話しというのは口から口へと伝えられ、少しづつ形を変えて広がるのな~
伝言ゲームなんぞをやっても、最初の話と最後の話では大きく変化してしまう
この「フルヤノモリ」も国によって、土地によって様々に変化し
眠る前の子供の耳を楽しませてきたのかもしれん

    

さてお話しは、先日我が地方に雪が降った日へと変わる。

その雪は前日の昼時に一時降り、止んだかな~っと思ったら、また夕方から降り出した。
なんだかベチャベチャして、体にまとわり付くような雪であった
バイクで通勤をしている私は、雪がヒドクなる前に早々に会社を退社したのだが
翌日出社してみると、何人かの男性社員が廊下や階段で着替えをしておった。

我が社最年少の男子に「どうした?」っと聞くと
「男子ロッカーが水びたしなんです…」っと言う。
なんで?っと聞くと解らないと答えた

次に出会った男子社員は、手に雑巾を持って走っておった
やっぱり「どうした?」っと聞くと
「バケツの水をひっくり返したみたいで…」っと言いながら走って行った

男子ロッカールームは、何時入ってもスエた腐敗臭の漂う辛気臭い場所での
50名近くいる男子の平均年齢が47歳の我が社なもんで
若い汗のニオイより、中高年の加齢臭の方が強い(笑)
私ですら、滅多に近寄らない場所なもんで…実際に行って現場を見るのに躊躇した

よって朝に出会った2名の男子社員の言葉を鵜呑みにし
「誰かが大量の水をこぼした為に、男子更衣室が水びたしになった」っと理解したのだ

ところがこの日の残業時間に、どこやらから突然変な音がした

「ボタ・ボタ・ボタ」

何?っと思って顔を上げると、私の斜め前に大粒の雨が降って来ていたのだっ!

よく見ると蛍光灯の脇から雨漏りがしておる。
私の居る事務室は2Fにあり、その上の3Fには…男子更衣室がある
大慌てで机の上のパソコンを避け、電気を消して蛍光灯を外した
それから3Fの男子更衣室に走って行って見たが、別に異常は見当たらない

そこで、残業時間に居残っておった男子社員の事情聴取となった。

実は…なんのこたぁ~ない。数名の社員の言葉を鵜呑みにし、勘違いした私に原因があった

前日から降ったベタつく雪が、社屋の壁に張り付き
ケチな会長がケチって作った社屋だもんで、壁・屋根の隙間からジュワっと入り込み
男子更衣室が水びたしとなっていたらしい
壁からジョ~っと水が染み出るさまは、得も言われん状況だったらしい(ハハハハ)

男子数名で水はふき取ったが、壁つたいに3Fから2Fの屋根裏に落ち
出口を求めた水が蛍光灯の隙間からポタ~っと室内に落下したのであった~

人から人への語りは追求せずに文字通り受け取ると、自分の都合の良いように勘違いし
ほんの2~3人で見事に内容が崩れるていくのな~~(笑)

それにしても我が社の社屋。
ちょっとした雨で雨漏り、雪でも雨漏り、台風では外と変わらずってな状況では
「鉄筋だ~」っとエラそうに言っておっても
「古屋のもり」と変わらんぞなもし~

注)ちなみに我が社の場合、「古屋のもり」より、「熊」より、「虎」よりも…
「ケチ会長が一番、怖いがの」(ガハハハハハハ)

さて…どうやって雨漏りの修繕費を…会長から捻出すればエエかの~~(笑)

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足のつり

2010-03-23 | 美健なハチャメチャ
先一昨年の初夏くらいから…
「足がつって」マジで困っておった

特に初夏から秋口まで、何もしてないのに「足がつって」しまっての~
それも…両足の側面がだぞ。

どうやって治してよいのか解らん場所だけに
一度、つりだすと…泣いて苦しんで治まるのを待つしかない状態での
いや~本当に困っておった

薬では漢方薬の「芍薬甘草湯」(シャクヤクカンゾウトウ)がある
これは、足がつった時に飲むと、早く治るというシロモノで
運動などをする前日の夜に飲んでおくと、効果がでる場合もある

が…この漢方薬では完全な予防にはならない。
痛みを緩和させるだけで、完治には繋がらないのだ…。

私の場合は、先一昨年の初夏位から足がつるようになったので
これは…もしかして…更年期と何か関係があるのかもしれんっと思った。

「更年期」とは、人によって症状も違い
何が原因とは特定出来ないような鬱陶しい症状を言うので…
だとしたら、体質の変化が原因なのだから、体質改善を試みた方が
治療の近道なのかもしれんっと思った。

「足のつり」に関しては様々な要因が考えられるのだが

たとえば、「代謝産物の異常」「水分バランスの異常」「電解質濃度の異常」
などが考えられる
最近飛来しておる「黄砂」も原因となる場合がある

とりあえず、私に当てはまりそうなのは
更年期によって代謝が落ちたことと
日々のウンチが軟便なので水分補給が足りてないのかもしれん(笑)

特に水分に関しては、水太りを嫌うあまり、あまり飲んでいなかった(ハハハハ)

そこで、一昨年の秋口あたりから…
足のつりの原因の一つであるカリウム不足を補うために、
カリウムが豊富に含まれておるバナナを朝食に
また「ピスタチオ」をお八つに食い、カリウムを摂取し続けただ~(笑)

