『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

第9回児童文学ピクニック

2017-03-23 22:05:14 | 児童文学cafe&picnic


本日の児童文学ピクニックは初めての場所・・・隠れ家自然ガーデンでの開催!

・・・のハズでしたが、“♪春~は名~のみ~の~風の寒さや~♪”でしたので、目の前にある参加者Hさんのおうちへ避難(笑)。

実は、寒さというよりもHさんの家にはいつも美味しいもののストックがあるから、なんていう下心もあったり
案の定出てきましたよ~。手作りコーヒーリキュールに、牡蠣のガーリックオリーブオイル漬け、手作りチーズパン、クラッカーのお伴にはブルーチーズにレバーペースト。瀬戸内海土産のレンコンチップスのレモン味も美味でした

今日はキャンセルの人も多かったので、人少ないのをこれ幸いと前半はMMちゃんのヴァイオリン演奏を堪能

そして、肝心のテーマは“思春期の葛藤”でした。

図書館の分類でいうと、ヤングアダルト。
いやあ、あるわあるわ、読むのが追いつかない。年齢区切ったり、友情または家族との軋轢など、もっと思春期の中でもテーマを絞り込んだほうがよかったかも

ヤングアダルトの分野って、児童文学なのかヤング向け小説なのか、その境目が難しい
読みやすいもの、最近のものは文学というより小説だなあ、って感じることが多いのですが、そもそも文学と小説の違いってなんなんでしょう?

自分の中で感覚としては分かるのですが、言語化するのが難しい
MMちゃんの解説を聞いて、ジブリの宮崎駿監督の言葉を思い出しました。

“ベストセラーはしょせん文化の泡抹みたいなもの・・・そういう流行とは関係のないすみっこのところにあるのが、児童文学”


ベストセラーは“小説”が多く、児童文学は“物語”といえるのかな。

リンダ・ホーガンという人は小説と物語の違いをこんな風に語っています。

“「物語」といわれる作品は、小説とちょっとちがって、個人の問題よりは、積み重ねられた人類の知恵を語ると言われます。そして、そのために人物よりは出来事を、場所よりは時間の流れを追うとも言われます”(『大地に抱かれて』より)

ナルホドねえ!ちょっと見えてきたかも

現代の海外ヤングアダルトと日本のそれを比較したとき、面白いなあと思ったのは、日本は学校舞台のものが大半を占めていたこと。
つまり、思春期の世界=学校、になってしまっている。それ以外の世界が・・・極度に少ない!
息苦しいのも当然かなあ

だから、学校でいじめられたら、もう逃げ場がない、なんてことになってしまう



児童文学ピクニックでは、毎回テーマに沿ったブックリスト(上記写真)を作成しています。
今回のブックリスト希望の方は、Facebook『大人のための児童文学』ページまたはコチラまで↓

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(追加&修正したいので、送るのは4月以降になります


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