スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

会食2018その36

2018-11-03 23:35:32 | 日記
さらに会食となった。喫茶店で話をしたので、会食というべきかどうかは分からない。実に15年ぶりに会う方で、現在は地方で働かれている。その昔自分もその地方で働いたことがある。失礼ながらあまり交通の便の良い地域とは言えず、既にかなりの高齢化と人口減少に悩まされている地域である。色々な話を聞いた。

1、組織に「ずっと昔と同じまま変化がない」ということはあまりない。大体どんな組織も「年と共に良くなっていく」か「年と共に悪くなっていく」かの二択であり、「何年も前年と同じ状況が続く」ということはあまりないものである。目には見えなくても確実に変化は進み、15年もあれば完全に別物になってしまう。自分が15年前にその地方で体験したことと、今日聞いた状況は全然変わっていた。そして市場原理というのは都会でも地方でも変わりはない、地方でも確実に変化は訪れ、それは市場原理に基づいた変化である。変化は確実に、そして残酷に進んでいく。これに例外はない。

2、ただ聞いていくと地方でも「工夫をこらし、頑張っている」ところは何等かの成果を上げている。よく探せば人口減少に悩む地方と言えども必ず「強み」と呼べるものあるのである。必死になって周囲の情報を集め、同時に自分からは情報を発信し、かつ一心に己の「強み」に磨きをかけ続けた組織(あるいは個人)というのは少なくとも「それなり」の戦果をつかみ取っている。どんな場所でも頑張れば何かは返ってくる、とは言えそうである。

3、高齢化の進んだ地方からは若い人が去っていく。地元でかつて名門と言われた公立の進学校があったとしても、入学定員をそのままの状態にして地域の若年人口が減ってくれば、おのずと合格ラインが下がってきてしまう。成績が一定に達しなくとも入学させないと定員割れしてしまうからである。そうなれば優秀な中学生は遠方の私立の進学校を受験しようと考え始める。そこを卒業すれば都心の大学に進学するわけで、地方に帰ってはこない。かくて優秀な若い人材が減ってきてしまう。
そして地方にある組織の中でも若い人の数が減っていく。若い人を失った組織はどうやっても活力を失ってしまう。これにも例外はない。どれほど優秀な人でも60歳近くになって30歳台の人と同じ働きは望めない。

4、若い人に対して、組織としてどう対応するかというのは大きな問題である。この方のところでも残念ながら、「せっかく就職してきた若い人が馴染めずに去っていく」という事件は起きていたようである。これは難しい。ただ若い人とちゃんとコミュニケーションを取って、ちゃんと彼らの希望を聞いて、対応できることは対応してきたのか、どうか。地方に行けば行くほど「古い」考え方をする人が多いのは事実である。若手は「雑巾がけ」から始め、泥水を飲む思いをしながら成長するものだ--という。今はインターネット時代であり、昔とは比較にならないくらい情報が早く回る時代である。また若者の気質も変わっており、全体に「ドライ」な考え方をする人が多い印象である。こうした因子が事件の背景にあったのか、どうか。
ただこちら、「明日は我が身」である。自分自身を顧みてどうであろうか。自分は若い世代とちゃんと話ができているか、どうか、これは自信がない。最低でも誠実さは持って対応していくようにしたい。

5、そして人手不足に悩む組織ではやはり「インターネットだけを見て、ふらりと応募してくる人」というのが必ずおり、これはしばしばトラブルメーカーとなってしまう。中々面接でちょっと見ただけでは人間の本性というのは分からないものだ--というのは自分とも共通の認識であった。

懐かしいと共に勉強になる話であった。挨拶をして別れた。お互いに元気で頑張っていけることを願いたい。
会食2018その35
知人と話して
スティンガー・ミサイルのこと
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年末

2018-11-03 02:45:20 | 日記
11月である。年末に向けて忙しさが増していく。考えるとやらなくてはならないことが山積みなのであるが、少し整理をつけないと何もできない。この面ではあまり進展のない一日になってしまった。また週明けに頑張ろう。
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