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「 塀の中の中学校 」 を観た

2012-06-25 08:07:27 | 映画 ・ 読書 
< 24日 >
マンマミーヤが バイトに出かけた。一昨日もすったもんだしたな~。     
ちょっと、ほっとして 前々から観たかった、映画を鑑賞をすることにした。映画館は苦手なので自宅にてDVDを観る。お財布をなくしてから、この日にやっとTUTAYAのカードを作ったんだ。
大きなTVは、知らぬ間にとうちゃんが機械を買い替えていて使えなくなったので、  和室の小さなTVで一人映画鑑賞。何とか移動させられた機械を動かせた! 

誰にも邪魔されないこの時間が大~~い好き。

+++  +++ 
時代はワタシが丁度生まれた頃のお話。実話をもとにした映画らしい。全国の刑務所で暮らす受刑者の中から、家庭の事情等々で中学校を卒業していない、優良な受刑者が長野県の刑務所の中にある中学校の分校で学ぶ。

他の受刑者達が労働をしている中、刑務所内の教室で、60分授業 × 7コマ だったかの授業を受ける。
この度の入学生は 5人。78歳?~ 22歳までの男性。

   泣けます。自分のくだらない・エッラそうな価値観がふっとびます。
大体勉強など昔から大嫌いで、仕方なくやったくちだからこのように一所懸命に学んでいる姿にはいつも感動するのです。

教師も生徒も 母親も子供も 男も女も 実はどっちが偉いんだかわかりません。
恩師のてるおはんは”子供は神様だ”と言っていた位です。”君たちの何倍も優れているんだ。”と言いきっていました。

納得です。受刑者というのですから、殺人などの悪行を犯してしまった人達です。殺人など社会的に認められることではありません。しかしながら、彼らは、親がなくなったりして、学校に通う事ができなかったヒトだったり、それから親に理解されなかったためにちょっと道を間違ってしまったヒトだったりします。読み書きができないために社会から抹殺されてしまいました。

一番年をとっているお爺さんは、被爆者で、その父親はシベリアでなくなり(だったかな?)、自分が一家の大黒柱として生きてきました。認知症の妻を10年間看病して行き詰まり、妻を殺し、自分も死のうとしますが死にきれず生き残ってしまいました。そのおじいさんをずっと支えた、心の中の憧れのヒトはおすもうさんです。(名寄山?)自らもビョ―キを抱え、ニトログリセリンで胸の発作をおさえながら卒業を目指してがんばりぬきます。

各々のヒトが、ちょっとしたはずみで人生の落とし穴におっこちました。いえ、このおじいさんに関していうならばそんな表現は大層失礼です。

他方 じゃあ高学歴でヒトがうらやむような地位にある教師( 国家公務員 )が偉いのか?といえば、それはそれで夢を捨て切れず、いやいや職場に存在し、いやいや仕事をしていたりするのです。各々の立場にあるものが、各々が生き抜いてきた過去を背負いながら、闘い、お互いを知っていくのです。

”心温まる映画です。”なんていうような軽いものじゃあありません。特に教育というのはヒトを育てるわけですから、しかも受刑者という立場にいる人々の教育ですからさぞや大変だろうと想像します。

それはそれは毎日毎日こころを砕き、考え、驚き、嘆き、諦め、諦めきれず、やっぱり闘い、生と死の狭間のぎりぎりの場所で、どっちに転ぶかわからない状況の中、闘いぬき、 お互いに、人生の中のある一地点を 『 卒業 』していくのです。

ワタシは この作品にありがとう!と言いたい。
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ある教え子のことを思いだした。父親は 新聞に載るような偉いヒト(刑事さん?か?正式な名称がわからない)だった。彼はそれが自慢でそのお父さんが載っている新聞をワタシに見せたことがあった。

そのお父さんはお忙しいだろうに、家庭訪問の折に、わざわざお休みをとっていてくださっていた。
彼はいわゆる勉強というものは出来なかった。計算はよくできた。公文に通っていたからだ。

彼はリーダーではなかったが、徒党を組んでクラスをひっかきまわした。( ってほどじゃあないが )

あ( やるなら一人でやりやがれ~ )

彼はまた、とある仰転の事件を起こした張本人だと思われる。が・・・。(未だ真相はやぶの中)

あの時、ワタシは彼を力で押さえようとした。つまり職員室に呼び出して問いただしたわけであるが・・・。そんな所で子供が本当のことを言うわけはない。ワタシは子供のこころなんぞ、な~~にも分かっていなかった。

彼が高校を卒業した頃だったか?、ある時、その彼から電話が入った。

「 先生、僕は少年刑務所の刑務官として働くことになりました。・・・。頑張ります。」
とても礼儀正しい言葉使いで、小学校を卒業したのちの彼の人生をワタシに想い描かせた。

( あんな素敵なお父さんがいたものね。あんなやさしそうなお母さんがいたものね。)

今でも想いだす。彼がなかなか提出できなかった、卒業文集の表紙。彼は後ろ姿で海の中から沈む夕日に向かって手を振っているのだ。

ワタシは何にもわかっていなかった。大変申し訳なかったと思うばかりだ。そして 只今 どうぞ、お幸せにと願うしかない。

>写真は 夜明けの写真。カメラはまだまだ 買えない。







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