皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

状況整理と今と今の半歩前

2015-04-16 23:13:32 | かえるの泳ぎ方

今の職場に入れてもらって、もうすぐ6回目の契約更新になります。

10年とひとくくりにしていいかどうか解らないのですが、この間にコミュニケーション能力が随分と低下しました。

元々伸びていない分野でしたし、かなり特異なコミュニケーションの手段しか持ち合わせていませんでしたので、より変形したとも言えます。

私が生きていく上で、コミュニケーションスキルは非常に重要になってきますので日々悪戦苦闘しています。


一昨年スーパーでアルバイトという選択をしました。

私にとっては最も苦手な接客という分野をあえて選んだのですが、当初は「解雇されることを覚悟して望め」と反省部屋で話し合いました。


内情はといいますと、私が勤め初めてから同じ部署の社員は2名退職しました。

1名は転勤後2ヶ月。もう一名は転勤後1日でした。

アルバイトとして採用された方は、2名が2週間と持たず。今採用一ヶ月目の方、3ヶ月目の方が微妙なようです。


辞める理由は分からなくはないんです。

立場にもよりますが、基本的にはパートの女性陣のご機嫌を伺うことが仕事の半分になりますので。

メンタルをやられている状態では勤めていくのは難しいだろうな、と感じさせられます。


ただ、私は思うんです。

今の店全体で150人程度居るのですが、辞める方より残る方のほうが圧倒的に多いんですよね。

その人達が強いとかではなくて、仕事に対する取り組み方が気負いが少ないとか、ガス抜きの仕方がうまいとか、楽しく仕事をする方法を心得ているとか、 何かしら手法を持っているように見えます。

そういう人たちを参考にしていくことは、やっぱり私にとってはとても大切なことだと思っています。

人ってそれぞれ違いますし、器用ではない私には到底採用できない技なんかは真似できないですけど、憧れ、励みにして、ああいう人になりたいなあ、と思うことはできます。


2年と数ヶ月、必死になって、歯を食いしばって勤めてきたのですが、最近になって(少し慣れてきたということもありますが)「その必死さがかえって状況を悪くしている節もあるなあ」なんて思い始めています。


人間って緊張が続いたり、ピリピリしたムードだったり、余裕がなかったりする状況は長く続けられないんですね。

私は今の今まで本当に知らなかったんです。

ずーっと、仕事を完璧にこなさなきゃ。ミスしないようにしなきゃ。怒られないようにしなきゃ。

そんな気持ちに駆り立てられていたような気がします。

ふと周りを見渡すと、そういう人には人は集まって来ないですよね。

人間って楽しいこと、面白いこと、好きなこと、に向かいますし、仕事を如何に楽しくできるように工夫するか。

そのために円滑な人間関係を構築するか。

気の合う仲間をつくるとか、そういう方面に力をいれてるんだよなあ、と。


私にもやっぱりそういう要素はあるんです。

ただ、まだまだ手法が稚拙なのは感じます。


入った時から思っていた事は、「お客様に如何に喜んで貰えるか」。

これは持っていたんです。私はお客様からお給料を頂いているという感覚です。

ですが、それがいきすぎて一緒に働いている方々との気持ちよい関係というのをないがしろにする傾向がありました。


どうしていくかを考えた時、やっぱり普段からのコミュニケーションなんだろうなというところに行き着きます。

まずは何事も余裕を持って。

相手の気持ちをほぐしたり、軽くするような、ほんと些細な雑談とかですね。

そういうことをこの職場で身につけていけたらな、と。


スーパーは面白いんです。

毎日いろんな発見がありますし、お客のおばあちゃん達と毎日様々なやりとりもすれば、お怒りのお客様の対応などもあります。

商品の仕入れ値、売価、売れ筋商品、新商品、商品の評判。陳列の手法。メーカーさんの一押しとお客の評価の乖離。

店の売上高や原価計算、商売のノウハウなどなど。

学べることはほんと沢山あるんです。


先に見えることはまだまだ解りませんが、

今日の反省は今日のうちにして、また新たな気持ちで一歩ずつ「今を生きていきたい」です。

 


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