スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

日の名残り

2019-04-22 00:52:11 | 書評・映画評など
「日の名残り」(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳、早川書房)を読み終わった。まぎれもなく名作である。イギリスの名家につかえる執事を主人公にし、第一次世界大戦後のヴェルサイユ体制、その後のイギリスの対独宥和政策などを背景として描かれる物語である。ご存知ない方も多いかも知れないが、その当時ナチス・ドイツのシンパはイギリスをはじめ、ヨーロッパ各地に存在していたのだ(ちなみにスウェーデンにもいた)。歴史好きの自分としては読みごたえ十分である。執事を語り手に据えて、彼の回想という形を取って実に上手く構成されている。皆様にもご一読をお勧めしたい。
Wikipedia「日の名残り」
コメント
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