が…まだ、泣くほどではないが…足がつる。

そこで、今まで水分補給に「お茶」を飲んでおったのだが
「お茶」をミネラル豊富な「スポーツドリンク」に変えて
昨年の春先頃から、体重を気にせずガブガブ飲むことにしてみた

そうしたら…あ~ら不思議。
昨年は、一度も足がつらんかった。
これでダメなら内科に健診に行かねばならんかの~っと思っておったので良かった

特に最近飲んで効果をあげておるスポーツドリンクに
 「amino VITAL」がある

不足しがちなマグネシウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アミノ酸
などが補給できるので、私の場合は功を奏したのかもしれん

言っておくが、カリウムが入っておるスポーツドリンクは他にも沢山ある
コレ良いの~っと、買いに走らないようにの(笑)



さて、今年になって我が社の営業所長が足がつって痛いと言い出した(笑)
ま、それはエエんじゃが…その後、腹筋がつるっと言い出した
筋肉のあるところ、何処でも起きるのが「つり」なもんで
「水分補給が良いですよ」っと言っておいたのだが…

ここで購買部30代主婦のキャピ子ちゃんが
「それは、絶対に盲腸です!」っと
キンキン声で叫んびだしたのだ(笑)

以前に盲腸を経験したことのある彼女は、腹がつっぱれば「盲腸」だと言う
しかも彼女は、何にでも「絶対!」っという言葉を付け、何度も繰り返すので
日に何度も「絶対、盲腸」っと聞かされ続けた所長はたまらない(笑)

盲腸の場合、微熱が出るし、下腹部右下を押すと痛みが走るので…
所長の場合は違うだろうっと思ったが、面白いので黙って見ていた(笑)

で、やっぱり心配になった所長は…会社を早退し病院へ行った(ブワハハハハ)

案の定、即答で「それは盲腸ではないです」と医者に言われ
血液検査すらしてくれなかたそうな~~~(アハハハハハハ)

これは使えるかもしれん。

というのも、メタボで再検診の通知が健保組合から来ても
「どうせ大したことないだろう」っと病院へ行かないオヤジが我が社には多い
ここは一つ、キャピ子ちゃんの高音域な声で
「それって絶対に危ないです!」っと繰り返し言ってもらえば…
全員ソソクサと病院へ駆け込むかもしれん(アハハハハハハ)

病は気からっとも言うが、75歳まで生きなきゃ年金でソンをする
たかが…程度の頃に病院へ行ってもソンはないだ~~
キャピ子ちゃんの思い込み過多な「絶対!」発言も…
こんな風に役にたつのなら悪くないかもしれん(笑)


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海街diary 3   陽のあたる坂道 作:吉田秋生

2010-03-20 | 漫画紹介


爽やかな表紙絵だね~~。写真で景色を切り取るのもエエが
こんな風に自分の気持ちを乗せた水彩画ってのもエエな~。ま、絵が上手けりゃの話だが。

今回も、真綿で包みこむように大切に作られた4偏のお話しが載っておった

第一巻「蝉時雨がやむ頃」 第二巻「真昼の月」←以前のレビューはコチラからどうぞ~

長女「幸」バリバリの看護師さん。小児科医と不倫中。
次女「佳乃」地元信用金庫でOL。酒好き。最近若いツバメと別れる。
三女「千佳」スポーツ用品店勤務。店長と恋愛中。
四女「すず」上記三人とは異母妹となる。サッカー大好き少女。

女を作って出て行ってしまった父親が、「亡くなりました」ってな知らせを突然受け
面倒だが…山形まで葬儀に出席しに行った3姉妹。
そこで、自分たち3姉妹から父を奪った女の子供である「すず」と対面する
「すず」の母は既に病気で亡くなっており、父は懲りずに3度目の結婚をしておった
しかも今度の女は2人の子持ちときたもんだ(笑)

ただ、この家族の要だった父が亡くなった今、残されたのは…再婚相手の女と
その連れ子の幼い男児二人、そして3人とはまったく血の繋がりのない「すず」である
幼子を抱え狼狽する女の騒ぎっぷりを目の当たりにした3姉妹は
自分たちの異母妹である「すず」を鎌倉の自宅へ引き取ることにしたのであった~。

注)以下、気が付かない程度のネタバレあり(笑)

「思い出蛍」

あれから一年。法事の知らせを受け、今度は山形まで4姉妹で出かけて行く
ところが…父の三番目の妻は、すでに男を作り二人いた子のうち一人を連れて町を出ており
法事には出ない、施主はヨロシクとのたまう
一年前の父の葬儀の場で、子供も小さいし中古だが家を買ったばかりなので
相続権を放棄してくれろっと三姉妹に言っていた女が…である(笑)
そりゃ~おめおめとこの場には来れないわな~~(アハハハハハ)

仕方が無いので長女の幸が施主を引き受けるのだが…そのスンナリと受け入れる幸の態度が
なんだか「すず」には面白くない(笑)
私なんぞから見れば、引き受ける幸の態度も硬く、やっぱり若さが出ておるように見えたが
中学生のすずから見れば、大人な対応をソツなくこなしているように見え
「なんで暴言の一つも吐かん」っとイラっと来たらしい

そんな、やっぱり法事もすったもんだしたか…ってなお話しを
季節外れの蛍の光のように、フワフワと漂い流れるタッチで描いておる作品である

さて…まずこの父親はまったく「女を見る目が無い」と言える(アハハハハ)
多分「私一人じゃ何にも出来ないの~」的なズルイ女に頼られると…
無視できないんだろうな~優しいが、トンでもなく優柔不断な男
何が一番大事かを見極める力が不足しており、その場の雰囲気に流されてしまう男
コイツをフワフワ~と漂う蛍に例えるあたりなんぞは笑えると思う
今度からこういう男を「蛍男」と呼ぼうか?(ハハハハハハ)

