木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

仕事の形態

2023-11-03 01:56:11 | 仕事
連休に突入。
以前お話したように息子たちの公演が始まる。
中日新聞にも載せてもらったとか。
この一週間息子は仕事はお休み。もう何度もこういうことをやってきたけどこんなに仕事を休んで入れ込んでたんだっけ?いつもより入れ込んでるような気がしてしょうがない。
元々これがあるからうちの仕事を手伝ってくれてたんだろう。普通の仕事だったらここまで力を入れて好きなことをやれてなかったはずだ。ドコモやソフトバンクに派遣で働きに行ってた頃はその中で結構いい成績を上げていたにも関わらず出勤模様が会社の意にそぐわなかったのが続けられなかった大きな理由だったはず。
そういう意味じゃ今の状態は持ちつ持たれつということ。この仕事形態を打ち破ろうとは思わない。
ただ、これが息子にとっていいことなのかどうか。好きなことをやるために親父の仕事を手伝う。二の次の仕事だから生活のため全力を注げない。
息子の収入はある意味うちの仕事の犠牲になっているとも言える。これじゃ妻子を養うには不十分。そして手に職をつけるという意味でも十分ではなかった。実際僕が息子の年齢の時には仕事一本だったし、その上でマンション建設をして副業も始めてた。
僕だって仕事に関して言えば職人さんの足元にも及んでなかったけどね(笑)
人生って不思議だよ。自信のないことを職業にしてなんとかやってくるうちにその中の一部で自信が芽生える。
息子もバチの丸棒作りだけはもう僕の域に追いつき追い越している。ただその先端加工を含めてかんな棒加工に関しては未だ素人のままだ。
だから鏡餅を作る技術は皆無。
さてさてこれからどうしてゆくんだろうなぁ。
木工職人としては半人前で今僕がここを抜けたら一人で切り回してはいけないしそのつもりもないだろう。と言ってここ以外の仕事だけで自分のやりたいことを続けていけるのか。

お客さんの一軒からインボイスへの加入を求められているが今のところまだ始めていない。ここは重要なお客の太鼓屋さん。ここから切られたらバチ製作という仕事が仕事でなくなるかもしれない。実際は頂いた消費税分は払わなくてはいかんのだけど国の温情で1000万未満の売上高なら免除になっている。それが今度の改正で払ってくれませんか?に変わった。まだ強制ではないのです。強制ではないが払わなかったらすぐ上のお客さんがその分をフォローしなくてはならなくなる。
まだ何年か前までそこを超えていたので当然納税をしていた。でもそこから落ちて免税業者に転落。逆に言えば受け取った消費税分は完全に売上に吸収されそれが貧しい決算書に反映されてなんとか持ち堪えてきたとも言える。今更それを手放すことは仕事継続の足枷になってしまう。それも世間的に事実に違いありません。
昔からお世話になっている仏具業界から通達があって皆さんの個人事業主としての痛手もわかるし問屋の思惑もある。話し合って一割値上げして仕事を続けてゆくという手もあるかもしれません。と知らされた。
実はもう一本の柱。ネット業者さん、若い実質的な経営者のSくんは今のままでもなんとかします。続けて欲しいから一割値上げの納税者でもどっちでもいいですと。ありがたい話も承ってる。
このままの状態でインボイス加入はなんとか避けたい・・・などと息子の仕事の仕方と自分の年齢。仕事の形態。。。楽しく悩んでゆきます。
何にしてもありがたく感謝の日々です。
コメント (4)
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