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『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

第3回児童文学ピクニック

2016-06-04 21:15:29 | 児童文学cafe&picnic


ピクニック日和な昨日、第3回児童文学ピクニックを、クローバー咲き乱れ、紫陽花がきれいな公園で開催しました~

今回は初参加の人2名含め、6名で開催。このくらいの人数がちょうどいい♪
当初は5月に開催予定だったので、テーマは母の日とかけて

『絵本・児童文学に見る素敵な母親像』

でした~。そして、今回は手作りクッキーとハーブティーの交換も。Sちゃんの持ってきてくれたフクロウのぬいぐるみが物語の世界へといざなってくれましたよっ。お昼ご飯を食べる前におなかがいっぱいになりそうなくらいな勢いでクッキーを食べました。あ~、美味しくて幸せ
いっぱい笑って、いっぱい興奮しました

さて、今回のテーマ。意外にも、意外にも!素敵な母を見つけるのって難しかったんです。
ファンタジーだと「孤独」がないとあちらの世界にいけないし、リアリティ文学でも児童文学は成長物語が多いんですよね。そうすると母親から理解されないとか、母親との軋轢のほうが多く描かれていて・・・。ん?もしかして、母親って・・・むしろ邪魔!?とすら思ってしまいましたよ

そんな中でやっぱり無条件に子どもから尊敬されてて、素敵な母親が出てくるのは、古典的な物語が多いです。そう、時代が違うの。現代って親も子も生きにくい時代なんだなあ、って実感しました。だからって悪いわけではなく、そこから学びも多いわけなのだけれど。

子どもから無条件に尊敬されている時代の母親たちは、経済的には苦しい時代のことが多い。なので、母親は家事や仕事に忙しい。子どもになんてハッキリ言ってそんなに目が向いてないんですよね。子どもは子どもの世界で思いっきり遊び(←ここポイント!!!)、ふとしたときにあたたかく、全てを包み込んでくれる母親が「さりげなく」いるんですねえ。大きな存在だけれど、依存対象ではないというか。母の背中見せるだけで、子どもは尊敬するし、充足するんだな。

ところが、現代では、『ラモーナとおかあさん』もそうだけれど、とってもいいお母さんなんです。でも、子ども側はいつも不満で、「もっと分かってほしい!」「もっとこっちを見てほしい!」って・・・。我が家もそうですが、愛情注いでも注いでも、足りないって言われる。子どもの人数も昔の子だくさんの時代に比べて少ないから、親も子どもに昔よりよっぽど注意が注がれているのに。子どもが子どもらしくいられる時間が減ってきているから、親子の距離間がおかしくなるのかなあ。

古典的な児童文学に出てくる素敵なお母さんの子どもとのやりとりは、下手な育児書読むよりよっぽど心にすーっと入ってきて、素直に(←ここもポイント)我が身を反省させられます
やっぱり児童文学は大人こそ読みたいなあ、と思う今日この頃なのでした

児童文学ピクニック

2016-04-27 08:43:36 | 児童文学cafe&picnic


暑いくらいの快晴のおととい。第2回おうち児童文学カフェ番外編、児童文学ピクニックを開催
いつもピクニックするとおにぎり持参なところを、今回はCREA2月号に掲載されていたピクニック風景のようにしたくて、パンとパンに合うもの(サラダやディップなど)をバスケットに入れて、敷物は布、としてみましたよ。そう指定しておいて、自分はバタバタでリュックで行ったことは内緒です(←)。

初めまして、な方もいて大人7名+チビちゃんたちでピクニック♪テーマよりもついつい食のほうに注意がいっちゃって。みなさんの持ち寄り、とお~っても素敵で美味しかったです!青空と緑のコントラスト、シートに広がる美味しいものたち、美味しいものたち(←大事なことなので2回言いました)。写真がないのが悔やまれるわ。代りに(?)三男が青空自主保育でいつも昼食をとる場所の写真をアップ。海を望むつくづく贅沢な環境だな~、とシアワセです。ま、子どもは遠くの景色なんかには目もくれず、ひたすら足元の葉っぱや棒に夢中なんですけどね

あ、テーマでした。

今回のテーマは『表紙が残念な本特集』

あるある!!!ただ、今回の表紙が残念というのは、子どもにとって、ということにしました。大人から見たらいい表紙でも、これじゃあ子どもは自分からは手に取らないだろうなあ、っていう表紙。私自身は好みなんだけどね、でも・・・っていうのもたあくさん!