それと…同じ男でも、なんともイジラシイのが父の三番目の女のオジ「飯田さん」(笑)

両親を早くに亡くした姪を、目の中に入れても痛くないように育ててしまった尻拭いを
ココまで頑張るオジも珍しい(ハハハハハハ)
姪の置いていった息子の一人を引き取り育てておるし…
法事出席のために来た4姉妹を駅まで迎えに出て、宿泊先も用意してくれ、
姪の不始末を平あやまりしている。

施主が誰になっても、坊さんとの打ち合わせをしただけで滞りなく進むように
準備万端、可なりな気とお金の使いようであった(笑)
田舎であるので質素な法事といえども、その準備に掛かる金額はバカにならんだろう
それに外野もウルサイしの。小さな町だで針のムシロ状態だと思うだ

彼の妻が漏らした姪を擁護する言葉を「オマエは黙っておれ」と遮ったシーンに
彼の妻の苦悩と彼自身の誠実さ、また実直で真っ直ぐにしか生きられない不器用さが
良く現われておるの~っと思った

そこまで誠実だと…もしや彼は、すずが元気で幸せか?の確認もしたかったのだろうか?
とか、深読みしたくなる(笑)
昨年葬儀で、出棺の挨拶を故人の妻である姪が「辛くて出来ない~」と
「すず」に押し付けようとした時に、「これは、大人の仕事です!」っと
幸が一喝したシーンがあったが、28歳の若い幸に言われ、当の本人の姪には通じなかったが、このオジの心には何か通じたモノがあったのであろう

一緒に暮らせなくても、このオジやオジの所での生活を選んだ血の繋がらない弟など
すずに気遣いを見せる人が居ると解っただけでも、何だか気持ちが爽やかになる。
姪の不始末や、すずを手放した事などを考えれば、彼の行動は当然と思いがちだが
かといって誰でも出来る行為ではないだ。


「誰かと見上げる花火」

4姉妹の暮らす鎌倉で、花火大会が開催される
4姉妹4人4様の「誰と花火を見るか?」が、恋やら愛やら酔いやらと絡み合い
今後の展開を暗示させる作品となっている(笑)

さて…鎌倉の花火大会。例年は8/10が開催日となっておりますが
今年は8/10が大潮にあたるため、少々早めの7月21日(水)となってます(笑)
(大潮だとな、浜辺が少なくなって見物客が見るスペースが減るだよ~)
場所は鎌倉海岸の材木座・由比ヶ浜です
なんと言っても大人気の花火大会でやんす。毎年平日開催なんですが
それでも、相当な混雑が見込まれるかと…思われます
我も「すずちゃんと同じ花火を見たい!」とか思ったアナタ。心してお出かけ下さい~


「陽のあたる坂道」

で…タイトルにもなっておる「陽のあたる坂道」どす。ここから受けるイメージは…
明るい前途は見えておるが、そこへ至るまでがシンドイ。かの…(アハハハハハ)
ま、これは最近ユルイ坂でも息が上がる私世代の感覚どすがの~(笑)

夏休み中の「すず」と長女の幸が二人揃って買い物に出かけるのだが
帰り道、「コッチの方が近いよ~」っとすずが選んだ道「切り通し」
この道がまた…ロングロングな坂道での~~(笑)

この道をすずはサッカーの練習が終わってから「自主練」と称し駆けあがっておる
そういえば…父親の葬儀の時にも「こっちの方が近いので」っと
3姉妹をいざなった道も、ロングロングな登り坂だったよな~(アハハハハ)
そして…そんなロングロングな登り坂に父との思い出があったりする
坂道には、困難に出会っても真っ直ぐに進むすずの、素敵な性格が隠れておるな~

「なんか いくら努力しても どうにもならないことって やっぱあるけど
 だからって別に 終わりじゃないんだなって」

この坂を姉と二人で登りながら、そんな風に感じたことを話す「すず」
この坂とは別な、大きな坂を一つ登ったねっと暖かく見つめる「幸」
この二人、似ておるの~(笑)

「お姉ちゃーん、甘め? 酸っぱめ?」「すっぱめー」
「薄めー? 濃いめー?」「濃いめー」
昨年漬けた梅ジュースを姉の分まで作るすず。
こんな会話からも、一年ですっかりこの家に馴染んだ「すず」の様子がうかがえて
ちょっとニヤリっとしてしまう、そんなお話しであった


「止まった時計」

止ってしまった時計の針が動きだす瞬間って見たことあるかい?
電池が切れてしまった時計の場合、電池を入れ替えると
時計の針は、なんの戸惑いもなくスっと前へ進んでいく。あっ気ないくらいである(笑)

人の心の中にある時計が止ってしまった場合でも、
何か電池に変わるようなキッカケがあると、あっ気ないほど簡単に前へ進む時がある

そんな出来事が長女の幸に起こった

ただ人の心は機械で出来ている時計と違い、キッカケは一つではないし
誰かの手から与えられたモノでもなく、自分で見つけてこそキッカケとなりうるので
幸の場合、3年かかった

