テレビのニュースを見るとメジャーリーグ・ニューヨークメッツで松坂大輔投手が昇格、中継ぎとして数試合を投げている。かつての「甲子園の怪物」ぶりを知っているものとしては何とも言えないところ。もう記憶されている方も少ないかも知れないが、松坂は横浜高校(神奈川)のエースで4番として、春夏の甲子園で大活躍した選手だったのである。特に圧巻だったのは最後、高校3年夏の甲子園。並みいる強豪校を軒並み下し、決勝戦でノーヒットノーランをするという離れ業を成し遂げた。途中で倒して行った相手の中には鹿児島実(鹿児島)の杉内投手(現巨人)もいた。この試合では松坂は杉内から見事ホームランも打ちこんでいる。
Wikipedia「松坂大輔」
Wikipedia「杉内俊哉」
ここで少し考えてみる。今現在、松坂を打席に立たせて杉内に投げさせたとする。果たして松坂はもう一回ホームランを打てるのだろうか?恐らくは無理であろう。今から15年前、間違いなく彼はホームランを打ったのだ。だが今打席に立たせれば、恐らくバットが球にかすりもしないのではなかろうか。15年間、松坂は投手としての練習ばかりしてきて、まともに打撃練習をしていなかった訳で、どれだけの素質があろうとこれだけの日々の蓄積がそんな簡単に埋まりはしない。
「昔自分はこのくらいやった、それに比べて最近の奴は!」というのは多くの人の決め台詞であるし(自分も言いそうになるが)、恐らくは今から何年前はそれは真実だったのであろう。ただ歳月は流れて元には戻らぬ。昔ガンガンに出来た仕事も今やってみると惨憺たる結末に終わったりもする。どんな人間でも出来るのは今現在のその環境に適応して日々向上に努める事だけである。それは新人でもベテランでも変わりはない。その日々の積み重ねが人を作るのであって、他者への文句が状況を改善したりはしない筈である。
ふと思うに、「上層部は何にもわかっちゃイネーんだよ!!」と若いころクダを巻いていた人物と、「最近の若いものはなってない!」と現在言っているベテランの人物は、案外と同一人物なのではないかと思ったりもする。若いころの熱血漢ほど、歳を重ねると(自分が若いころ激しく批判していた)保守派になってしまう、と言うのは永遠の真理と誰かが言っていなかったっけ。熱血漢である事を否定はしないけど。
Wikipedia「松坂大輔」
Wikipedia「杉内俊哉」
ここで少し考えてみる。今現在、松坂を打席に立たせて杉内に投げさせたとする。果たして松坂はもう一回ホームランを打てるのだろうか?恐らくは無理であろう。今から15年前、間違いなく彼はホームランを打ったのだ。だが今打席に立たせれば、恐らくバットが球にかすりもしないのではなかろうか。15年間、松坂は投手としての練習ばかりしてきて、まともに打撃練習をしていなかった訳で、どれだけの素質があろうとこれだけの日々の蓄積がそんな簡単に埋まりはしない。
「昔自分はこのくらいやった、それに比べて最近の奴は!」というのは多くの人の決め台詞であるし(自分も言いそうになるが)、恐らくは今から何年前はそれは真実だったのであろう。ただ歳月は流れて元には戻らぬ。昔ガンガンに出来た仕事も今やってみると惨憺たる結末に終わったりもする。どんな人間でも出来るのは今現在のその環境に適応して日々向上に努める事だけである。それは新人でもベテランでも変わりはない。その日々の積み重ねが人を作るのであって、他者への文句が状況を改善したりはしない筈である。
ふと思うに、「上層部は何にもわかっちゃイネーんだよ!!」と若いころクダを巻いていた人物と、「最近の若いものはなってない!」と現在言っているベテランの人物は、案外と同一人物なのではないかと思ったりもする。若いころの熱血漢ほど、歳を重ねると(自分が若いころ激しく批判していた)保守派になってしまう、と言うのは永遠の真理と誰かが言っていなかったっけ。熱血漢である事を否定はしないけど。