木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

商人と職人

2007-03-22 22:32:03 | Weblog
これは愚痴じゃないんだよ
仕事の相手でもある中学校の後輩とこの前の日曜日に喫茶店で話した
彼は仏像の修理をしてる 仏具屋って名刺を持ってるけど仏師でもある
去年の仕事の話をしてくれた
370万円で九州の立派なお寺のご本尊を全面修理。
彼の上には問屋 その上に仏壇仏具店 はっきり覚えてないがもしかしたらこの上に地元の仏具屋があるかもしれない
さて何ヶ月かかけて修理を終えて安置が終わった
その後、かの住職から講演の依頼を受けたそうだ
仏像修理を含む仏像全般のどんな話でもいいから檀家の前で話して欲しいと
しかし彼は話すことは得意分野ではなかったので仕事の忙しさを理由にそれを断りました
残念がる住職からある日そのお寺の新聞 檀家の皆さんに配る会報のようなものが送られてきました
「ご本尊 1200万円をかけて全面修理」
あひ~~~ 彼の仕事以外はただの商い 何も付け加えることもなく右から左へ流してその利ざやを取るだけ
勿論わかる その間に責任問題やら・・他にあるか??
そりゃ元受が儲からなくてはいけないのだが 最終値段がわかってしまうと職人はショックを受けることになります
これが今の日本の現状であります
誰も職人をやりたがらないのがわかるでしょう
そのおまけも一つあります
関西のお寺からの見積もり
一生懸命吟味して400万円の見積もりを出した
ところが住職曰く
「これが400万でできるはずがない」
そういって700万の見積もりを出した京都の会社に落札されてしまった
彼は誠実に仕事する人間だと思う 多分その仕事は400万の仕事だったのだろう
それで満足してもらえるだけの物を残せたと思う
でも700万円・・・あとの分は誰が持ってゆくんだろうね
商いで生活する人も必要 職人にとってはある意味大切な人だ
もう少し大切にしてくれるとうれしいんだけどね
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