それは、「終末医療の現場で働かないか?」と婦長から打診を受けたことだったり
看護師として、もう一歩踏み込んだ心のケアが必要と感じ始めた気持ちの変化だったり
人の悪所ばかりを指摘し、良い所を見ていなかった事に気付いたときだったり
中学生の妹が、キラキラする何の後ろめたさもない青春を送っている姿を見たときだったり

そんなそれぞれな出来事が、心のパワーとなり栄養素となろうとしている時に
自分の時計の針を止めていた原因が、遠く他所の国へ行くと言う

その瞬間、幸の心の中で全てがスパークし、新たな稼動を生み出す電池が生まれ
そして、止っていた針が、スっと前へ進んだ(笑)

夜勤明けの幸は早朝、出勤前の彼を海辺へ呼び出し二人で海を見ながら朝食を取る
そして爽やかに「一緒に行けない」っと告げた

海辺のある町ってエエな~~っと思った瞬間である(笑)

幸が海辺である生き物を「パコ~ン」とカバンで引っぱたくシーンがこの後あるが
今回の巻の中で、この場面が一番好き。見事なホームランであった(ガハハハハハ)
妹はサッカーだが、長女は野球か?っと解り、笑った

この漫画を読み終えた時、初夏、まだ海水浴客が押し寄せる前に
「海へ行こう!」っと思った
我が家から一番近い海、それは幸いな事に…鎌倉である(アハハハハハ)
ワシって。幸せかもしれん!
そんな気持ちにさせてくれる漫画であった~(笑)

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マジかよっ!ってな歯医者通い

2010-03-17 | 美健なハチャメチャ
チョコムースを食べて取れてしまった歯の金属
チョコだけに…チョコっと虫歯があり…チョコチョコと治療が重なり
一本治すのに3週間もの日数がかかった(ガハハハハハ)

私の中の予定では、「これで終了~」だったのだが…
敵もさるもの…虫歯箇所の指摘を受け、治療続行とあいなった(笑)

しかも…医者の都合(旅行らしい)により1週間の休診があり
本日は久々の治療となった(やっと…歯医者に慣れたのによ~~間があくと怖さ倍増だぞ)

本日は神経の残っている歯の、比較的軽い虫歯治療。
だから…麻酔なしで、ウィ~~~~ンと虫歯を削ると言う。

「虫歯がありますっと指摘を受けてから、なんだか痛むような気がしたで…
「麻酔を打って治療してくれんかの?」
っとウジウジと女の腐ったような懇願を続けたが…答えはNO~!

「痛いような気がするだけで、気が付けば痛くないのでしょう
それは歯茎が炎症を起こしているだけです」なんぞと言って取り合ってくれないのだ。

テメー。。。万が一、脳天貫くような痛みがあったら…「覚えてろ~!」っと
心の中で毒ついたが…まな板の上の鯉は口をパクパクさせるだけであった(アハハハ)

痛かったら水平チョップで医者の脇腹を叩いてやろうと準備したが
今回の治療箇所は上の歯だからか…医者は患者の座っているイスを思いっきり倒し
まるでベットに寝るような形にしてしまったのだ
これでは腕を振っても医者まで届かない
しかも患者の緊張をほぐす役目の、顔黒の歯科助手も見当たらない

最悪の状況で迎えた治療は…地獄のようであった。。。。(アハハハハハ)

麻酔をしていないと言うことは…何時、ズキューンとくる痛みに襲われるか解らない
そんな状況でリラックスして治療を受けられるはずもなく
シツコイほど続く治療に、体中に力が入り…頚椎なんぞボドボドとなってしもうた(笑)

この日の治療は虫食い部分を削り、
コンポジットレジンというプラスチックのようなものを詰めて終了である。
正面から見える部分の歯を思いっきり削ったのに、終わってみれば普通の歯に見える
ビックリするほどキレイに治療出来るんだの~~。
保険点数から考えるに…多分一本2,000円ちょい程度であった。
ん~。ネットで調べた限りは…自費だと5千円~3万円と書いてあったから
簡単な治療の割りには値段が高い商品なんだの(笑)

歯医者の値段は解らんの~~
でも、ヒドくなる前に歯医者へ行って早めの治療をすれば…簡単に済むって事は解った
(アハハハハハハハ)

隣のブースで歯の治療を受けていた小学生の坊主が
待合室に戻る途中でコチラに「Vサイン」を送ってよこした。。。

泣きそうな顔で治療を受けておるオバちゃんに、
勝ち誇りのVサインを送ってきやがったのだ。宣戦布告である!

ぬぁ~にがVサインじゃ! オマエは歯にフッ素加工を施しただけじゃろうがよ
ワシャ、麻酔もせずに歯に土木工事をしたんだぞ
Vサインを送るのは、ワシの方じゃ!
とか思ったが、小学生の坊主はヘラヘラ笑っておるのに対し
こちとら半泣きのオバちゃんじゃ~誰が見たって勝負は決まっておる。
あのガキ…今度道で会ったら泣かしてやるゾ!っと思いつつ口を開けておると…

「次回治療したい所は、歯の型を取らなければならないので
歯と歯茎の間を優しく磨いて、歯茎の腫れを取ってきてください」と医者に言われた

それから…キレイに磨く事と、強く磨く事は違うということをクドクドと説明され
「キレイに磨けているね」っと褒められていた、隣のブースの小学生と
大きく溝をあけられてしもうた~~~(トホホホホホ)

