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スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

高尾山その10

2015-03-17 23:52:42 | 日本国内旅行(高尾山2015)
この辺り、正直「登山をしている」とは思えないくらい平坦な道が続く。そもそも道路それ自体も舗装されているので、確かにハイヒールでも問題なく歩けそうである。やがて上写真の木の門が現れる。この門を浄心門という。先に述べた通り、高尾山には古くから高尾山薬王院なるお寺があり、この門から先がお寺の境内になるのだそうである。門より奥には道の両脇に灯篭が続いている。
この門は同時に登山の目印としても重要である。現在歩いているのは「1号路」と言って最も初心者向きの登山道である。より上級者向きの「3号路」と「4号路」に行くのであれば、この門の近辺に分岐路があるのである。今回進むのはもちろん、1号路である。同僚たちが見たら軟弱と笑われそうであるが。。。

高尾山その9

2015-03-17 23:40:12 | 日本国内旅行(高尾山2015)
道を進むと出て来るのがこちら蛸杉である。根がまるで蛸の足の如く丸まっている。恐らくは自然の造形美の一つなのであろう。大きな木で、樹齢は400年を超えると推定されているそうである。御多分にもれずこの根には伝説があり、「天狗達がこの杉の根が邪魔なので引き抜く相談をしていたら、一夜にして根が勝手に丸まって邪魔にならなくなった」というもの。このくらいの伝説ならいいのだが、下左写真の如くこの脇に蛸の銅像をおいて、この頭をなでると開運するとかどうとかなると、ちょっとやり過ぎの感もある。
もっとも外国人観光客にはウケが良い様で、中国人らしき女性たちが喜んでここで交代でポーズをとっては写真を撮り合っていた。


高尾山その7

2015-03-17 23:33:27 | 日本国内旅行(高尾山2015)
駅を出ると周囲には店が並ぶ。立ち食い系のお菓子をあちこちで売っているのだ。駅前には階段があるのだが、探せば階段を使わずにスロープで行く道もある。至れり付くせりで、確かにこれならベビーカーを押して登るのも不可能ではないだろう。
スロープで行ける道を進むと展望台があり、見てみると都内の方面まで見渡せる。遥か遠くを目を凝らして見てみると、新宿らしき場所に高層ビルが林立しているのが分かる。この展望台で満足するなら、高尾山は別に登山でも何でもなく訪れる事が可能であろう。ケーブルカーですぐなのだから。あと車いすの人でもここまでなら十分に来れる場所である。ケーブルカーの駅にもエレベーターが設置されていた。

高尾山その6

2015-03-17 00:53:50 | 日本国内旅行(高尾山2015)
で、そんなに運動、運動というなら左右どっちに行ったか?と言えば迷わず左。ケーブルカーである。何はともあれ久し振りの登山でいきなり故障などしては元も子もあるまい。。。などと下らぬ言い訳を考えて見る。要するに無精なだけである。
ともあれ、このケーブルカーも高尾山名物の一つなのである。何と言っても開業が1927年。戦前である。しかも勾配は上の方で31度18分に達し、これはケーブルカーとしては日本で最も急勾配なのだそうな。高尾山の「顔」と言ってもよいだろう。
切符を買ってみる。いまどき珍しい紙の切符で、改札でハサミを入れてもらう。ケーブルカーに乗り込むと、小さな子供達が多い。確かにこれに乗れば小学生くらいの子供でも問題なく上に行けよう。驚いたのはベビーカーを押して乗車してきた人がいた事で、ベビーカーに乗せた赤ちゃんを押して登山する気なのであろう。凄い。
出発である。ゆっくりと車体は斜面を登って行く。途中上から来る車両をすれ違うと、誰ともなしに相手方の車内の乗客に向けて手を振り始め、相手の車内からも手を振り返される。良い光景である。車内の子供達は歓声を上げるが、同時に小学生くらいの子が自在にiPhoneを操作して動画撮影して喜んでいるのをみると、いささかジェネレーションギャップを感じる。急勾配を登り切って上の駅に到着する。下写真の一番左が下の「清滝駅」右が上の「高尾山駅」である。
Wikipedia「高尾登山電鉄」


高尾山その5

2015-03-17 00:42:04 | 日本国内旅行(高尾山2015)
そばを食べ終わって表参道を歩き始める。山登りの前に周囲に土産物屋や蕎麦屋さんが立ち並ぶ通りを歩くのである。饅頭なども売っていて食欲をそそられる。運動不足解消のために歩いているのに、更にカロリーを過多にしては元も子もないのであるが。。。
高尾山名物の高尾せんべい(もみじの形をしている)、天狗の鼻くそなるお菓子などもあり、どれも購買意欲をそそられる。が何はともあれカロリーを補充するのは山に登ってからである。参道を通り抜けると下写真の分かれ道が現れる。写真右は登山道、左はケーブルカーに通じる。


