キプロス・ショック

スウェーデンの新聞でも大きな扱いなのがキプロスの財政問題である。
Wikipedia「キプロス・ショック」
ギリシャ危機のあおりを食ってキプロスの銀行(多くはギリシャ国債などを保有していたそうである)も危機に陥り、ユーロ圏からの支援が必要になったのであるが、その際に「銀行の預金残高に課税する」という前例の無い方針が打ち出され、銀行の取り付け騒ぎに発展してしまったものである。現金を引き出そうにも口座のお金の移動は凍結されてしまったそうである。この騒動のせいでユーロは大分値下がりした。
で、この話がスペイン人との会話の間にたまたま出たのである。するとスペイン人の同僚は戦慄し、「そう、そうなんだよ！！次は絶対スペインだよ！！！」と叫びだしたのである。曰く、スペインも金融危機以降経済は危険な状況にあり、スペイン人の富裕層には資産をドイツの銀行になどに移転して行っているケースは多いらしいのだ。「このまま資産がどんどん目減りする前に、ドイツとかはスペインの銀行を凍結して課税しようとするに違いないよ！！」と言うのである。流石にそれはないんじゃないか？とも思うが、こちらもそれ程詳しい訳ではないので黙っている。「やっぱり自分もスウェーデンの銀行に預金を全部移そうかな。。。」とスペイン人。こうしてまた一つ預金が流出していくのであろうか。嗚呼。