やっと待合室に戻ると、今治療が終わったばかりらしいおばあさんが居た
右手を骨折しているらしく、上着を着るのに苦労しておられた
そこで軽くお手伝いし、上着を着せてあげたのだが…
こちらを振り返り「ありがとう」っとニコっと笑った口元に…歯が…無かった。。。

キリもエエので…次回からフェードアウトして逃げようか~とか思っておった所で
未来の自分の口元を見せ付けられたような気がして…
受付で次回の予約もシッカリとしてしまった満天であった(アハハハハハ)

この歯医者。伏兵が多すぎで…面白くってなかなか辞められないだ(ガハハハハハ)

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ケロロだけに…広島へカエル(笑)

2010-03-15 | 仲間とのハチャメチャ
バレンタインデーに…広島の可愛い女の子から
「チョコをもらった!」
(ガハハハハハハハハハ)

世の中には、男子であっても一個もチョコを貰えんかったってな人も大勢居るだろう
(ブワハハハハハハハハ)
んで…このブログ主催者の満天どんは、年齢高く中性の域に入りかけてはおるが
一応まだ…「女じゃ」
なのにチョコを貰ったんぞ~~~。エエじゃろう~(アハハハハハハ)



可愛いの~~。ケロロ軍曹なんぞチョイスしてくれて。
しかも、老体を労ってか温泉の元までチョイスしてくれておる(ガハハハハハハ)
なんとも、ありがたいの~~。

んで、と~~っても嬉しかったので「3月14日ホワイトデー」
何を送ろうかの~~っと色々と考えた(この、考える時間が好きでな。ハハハハハ)

っということで…私が選らんだホワイトデーのお返しは、コレじゃ





「ケロロ軍曹の切手シート」

絵柄は、この切手シートのために新たに描かれた絵なんだそうな
そういえば、郵便にからむ絵柄になっておるの~

ところで「ケロロ軍曹」ってなんぞや?っと思ったご仁のために、簡単な解説をば(笑)

これは、吉崎観音という方の漫画どす~~
私も漫画の方は一度も見たことがないんだけどの
時々、テレビを付けるとアニメをやっておるもんで、ボーっと見るだけでやんす。

ガマ星雲第58番惑星「ケロン星」から地球侵略のために来たケロン人達は
ケロロ軍曹ほか数名を先発隊として、地球へ向わせた。
しかし、アクシデントにより地球到着時に先発隊はバラバラになってしまい
一人「日向家」にたどり着いたケロロ軍曹は…
その家の冬樹・夏美に見つかりあっ気なく捕まる

先発隊の失敗を知った本体は、地球侵略を諦めサッサと撤退してしまい
取り残されたケロロ軍曹は、日向家の居候の身となり掃除・洗濯に明け暮れる。
その後…
地球へ降り立つ時にはぐれてしまった先発隊仲間がケロロ軍曹のもとへポツポツと集合し
基地を作ったり、地球侵略作戦を強行したりするが…毎回失敗する
ってなギャグ漫画である(笑)

とはいえ、地球人との間に友情も芽生えたり、超有名アニメや映画のネタを引用し
それらを使って繰り広げられる話が随所に見られ
ギャグ漫画とはいえ、大人から子供まで楽しめる作品になっている…と、思う(笑)

っと言うのも…一話完結なもんで、つい、見かけると最後まで見てしまうのだ
なんでかな? 昔懐かしいサザエさん的な雰囲気を感じるのは私だけであろうか・・
(ハハハハハハ)

ま、なにより、広島の可愛い女の子が
このケロロ返しを、喜んでくれたらエエの~~っと切に願う(笑)

果たして私のこのマニアック企画は、小学生女子に通じるのであろうか????

どうしても、自分が小学生だった時にマニアックだったもんで…
こういう商品を選んでしもうたが…考えたら、コレを喜ぶ小学生女子は少ないわな

あの…既に送ってしまって今さらですが…よろしかったら可愛い子のお母様。
どこぞへ手紙でも出す時に、使っていただけたら幸いです~(アハハハハハ)

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深~い、絆(笑)

2010-03-11 | グッズのハチャメチャ
以前記事にした「尾白と尾黒」 作:今市子で、ブチブチと納豆が腐ったかのように

>実は今回も…プレゼントが付いておった
 何でも「尾白と尾黒」の「ブックカバー」だとか・・・欲しい~~
 めちゃくちゃ気合を入れて、ハガキを書いたが…未だ音沙汰なし(ハハハハハ)

なんぞと、本の帯に付いている応募券を送ると
「尾白と尾黒」特製ブックカバーが当たるので応募したが、多分ハズレた…とか言ったが…

「当たった!」のだ!

昨日、郵便で届いておっただ・・・・・。

それでは、300分の1作品「尾白と尾黒ブックカバー」をご覧くだされ~



「はい。ご丁寧にありがとうございます。本当に嬉しいっす!」



表面はこんな感じ~(笑)



裏面はこんな感じ~。コレが本で隠れちゃうなんて勿体無いくらい可愛い~~



本を中に入れて、尾黒側はこんな感じ~



で、尾白側はこんな感じどす

ハガキ一枚に、可なりな思いを書き綴った
「何時も読んでます!」「百鬼夜行抄は全部持ってます」
「なかでも尾白と尾黒は、一番好きなキャラです」
「だから、ものすご~~く欲しいのです!」等々…(アハハハハハ)

細い絆でも、シツコク思いをぶつけると…絆は太くなるもんなのな~(笑)

ネムキの皆様、お体を大切に、これからも面白い漫画をよろしくお願いします

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福井晴敏作品

2010-03-09 | 本の紹介
福井晴敏って知っておるかい?
1968年生まれの41歳の作家さんである。41歳か…若いの~~~
(40代を指して若いと感じる自分が怖いがの…ガハハハハハハ)

彼の名前は知らなくても
「亡国のイージス」とか「終戦のローレライ」などの名前は聞いた事があるだろう
これらの作品を書いた作家さんが、彼なのだ

ウィキ情報なんで正確かどうかは解らんのだが、彼は自衛隊出身では無いのな。
リアルな戦争描写が多いもんで、てっきり自衛隊出身かと思っておった(笑)
商科大を中退し、警備員をやっていたそうな。
テーマが重い割りには、ゲーム感覚的な描写は、そういう所から来ておるのかの?

