満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

ザビエル課長

2006-10-24 | 会社のハチャメチャ
フランシスコ・ザビエル
(1506年4月7日~1552年12月3日)

スペイン国ナバラに生まれ、
学者になる為にパリ大学に学んだ教養人です
友人イグナチオ・ロヨラの感化によりキリスト教宣教師となり
1549年8月15日 鹿児島に宣教師として来日。

教科書に写真が載っていましたよね(笑)
よく、髪の毛を書きたしたり、めがねを掛けさせたり
イタズラ書きの対象になっていた…あの写真。

あの写真にソックリな人物が我が社におります。
「ザビエル課長」(品質管理部)
(55歳 独身 母と2人暮らし)

ここからは、写真より受けるイメージにより
勝手に私が当てはめた人物描写となります。
宗教関係者の皆様、一切、ザビエル牧師とは関係ありませんので
その旨、ご了承下さい。

もの腰はあくまで柔らかく
しゃべり口も穏やかで
何処か、中世の貧乏貴族を思わせる風貌を持ち
誰をも寄せ付けない程の潔癖症(ある意味、病気か?)
そんな彼が持ち合わせる独自のザビエルワールドが
我が社には存在する。
今回のブログでは
そんな、ザビエルワールドの世界感を皆様とご一緒に覗いてみたい。

朝、
彼は良くプレスされた「ア○キのスーツ」に身を包み
黒のブリーフケースを大事そうに小脇に抱え出社してくる。
大層磨かれた古びた黒い上履きに履き替え
線で引かれた道をなぞる様に事務室内に入ってくる。
イスを左手で引き、身を滑らせるがごとく着席。
机の上の品物の位置を確認し
数ミリの単位で元の位置にセットし治す。
PCの電源を入れ
ネットサーフィン。
刺激的なタイトルの画面を何枚か閲覧し
始業のベルとともに仕事を開始する。

キータッチは「あくまで柔らかく」
数文字入力しては
一度、空中で両手を反時計回りに回転させる。
時々、右手の人差し指を軽く右こめかみに触れさせ
またソフトタッチでのキーボード入力。
そして、空中での両手回転。
優雅に、そして優雅に、さらに優雅に、あくまで優雅に。

何処の会社でも頭痛のタネになる「ISO」の取得・維持・管理
元の原文は欧米発なので
それを日本語に翻訳した文章は実に回りくどく作成されている。
原文が英語だとすれば、もっと完結な文章のハズだと思うが…。
ザビエル課長はそんな日本語文章の落とし穴に
めっぽう弱い。
どうとでも取れる様に書かれた文章に
長時間の考慮を必要とし
また、その文章に固執してしまい
動けなくなってしまう。

動かないザビエル課長。
まだ、動けない。
動けない。動かない…フリーズ。

昼を告げる「ベル」が鳴る。
フリーズが溶けた。
誰よりも先に食堂へと向かう。
いつもの定位置を確保。

食後、歯を磨き
もちろん、リ○テリンで口内洗浄も怠らない。
事務室に戻り
イスを左手で引き、身を滑らせるがごとく着席。
机の上の品物を数ミリ単位で定位置に戻し
刺激的タイトルのネットサーフィンを開始。
午後の始業の「ベル」が鳴る。

ソフトタッチ入力&両手の空中浮遊
あっ、また文章の落とし穴に…
動けない。動かない…フリーズ。

3時休憩の「ベル」が鳴る(10分休憩)
自販機よりペットボトルのお茶を購入
ハンカチで包みその上から持つ。
決して、直に触らない。

まぁ~その後も同じ行動の繰り返しです(笑)
フリーズしたり、両手の空中浮遊をしたり…。

彼の趣味は旅行。
世界各国を旅行しています。
以前、「アンコールワット」に旅行した時の写真を見せてくれました。
現地女性とのツーショット写真が多かった…デス(笑)
会社に「ザビエル サン 居ルカ?」っといった
外国人女性らしい方からの電話も来たことがあります(?)
(同じことがジャバ専務にもありました)

ペットボトルに電車の吊革、カラオケマイクなどは
素手で触らずに必ずハンカチで包んで触ります。
アル意味
「ハンカチ貴族」…?っと思われます

もし、あなたが
10枚の印刷物をプリンターで出力したいと思ったら、
10枚出力し終わってから、席を立ってプリンターの側へ行くでしょう。
ザビエル課長は違います。
たとえ20枚でも30枚でも
1枚づつ出力しては、1枚取る為にプリンターの側へいきます。
20枚なら20回。30枚なら30回。
彼は自分のPCとプリンターの間を往復し続けるのです。
(同じことをリトルミイもやっています)

「リトルミイ」自身も「ザビエル課長と私は似ている」っと
申しておりました

しかし、彼と彼女は天敵状態なのです。類は友を嫌う…(笑)
今日も二人で競う様に、お互いの机から
プリンターまで何往復もしています

彼の独特なザビエルワールドは
まだまだ、奥が深そうです
今後も遠くから見守り続けて行こうと思っております
ザビエル課長へのお手紙をお待ちしております。