読書好きな子は、面白い作者を見つけたら同じ作者のものをかたっぱしから読んでいったり、表紙の絵が正統派であれば自分の好みでなくても面白さを匂いで分かるようなところがありますよね~。けれど、読書が苦手な子はどうしても表紙で選びがち。大人が手渡さなければ届かないような表紙ゆえにモッタイナイ本、そんな特集でした。

有名どころでは『クラバート』『ヒルベルという子がいた』『ノンちゃん雲に乗る』『鬼の橋』etc.etc...
ホラーか何かですかい!?って表紙には『トムは真夜中の庭で』『二人のイーダ』M.マーヒーの本全般・・・などなど

ま~、出るわ出るわ(笑)。ただね、子ども受けするからといってアニメ画にするのもやっぱり違うよねえ、って。表紙のイメージが強すぎると、もうそのイメージでしか読めなくなっちゃう。
挿絵ってね、読者が自分のイメージを思い描く手助けにこそなれど、自分で思い描く邪魔になってはいけないから難しいところ。
好みの問題もあるので、同じ本でも「え?これはいいんじゃない!?」とかいろいろな意見が面白かったです。今回は基本毒舌トーク、たまにはこういうのもいい。しゃべる、ひたすらしゃべる。マシンガントークに初めて参加した方は多少引いていた・・・?楽しかったです♪

ほんの数年前までは、図書館の児童書コーナーに行くのも気恥ずかしかったのに・・・児童文学が好き!なんて人に言える日が来るとは思わなかったからなんか不思議
やっぱり、何でも公言してみて、例え小さな一歩でも行動してみてはじめて色々動き出すんだなあ、と実感。声に出さなきゃ仲間は増えない♪伝わらない♪好きなことは隠さず、どんどん公開していこう!そんなことを改めて実感した楽しいピクニックでした

おうち児童文学Cafe開催

2016-02-08 17:41:40 | 児童文学cafe&picnic


ずーっとやりたかった児童文学についてあれこれとひたすら語る会、やっと開催

いやね、いままでも何度か試みたんです。でも、気づけば関係のない子ども関連の話で盛り上がって終わりというパターン
今回は心を鬼にして、関係のない話に飛びそうだったら、私が空気を読まずに児童文学の話に引き戻す!という意気込みでやってみました(笑)。

何かと縁があり現在司書勉強仲間でもあるMちゃんと、FBに児童文学のことをupしてたTちゃんをすかさず逃すものかとつかまえて(だって児童文学好き人口少ない)開催にこぎつける。子どもを産んでから絵本好きになる人は周りにも結構いるんです。でも、これがその次の児童文学の分野となるとガクーンと減ってしまう。自分ですらおおっぴらには「児童文学が好きなんです!」とは言いづらいのでまだ市民権を得ていないような・・・。

ところがどっこい。自分が「私はこれが好き!」と公表してみると徐々に広がる児童文学仲間の輪
みなさんが博識すぎて、いかに自分がまだまだこの世界を知らないことか。マイナーだからこそ?ディープな世界で児童文学好きなみなさまのすごいことすごいこと。なんて自分はなんだ、と。まだまだまだまだ世界が広がると思うとワクワク!!!


さて、そんなこんなで記念すべき第1回の内容はこんな感じ

   テーマ:暖炉のある風景、雪、煮込み料理

   Cafe Menu:コトコト煮込んだ豆スープ&コーンブレッド、りんごの塩煮ジャム
              Mちゃんのスコーン、Tちゃんのワッフル



煮込み料理がテーマにあったので、薪ストーブの上でコトコト煮込んでみました。暖炉のある風景といえば、やっぱり『大草原の小さな家』シリーズ!大草原・・・といえばコーンブレッド!ということでコーンブレッドです 


以下テーマに沿って出てきたその他の子たちです。

『だめといわれてひっこむな』(おはなしろうそくより)
Tちゃんが静かに語ってくれました。絵がない、字を読まない分余計にぐいぐいと引き込まれます!

『ゆきのひ』(エズラ・ジャック・キーツ)
絵がとにかくシンプルで美しい。コルデット賞受賞作なのも納得

『ターシャ・テューダーのクックブック』
アメリカーンな内容の材料なので、実際に作ることはなさそうだけれど、とにかく手元に置いてうっとりな一冊

『長い冬休み』(アーサー・ランサム)
イグルーで作る子どもたちの煮込み料理!イギリス舞台なので基本大した食事は出てこないけれどワクワク。

『妖精ディックのたたかい』(K.M.ブリッグズ)
本来妖精とはこのようなものだったのか!とカルチャーショックを受けたのがこの物語。薄暗い中に暖炉の残り火が燃えてる様子が強く印象に残っていたので、てっきり挿絵があるかと思いきや・・・なかった。個人的に大大大好きな物語。

『火ようびのごちそうはヒキガエル』(ラッセル・エリクソン)
個人的には退屈しがちな幼年童話の中ではヒットした物語(あくまでも私の中で限定)。冒頭の暖炉の前で居心地よさそうにお茶しているカエルの兄弟が印象的で。カブトムシの砂糖漬けなんてものまで美味しそうに響くから不思議。


ほかにももっとありました。でも・・・忘れました
後になると、『炉辺荘のアン』とかほかにも色々あったな~、と思い出しますが、いかんせん記憶力が
ほかにもこれがあるじゃない!という方、コメント欄よりどうぞ教えてくださいませ