今回、何時もブログで遊んでもらっておる「サミュエルどん」から
福井作品を多数お借りした。嬉しかっただ~ありがとう!

私が最初に手にした福井作品は、彼の2作目となる
「Twelve Y.O.」(トゥエルブ ワイ オー)
 1998年作 講談社(全1巻)

サイバーテロを目論む「トゥエルブ」の標的は、アメリカ国防総省であった
「トゥエルブ」はPCウイルスと謎の兵器「ウルマ」を使いアメリカを脅す
謎の兵器「ウルマ」には、アメリカを黙らせる程の力があるらしい
日本はもとより、全世界の組織が「トゥエルブ」の持つ「ウルマ」に注目する。
いったい「トゥエルブ゛」とは誰なのか? 謎の兵器「ウルマ」とは…?


ん~~。面白いっと思う箇所と、そうでもない所がハッキリ分かれておったの~
だから、読み終わっても消化不良気味かの(笑)

「ウルマ」という謎の武器の正体と「トゥエルブ」の目的が…少々子供っぽい。
大人になりきれない日本の外交をテーマにしておるので、これでも有りかな?
得てして、戦争ってもんは…
大人になりきれない子供っぽい思考が起こすもんかもしれんしの(笑)

第44回江戸川乱歩賞を受賞したそうな・・・
エッ?乱歩賞って探偵小説じゃなかったっけ? 推理作家の登竜門だと思ったが?

確かに最後に大ドンデン返しもあったが、そんなに驚く程でもなかった。想定内だったが…
どちらかと言えば乱歩賞を取ったってな事実のほうが…想定外で驚いた(笑)

「亡国のイージス」
1999年作 講談社(上・下巻)

これは映画にもなったので、内容を知っておる人も多いと思う
ただし、私は映画を見ておらんので、本との違いは解らんがの~

自衛隊のミサイル搭載護衛艦「いそかぜ」を、艦長以下数十名が
新型兵器「GUSOH」を持ち込み占拠。ターゲットは首都「東京」であった
そのバックには「北の脅威」も見え隠れしている
果たして首都「東京」を、平和ボケした日本のトップ達は救えるのだろうか?


これは面白かった(笑)可なり丁寧にそれぞれの人物像を描いており没頭できる。
ただ…やはり過程は楽しめたが、この手の小説は結果が見えてしまうので
ページが進むごとに原因の浅さが、弱いジャブのように効いてくる
よって追い詰められた時の抗い方に「何故そこまで」という気持ちが離れない

艦長も「北の脅威」も、どちらも「私怨」に端を発しているのが「トゥエルブ」に似ている
「私怨」から生まれた戦争に、何故加担する男達が現れるのかが…どうしても理解しがたい
やはり、私が女だからか?
「私怨」が増幅し、国を相手どり罪のない人々を巻き込もうとする行動が
たとえその根本に、どんな「正論」があったとしても、
そんな脅威に大勢の人々をさらす様な人物には、魅力は感じられない
なのに…そんな男に惹かれる男が結構な数…居るのだの。

ただ、そんな気分を吹き飛ばすだけの「浪花節」がアチコチに点在しているので
最後までハラハラして読めた(笑)如月君の事が心配での~(ハハハハハ)
「エエ~っ!?」てな出来事も最後にあったし、
普通は濁すそれぞれのその後も、ちゃんと書いてあったしな

何時も映画やテレビで、一発の銃弾で簡単に死ぬシーンを良く見るが
実際、人はそう簡単には死なないと聞いたことがある。
この本にも、なかなか死なない男が居る(笑)
死んでもイイっと思ったら、簡単に死ぬ。生きる為に戦い、生き残るために力を尽くす
そんな男をカッコイイっと思った。

「終戦のローレライ」
2002年作 講談社(1~4巻)

1945年8月、日本国民にとって忘れられない暑い夏
敗戦を帰したドイツから大型潜水艦が広島県呉市に隠れるように入港する

船籍を「伊507」と変更したこの潜水艦には…ナチス・ドイツの秘密兵器である
「ローレライシステム」が搭載されている
元華族出身の朝倉大佐は、各所より精鋭を集め「伊507」を、独自に出航させた
ただ、集められたメンバーは日本海軍精鋭ではあるが…どこかアウトローな人員であった

「伊507」が広島を出航してほどなく、B29爆撃機より広島に「原子爆弾」が投下される
はたして「ローレライシステム」とは何か?「伊507」に課せられた使命とは何か?
朝倉大佐の思惑とは?


