絵カードを見せ、その絵の中で欠けている重要な部分を回答。(視覚刺激反応、視覚的長期記憶)
このテストの問題が身近な対象および形式についての視覚的認知および照合を含んでいるかぎり、表面的には、このテストは個人の基本的な知覚および概念的能力を測っている。どの絵でも欠けているところを知るには、被験者はその絵が何を表しているのかを知らなければならない。しかも、そのうえに、彼は欠けている部分が対象あるいは絵の形式とか機能のいずれかに本質的なものがあることを評価できなければならない。広い意味では、このテストは、本質的でない細部から本質的なものを区別する個人の能力を測る。しかも、この個人の能力は、大部分の測定において、彼に示されている対象についての相対的な親密さ、すなわち、その絵の現実の内容に依存していることに注目しなければならない。
このテストは一般的に言語性検査よりも動作性検査との相関が高い。そして、普通に視覚運動因子の負荷量が最も高いことが示されている。
このテストは視覚的情報処理能力が必要な他、“普通・当たり前”と呼ばれる対象の形態およびテスト作成者の意図を読まなければならない、結構多面的な知的能力を試される設問だと思います。
『「欠けている」とされる箇所がないことが現実世界でもありうる状態である可能性も存在する』という一見ひねくれたような思考、または実際経験的に目にしてきた状態がある場合には「欠けている」とは認知しない可能性があると思います。
また、意図とは反する部分の欠損を指摘する、ということも多いに起こりうる。
知能検査は「正誤を確認する」検査ではないので被験者の思考・認知特性を推理するには多いなる参考になるが、それが素点に響くというのは結果的に群指数評価、ディスクレパンシーなどにも影響を与えることからも、慎重に採点する必要があるように感じました。
ワタシの場合、これまたトンデモナイ誤解がありまして、突っ込み所満載でした。
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