高尾山その4

2015-03-17 00:28:29 | 日本国内旅行(高尾山2015)
登山の前にまずは腹ごなしである。で入って見たのがこちら、日光屋という蕎麦屋さん。
高尾山は昔からとろろそばが名物である。元々高尾山は上に高尾山薬王院という寺が山の上にあり、その参拝客が古くから登る山であった。このとろろそばはその参拝客に振る舞ったのが始まりだとか。このお店もたたずまいは古そうである。
店内に入ると、落ち着いた雰囲気である。なぜかミニカーのコレクションがおいてあったりして、これは恐らく店長さんの趣味か何かなのであろう。とろろそばは極めて普通に美味しかった。御馳走様でした。


高尾山その3

2015-03-15 23:00:59 | 日本国内旅行(高尾山2015)
京王線高尾山口駅に到着である。家族連れの客で満載である。見ると小学生くらいの子供も結構いて、彼らもこれからこの山を登る訳である。このくらいの子供たちでも大丈夫なら自分でも大丈夫かもしれぬ。
さて、高尾山である。何と言っても首都圏からもっとも手軽に登山できる山として知られる。
Wikipedia「高尾山」
2007年にはミシュランガイドで3つ星を獲得した。登山とは言え、ケーブルカーなども整備されており誰にでも登り易い山となっている。このためもあって登山者数は年間260万人にも達するという。登山者数としては世界一と言うから大したものである。
しかし、これだけ観光客が多くてもいわゆる「touristic」な場所だけではない。多くの自然が残されており、生息する植物や昆虫の種類も豊富である。特にスミレは40種類以上に達するのだそうである。中には高尾山で初めて発見された「タカオスミレ」なる種類まであると言うから凄い。まさに自然の宝庫である。

高尾山その2

2015-03-15 18:46:45 | 日本国内旅行(高尾山2015)
高尾という場所は高尾山以外では一般の方には余りなじみがないかも知れない。が、詳しい方なら大正天皇と貞明皇后、そして昭和天皇と香淳皇后のお墓がある場所である事を御存じかもしれぬ。通称を多摩御陵といい、JR高尾駅の近くにある。
Wikipedia「武蔵陵墓地」
天皇家で関東に埋葬されたのは大正天皇が初めて(明治天皇が埋葬されたのは京都)であり、当時は参拝客のために京王電鉄がわざわざ鉄道区間を新設した程であったという。
Wikipedia「京王御陵線」
京王線高尾駅からは御陵の場所は判別できなかったが、駅の反対側を見ると写真の様な建物が目に付いた。こちらは産業災害で亡くなった方々を慰霊するための供養塔で、「高尾みころも霊堂」の名で呼ばれるものだそうな。
Wikipedia「労働者健康福祉機構」

高尾山その1

2015-03-15 18:40:08 | 日本国内旅行(高尾山2015)
自他共に認めるインドア派の自分である。休みの日とくれば昼寝か読書、あるいはこのブログを書くくらいしかやっておらぬ。休日に外に出て歩き回る、などという趣味にはおよそ無縁であったが、さすがに中年を迎えて何か運動をしなくてはと思い始めた。まずは手始めに休日、「一~二回は外出、散歩する」を第一目標として立て、とりあえずそれは達成されつつある。
が、この話を職場の同僚にするとみな呆れかえるばかり。そんなの運動とは言えないよ、と。同僚の中には本格的な登山を趣味とする人までいるので、こちらとしても何も言い返せぬ。なら自分も一回は山なるものを登ってみようかと思い立つ。
関東近辺で最もお手軽に登れる山となると高尾山ではあるまいか。何といっても標高599mなのだから、山というより丘である。登山となると、専用の靴でも買った方が良いのかな?と新人女子あたりに聞いてみると「高尾山なんて、ハイヒールで登ってる女の人がいますよ」とあっさりした返事。となるとまあ、観光客が行くところくらいは軽装でも何とかなるのであろう(*注:もちろん正規にはちゃんとトレッキングシューズを履くべきであろう。特に裏高尾と呼ばれる地帯に行くなら軽装ではダメである)。
と言う訳で中央線から高尾駅で京王線に乗り換えてみる。もう周囲は山ばかり。東京とは思えない様な景色が広がって来ている。