「あとがき」を読むと、この本は映画化を前提に作られたそうな
「ガメラ 大怪獣空中決戦」の特技監督「樋口真嗣氏」が
「第2次世界大戦・美少女・潜水艦」と、3つのキーワードを入れた小説を依頼したそうで
それを踏まえて読むと…「な~るほど」っと思う(笑)

ほぼ土台は「亡国のイージス」と同じで、そこに上記3つのキーワードを当てはめた感じ
だが…正直「亡国のイージス」より、はるかにオモロイ(ハハハハハ)

キーワードの「第2次世界大戦」と「潜水艦」の2点は、小説にするには難しいと思う
「第2次世界大戦」は結果を誰もが知っているし…
「潜水艦」は音だけが頼りのシロモノで、派手に書くには不向きな存在である
どうやら映画監督が低予算で映画作りをしたいがために、こんな設定を提示したらしいが…

また映画にした時に万人ウケするために、この「男の世界」の最たる部分に
美少女を加えてくれろと映画監督はのたまう(アハハハハハ)
とっても難しいお題なのにコレを福井氏は見事にクリアしておる(笑)
御歳41歳という若さが生んだ斬新な作品に仕上がっておる

私はまったく映画を見ていないので、ハッキリした事は言えないのだが
樋口氏に「映画にしたいから、この3点を入れて本を書いて~」とか言われ
「エエよ~」と出来上がったこの作品。
多分…軍配は福井氏の頭上にあがったのではないかの~~
っというのも、これをこのまま映像として見事に仕上げるには、
少ない資金と枠の決まった放映時間を持つ映画では、無理だろうな~っと思うからである

本が出来上がり「ラッキー」っと思って読んだ監督の…
顔面が蒼白になる姿が見えるようで笑える(アハハハハハ)

コノ作品は、単に戦争好きなオタッキーが書いたお話しではない

「戦争を知らない子供達」といえば団塊の世代を指して言う言葉だが
それ以降に日本で生まれた全ての子供達は、全員、戦争を知らないのである

当時の若い前途ある青年が、「死ぬのは怖くない」っと言い切るには
日本という国に残っている父母や弟妹、家族を守りたいという強い気持ちの表れである
だからこそ、意味のない死は嫌なのである。
戦争に勝つとか負けるとか、そんな事は上の人間が机上で考えることであり
実際に敵を目の前にし戦った多くの人達は、家族が幸せな生活を送られればそれでいいのだ

そんな沢山の若者達の想いの上に、今の日本はある。

本書では元華族「朝倉」の思惑に翻弄され、死に行く者の大儀が崩れ去る
日本の魂は崩れ去った、
なら…一度完膚なきまでに消し去って、ユダヤの民のように国を持たず放浪しながら
新たな日本を作り上げたほうが、理想の国家を作れる。そう断言する朝倉の言葉に
若い兵士「折笠」が牙を剥く。

若く濁りのない瞳で前を見据える折笠の中に、日本の未来に希望の光を見つけた艦長は

「これより伊507は一個人の怨念が歪めた歴史を・・・
 日本国の未来を修正にするために行動を起こします」

「ローレライはあなたが望む終戦のためには歌わない」そう言い切って潜水艦を発進させる

確かにまだ40代の作家が書く小説っぽく、宇宙戦艦ヤマトか?エヴァンか?と
思われるような箇所もままあるが…何度か感動し胸が熱くなるシーンもあった

今後、戦争を起さない、参加しない、絶対に核は持たない。
そんな気持ちの土壌は、戦争を知らない我々でも持っている
だが、その先の日本人として我々はこの国をどうしていくべきなのかの部分は不明瞭である

正直、戦後はどさくさに紛れ、なんとな~くココまで発展してきてしまったってのが
大方の感想だろうと思う。
それでもココまで復興してきた事を、誇りに思うべきなのに
戦争でアメリカに負けた傷が深すぎるのか、たえず心の片隅には
「アメリカには敵わない」ってな思いがはびこっておった

そこから脱却し、新しい文化を他の国へ発信しているのは
まったく戦争の話をバー様やジー様に聞いたことのない若者達なのである
たとえソレが…ロリータファッションやらアニメであってもである(笑)

自分を信じて突き進む、そんな力が日本人にはあるのだ
島国だから仲間を信じて一緒に行動する、狭いんだもの…当たり前じゃ
綺麗好きなのは、ジメジメした梅雨で暮らした祖先のDNAぞ
海外旅行でも、二度と来れないかもしれんと思えばカメラだって首からぶら下げる
異国の人はそんな日本人をバカにするけれど、
これぞ、長い歴史で培った日本人の本質なのだ~~(笑)

阪神淡路の震災の時、暴動も起きず、皆一丸となって立ち向かい
各地から大勢の人が馳せ参じた。素敵だよな、日本人って(笑)

この本は若い人に読んで欲しい本だな~。何度か泣きそうになりながら読み終え
オバサンはそう思っただ~(アハハハハハハ)

福井氏の本を一気に沢山読んだが、この「終戦のローレライ」が一番好きだ
それ以前に書き連ねた本の集大成ってな感じがしただ
文庫で4冊は長いが、機会があれば一度読んでみて欲しい
注)1~2巻はシンドさを感じるかもだが…3巻あたりから怒涛の波に飲み込まれるだ~

同じ作家さんの本を沢山貸してくれたサミュエルどんに感謝である~ありがとう


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勝つ事だけが全てではないだ~

2010-03-04 | 日々のハチャメチャ




2月に2回ほど降った雪の写真である
「う~~。さぶそう~~~」

雪景色ってのは白黒なんで、ほぼ90%以上が物悲しい景色となる
残り10%は、お天気が良く青空と白い雪とか、光を浴びた雪がキラキラ輝いたりと美しい
そういう景色には滅多にお目にかかれないけれど…
そういう景色に出会った時は、雪国だって悪くはないな~って思う(笑)

