ポリ袋ブログ

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二条城で思い知ったこと

2020年05月07日 15時52分33秒 | 旅行
京都二条城。

でかい天守が現れるかと思いきや館。





むろんがっかりしたわけではない。


贅を尽くしたこの装飾は戦国時代の終わりを告げる。


認知症を患った母が京都に行きたいという。


城好きの母には少し物足りないようだった。


歩き疲れた母がここで休むと言う。


せっかく京都まで来たのだからと、母を休ませ私はもう少し散策をする。


しかしこのまま進むと出口に向かってしまうことに気がつき、慌てて逆走する。


戻ると母の姿がない。


ここで迷子になると探すのは至難の技だろう。


冷や汗が流れる。


認知症を説明する冊子に「ここに居て」や「動かないで」と言うのは無理だと言うことが書いてあったような気がする。


もう少し戻ると日陰で休んでいる母がいた。


胸を撫で下ろす。


京都見物はまた来ることができる。


今は認知症の母を第一に考えよう。


二条城は、そう思い知らされた思い出の地。


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