他者評価と自己満足

ほぼ対極に位置していそうな言葉だが、この二つ、意外と最近の世間様を渡っていく際の鍵になるわ、何だかんだ結ばれていたりなんかする言葉のような気がしている。

ワタシ、こんな辺境ブログでボソボソと呟いていたりするが、単純な話、コメントを付けてくれるヒトがいたり、コソッとボタンをクリックしてくれるヒトがいてくれたりするのはやっぱかなり嬉しい。

自分自身が嬉しいことと、他人様が嬉しいだろうことは、結構な確率でずれていたりするのに薄々気付いている部分があるのだが、これまた単純にものすごーく何かコメントしたくなるようなブログ記事とか、どっかの人様のお話だとかには自分なりにコメントを付けたくなってくる。

この「コメント付けたくなってくる」は基本的には、失礼な話かも知れないがものすごーく自己満足満点だったりする。
ワタシの場合、チョーシこいて「ワタシの場合」なーんて一方通行的コメントを残したりなんかしてその時点では満足していたりする訳だが、少し時間が経って、「あぁ・・・またやってもた」と反省モードに入ってしまう自分なんてのもいたりする。

あくまでこの場の記事に関しては、ワタシの自己満足のためだけに書いているのだが、心のどっかの片隅のほうには「どっかの誰かの役に立てばいいなー」なんて、なんとも中途半端な気持ちもあったりする。
これ、やっぱりどこかしら「他者評価」というものを気にする自分が存在している証拠なんだろう。

まず前提として、やっぱり「他者に心地いい方向で」評価と言わないまでも、何か感じてもらうというのは、掛け値なしに嬉しい。
自分の好きなことをやってて、ヒト様がそれを偶然でも目にして、何かしら心地よい時間というか、空間というか、を得ました。というのはさらに嬉しい。

それがコミュニケーションというものの基本であるとするならば、ワタシはそういう方面の感覚の共有みたいなのに喜びを感じることが出来る自分自身を嬉しく思う。

はっきしいって、気分悪くなるようなコトを、言ったり書いたりするのも気分悪いし、見たり聞いたりするのもやっぱり気分悪い。


この一連の流れは「他者評価」という部類に入ってしまうのだが、何故か主要素は自己満足だったりする。

現代社会で生きていくということは、極端な話「他者評価」を意識して生きていくという生き方に時代と共に急速に変容しているように錯覚させられるが、本質を探ると、「他者に評価される自己に満足する」という自己満足に完結していたりなんかする。

ものすごく矛盾したことを書いていることに、我ながらうすうすは気付いていたりするのだが、ほんとうに単純な話、自己の欲求を満足させることは実に気持ちいい。

そして、ヒトに「ありがとう」と言ってもらえたり、錯覚だったとしても、心地よさを共有できてるかも？と妄想できたり、「おおー、ワタシもそう思うよー」っていうことに遭遇したり、そういうふうに言われたりすることもやっぱり嬉しかったりする。

仕事という究極の社会システムの中では、両極端な二つの言葉ではあるが、“快”という面においてシステムの枠をとりはずすと、結構密接に繋がっていることに気付かされる。

ここからがかなりの難問なのだが、今現在のワタシ自身は、社会という枠組みの中では「他者評価」と「自己満足」を極端に分別しなければやっていけない。


損得とか、有利不利とか、そういうヤヤコシイものに縛られるのがうざったい気質が、極端に「自己満足」に振り子を倒すわけだが、ワタシ的感覚として、「自己満足」の付録に「他者評価」がついてくればラッキーだな、くらいが今のところ調度良い。

とりあえずこの先、仙人の領域近辺までいけることがあるとしたら、「自己満足」を追求していきたい。実は「自己満足」の絶妙のバランスが「他者評価」に連結したりするわけだから。

ワタシはそういう意味において「他者評価」を意識しないように心がけたいなあ、と思っていたりする。

これからも“自己満足”を大切に過ごしたい。
それが心地よさの範囲を拡張できる一つの方法の様な気がしている。