京都二条城。
でかい天守が現れるかと思いきや館。
でかい天守が現れるかと思いきや館。
むろんがっかりしたわけではない。
贅を尽くしたこの装飾は戦国時代の終わりを告げる。
認知症を患った母が京都に行きたいという。
城好きの母には少し物足りないようだった。
歩き疲れた母がここで休むと言う。
せっかく京都まで来たのだからと、母を休ませ私はもう少し散策をする。
しかしこのまま進むと出口に向かってしまうことに気がつき、慌てて逆走する。
戻ると母の姿がない。
ここで迷子になると探すのは至難の技だろう。
冷や汗が流れる。
認知症を説明する冊子に「ここに居て」や「動かないで」と言うのは無理だと言うことが書いてあったような気がする。
もう少し戻ると日陰で休んでいる母がいた。
胸を撫で下ろす。
京都見物はまた来ることができる。
今は認知症の母を第一に考えよう。
二条城は、そう思い知らされた思い出の地。
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