満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

小説「うそうそ」 畠中 恵 作

2006-10-16 | 本の紹介
畠中恵さん作の小説「うそうそ」の紹介です。

畠中恵作品集(四六版)新潮社

「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」「おまけのこ」
と、シリーズが続き今回の作品「うそうそ」と続きます。

畠中さんは、な~んと私と同じ年!
高知県うまれの名古屋育ち
デザイン学校のイラスト科を卒業し
漫画アシスタント、書店員を経て
漫画家デビュー!
その後、作家をめざし
2001年「しゃばけ」で第13回ファンタジーノベル大賞を受賞。
見事、作家としてデビューされたという
なんとも「羨ましい」経歴の持ち主です。

写真には「しゃばけ」が写ってないのですが…
どーしても「しゃばけ」だけが手に入らず
ちょいと小さいサイズを購入しました(泣)

私がこのシリーズと出会ったのは2003年作「ぬしさま」から
なので2001年の「しゃばけ」は売ってなかったのです…。
あっ、少々お高くてもよければ新潮文庫サイトで売ってます。

写真奥にチラっと見えている紫の本は
「ゆめつげ」角川書店発行の畠中さんの本です。
シリーズとは関係ないのですが、コレも面白いので載せてみました。

さてシリーズの登場人物の紹介をしましょう。
「一太郎」
日本橋大店の廻船問屋長崎屋の一人息子。めっぽう体が弱い。
ちょいっとした事ですぐに風邪を引き、
風邪を引いたらこじらせてしまう程。
そんな「若だんな」の祖母「ぎん」は皮衣(かわごろも)様という大妖。
今は神である「だき尼天」(だきにてん)様の側に使え
「若だんな」の側には居ない。
皮衣様の孫であるせいか…「若だんな」は妖達を良く見る。
って言うか…よく集まって来る←この表現の方が正しい(笑)
「若だんな」っと言われて、本などで表現される人って
気が弱くて軟弱で、めっぽう喧嘩が弱くて…っと
良いイメージでは表現されないのですが…
このシリーズの「若だんな」は体は弱いけれど
人間の芯の部分がシッカリとしていて、
人や妖達を気遣う事の出来る、と~ても良い男です。

「佐助」
長崎屋の手代
実は皮衣様から体の弱い「若だんな」を守るために使わされた
犬神。

「仁吉」
長崎屋の手代
「佐助」と同じく、使わされた白沢(はくたく)

「佐助」も「仁吉」も妖の中ではピカイチに強い。
男っぷりも良し、腕っ節も立つ。
しかし、所詮は妖。
他の人間のことなんてコレっぽっちも考えない
彼等二人の頭の中は何時も「若だんな」のことで一杯
「若だんなが風邪をひかないか」「若だんながケガをしないか」
それさえ、クリアできていれば彼等二人はハッピーなのです(笑)

他に「屏風のぞき」「鳴家」「鈴彦姫」など妖怪多数出演。

犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など
摩訶不思議な妖怪達に守られながら、
今日も寝込んでいる一太郎のもとへ
お江戸を騒がす難事件が舞い込んでくる。
それを妖怪達に手伝ってもらいながら解決してゆく
痛快お江戸捕り物ファンタジー!ってな感じかな?

史上最弱だけど
最強の味方が憑いている!
「若だんな」は体は最弱だけど、気持ちはスッキリ良い男
頭のキレも良く、難事件を名推理で解決していくのは
読んでいて気持ちがイイ。

どこから読み出しても大丈夫!
話の流れはモロ「マンガ風」
読みやすいこと請け合いです(笑)

最新刊の「うそうそ」は
若だんなが始めてお江戸を出て
箱根へ湯治に行きます。
そこで起こる不思議な出来事を、さてはて
体の弱い若だんなが一体、どーやって解決するのか
お楽しみください。

箱根か~
私も会社を辞めて「湯治」に行きた~い!
そして、日がな一日寝転がりながら
溜まりに溜まっている本の山に頭から没頭したいよ~!

今年の6月に買った新作「うそうそ」に
やっと手がつき、ついたと思ったら2日で読み終わりました(笑)
まだまだ、マンガも数冊あるし、
信じられない人も居るだろうが…ハリポの新刊もある…。
小説だって他に数冊溜まっているし…
読むスピードは人並み以上に早いと思うのだが…
次々と本屋に行っては買ってしまうので
一向に減った感じがしない…
映画(DVD)も溜まってるし…(今年は結構見ている方だな…)
スペシャル物TVの録画ビデオも溜まってる~

一応、主婦だし(言い訳①)
会社員だし(言い訳②)
メシも作りゃ~、掃除も洗濯もしなくちゃネ(笑)
体が二つ欲しい~っと思っている
今日この頃なのです
(あっ、二手に分かれたら、私しゃ読書担当がイイ!)

追記 「佐助」か「仁吉」が居てくれたらナ~
   いや、佐助や仁吉なら…
   「頭が痛くなっては困るから、本は読まないで下さい」
   「大人しく、薬を飲んで寝ててください」
   「しっかり、食べなきゃダメじゃないですか」
   などと…うるさく言われて何も出来なくなりそうだ(笑)