北海道から横浜に越してきて久しいが…時々雪が恋しくなるのは、そういった理由からかの
ま、毎日、朝・昼・晩っと雪かきをする手間がないから、そんな風に感傷に浸れるのかも…
「な~にをスットボケタ事を言っておるだか~っ」と
雪国に住んでおる方からは、怒られそうだがの~(ガハハハハハ)

さて…横浜でさえ…「こんなに雪が降ったのに」
どうやら彼の地「バンクバー」では雪が降らなかったらしいの~~(笑)
2010年2月12日~28日の17日間の熱き戦いは、カナダの雪すら溶かしてしまったらしい


スキーのフリースタイル「上村選手」の夫、「皆川選手」がアルペン競技に出場した
スタート番号39番。これはトリノの時より28人も後ろじゃ。
しかも天候は雨。これでは一か八かの勝負に出るしかないぞ~っと思っておったら
少し体を後傾気味にし、スキー板の先を走らせるように滑りだした。これしかないよな
だが、流石にあの雪では板を押さえきれず、10秒ほどで途中棄権となってしもうただ。
4年間、この瞬間の為だけに走り続けて来た彼じゃ、さぞ、無念じゃったじゃろう
しかし、「勝つことだけが全てじゃないだ」
ケガをしても尚、テッペン目指す皆川選手の姿勢を見ていると…
上村選手が惚れるだけあるの~~っと思っただ。私も惚れそうになったぞ~~(笑)
今後はどういう方向に進むか解らんが、どんな道に進んだとしても応援しておるだ


スケートのパシュート。あれは惜しかった~~
0秒02差ってどの位?っとか、3人目の選手が足出しておれば…とか思ったが
最後に3つのメダルを、一緒に練習し試合に出られなかった高木選手の首に掛けたシーン
あれには…感動しただ。やっぱり仲間ってエエな~(笑)
そりゃ~滅多にお目にかかれないオリンピックの金メダルを逃したのは惜しいが
やっぱり「勝つことだけが全てじゃないぞ」っと思えた一瞬であった
3つ分のメダルの重みを忘れずに4人の選手達には、大きく羽ばたいて欲しいだ


フィギュアのメダルは、それぞれ重みが違うみたいだったの~
高橋選手の銅メダルは日本男子フィギュア界の星となったが
ロシアのプルシェンコ選手の銀は軽かったらしい。銀メダルで不満爆発の彼と
同じく銀メダルだったし、悔しい思いは同じだった浅田選手との行動の違いは
やっぱり「勝ちゃ~エエってもんでないの」と思ったな
男子フィギュアの3人が、女子フィギュアの会場にはせ参じ
声を枯らして応援しておる姿も胸を打っただ(笑)皆、一生懸命に戦い、応援し
そして楽しんでおったみたいじゃ。だから、とっても素敵に見えた


試合前に事故で亡くなってしまった人や、お母さんを亡くしてしまった人。
雪不足を補うために遠くから雪を運んできた人に
ボランティアで4年に一度の祭典を大成功させようと頑張った人々。
開会式で失敗した聖火台登場を、閉会式でユーモアタップリに挽回した姿
それを暖かく見守った世界中の人々。それらは全てオリンピック精神が土台となっておるだ

「勝つことではなく、参加することに意義がある」

この舞台に立つのに、大変な練習量と努力と根性が土台にあるだ~
勝ち負けの前に、おめでとう~っと言ってあげたいだ

「人生において重要なことは
成功することではなく、努力することである。」


確かに人は一等賞になりたくって努力する。
でも、たとえ一等賞が取れなかったとしても、それまでの努力は決して無駄じゃないだ

「根本的なことは、
征服したかどうかにあるのではなく、
よく戦ったかどうかにある。」


瞬きよりも短いタイムで負けた者、10秒で消えた者、沢山の人が悔し涙にくれた
でも、彼らはその瞬間、持てる力の全てを出しておっただよ
それをどうこう言えるほど、見ていた我等は努力しておらん

そして、この精神を日本人選手団は皆、見事な行動で表してくれただ
メダルの数や色云々よりも、こういう姿や行動をした彼らをとても誇りに思う

「心温まる日々を、ありがとう」そう、お礼を言いたい


で…このオリンピック精神を私が学んだのは、
小学生の頃に開催された「札幌冬季オリンピック」であった

この時のオリンピックのテーマ曲はトア・エ・モアの「虹と雪のバラード」
エエ~曲での~~。知っておる人は少ないか?

 虹の地平をあゆみ出て 影たちが近づく 手をとりあって
町ができる 美しい町が あふれる旗、叫び、そして唄
ぼくらは呼ぶ あふれる夢に あの星たちのあいだに眠っている北の空に
きみの名を呼ぶ オリンピックと

これを…鼻を垂らした満天小僧は…

 虹の地平をあゆみ出て ハゲ達が近づく 手をとりあって
ズラができる 美しいズラが あふれる髪、叫び、そして唄
ぼくらは呼ぶ あふれる髪に あの星たちのあいだに眠っている北の空に
きみの名を呼ぶ ズランピックと

なんぞと替え歌して遊んでおった。。。今、思うと…反省しきりである(笑)


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