満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

YASHA(吉田秋生作)

2006-10-03 | 漫画紹介
う~ん。久しぶりの吉田秋生作品は
「最高じゃった~!」

「YASHA」

マンガ好き同好会(勝手な命名)の
先輩「トミーさん」が紹介されていた記事を見て、
おお~っ!っと思い本屋に走って買いました(笑)

遺伝子操作っと言って思い出すのは
イギリス生まれの「ひつじのドリー」
「ひつじのドリー」が双子だったら…。
(丸々と太った白い羊が2匹遊んでいる~!)

双子で人間で男と言えば
「ちょっと、ちょっとちょっと」のザ・たっち…。
(幽体離脱~をやっている静と凛…)

違います! 違いすぎますね~(笑)

「ザ・たっち」って2頭身でしょう。
このYASHAの主人公の双子は完璧な8頭身ですネ~

遺伝子操作によって、
この世に誕生した双子の「静(セイ)」と「凛(リン)」
別々の土地で、違う人に育てられた二人は
運命の糸に手繰り寄せられるように出会う。

育った環境が人を育てるのでしょうか?
育てた人の影響で個性は生まれるのでしょうか?
それとも…双子ゆえの特殊な能力が、思い出を結ぶのでしょうか?

人という動物を平均化すると
平均値からかけ離れる人が居ます。
もともと、グループで狩をしたり、畑仕事をする人間は
この平均値から外れた人間を嫌い、
排除しようとする行動に出やすい生き物です。

「X-MEN」は人類とミュータントの攻防ですが
「YASHA」では限りなく人類に近いのだが…
「異質さを感じる程に優秀な双子」なのです。

「X-MEN」のミュータントは体全体が異質ですよね。
あれが目の前に現れたら、「ギョッ!」としますが、
多分「YASHA」の静と凛が目の前に現れても
少し頬が「ポーッ」っとなる位でしょう。

さて、ミュータントが思いの他、性格が良くてイイ人だったら…
最初に感じた表面的な異質感への嫌悪さえ乗り越えれば
以外に良いお友達関係が築けるかも…しれません。

しかし、YASHAの静と凛とは
良いお友達関係は無理のような気がします。

多分…いつも自分を「ウスノロ」で「ボンクラ」に感じるだろうから…。
それを乗り越えて彼らと友人関係を築くには
「友情」なんて生易しい表現では表すコトは出来ないほどの
「努力」と「忍耐」と「根性」と「信頼」が必要だから。

なまじ、見た目が人間と変わらない分
異質に感じる度合いは大きいのかもしれません。

作者の吉田秋生さんって…
そんなトコをサラリと表現しちゃう作家さんなんです。
絵もかなりウマイです
(デッサンがしっかりしてるから見ていて安心感があるのだ)

静と凛の「喜び」や「悲しみ」を
是非に、ご自分の目で見てあげてください。
白黒なんですが、色や光を感じてしまう沖縄の島や海も良いですよ。

私はまだ読んではいないのですが
続編があるそうです。
「イヴの眠り」
YASHAは舞台が沖縄がメインでしたが、
イヴの眠りはハワイだそうです(楽しみですね~)

それとYASHAは2000年にTVドラマ化されたようですね(驚)
マンガのあとがきに載っていました。
出演者は伊藤英明・大塚寧々・ 岩城滉一, 阿部寛 だ…そうです。。
伊藤英明が…あの海猿の彼が「静」の役だろうか???
興味のある方はDVDが発売されてる様なので…。

吉田秋生作品その他(好きな順)
①吉祥天女
②カリフォルニア物語
③夢見る頃をすぎても
③河よりも長くゆるやかに
③BANANA FISH
あっ、バレました~?
③が3つある~
ホントは順番なんか付けれんのじゃ~

しか~しな~
自分で最初に書いて引きずってるんだから
しょう~がないんだケド…。
丸々と太った羊の静と凛のYASHAドラマ化と、
ザ・たっちの二人がやる静と凛のドラマ…。
ダメだ~拒絶反応がでるのに、想像が止められない~