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スケッチ ・ オブ ・ ミャーク を観た、いや 観せていただいた。 

2012-12-05 05:03:35 | 映画 ・ 読書 
< 2012・ 12 ・ 1 >
横浜のジャック & ベティ― という映画館で スケッチ・オブ・ミャーク という映画を観た。
映画はそもそもあまり映画館で観ない。じっとDVDになるのを待って、TSUTAYAでお安く借りてきて自宅でごろごろしながら観るのが好き。

しかしながら この映画はレアな作品。ドキュメンタリー映画なので、前回観た、福島菊次郎さんの ”ニッポンの嘘”に続いて、映画館にいくしかないだろうとふんで映画の日に出かけた。(1000円ですもの。)

しかも、この神の音・神様の世界を探し当てた音楽家の久保田麻琴さんと、もう一人編集のお手伝いをなさった?さん、ごめんなさいお名前忘れました~。の舞台挨拶があるんですよ~。わくわくしながら出かけました。5●才にして、人生初の映画館、舞台挨拶 拝見 ・・・っと。

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鳴りやまない 喝采。とかいうんじゃあありませんでした。スタンディングオべ―ション っていうのでもありませんでした。
もっと違う、何か不思議世界に入り込みました。それは、きっと、神様の世界です。
大地にちゃんと根付いて生きている人々の力をしみじみと感じる映画です。密かな、静かな、力を頂いた気がします。
・・・ 
  こんな世界があったんだ  ・・・

宮古島という土地は独特の文化を持っている土地であるらしい。( 以下 らしいを省略 )
『 人頭税 』
 納税の能力に関係なく、すべての国民一人につき一定額を課した税金。

宮古島では・・・1637年 ~ 15才~50才の男女 人頭税石 (143cm)より背が高くなるとオトコは粟、女は宮古上布の納付が義務付けられた。

>無理やり未開の島に行かされ、自らジャングルのような所へ行き畑を耕すというような世界。
>士族が奥さんや娘をよこせといったら、島民は差し出さなければならなかった。
・・それは、黒人奴隷の歴史にも負けないほどの不条理なものだった。
ここでの人頭税は 266年間 課せられ続けた。

そんな厳しい生活だったから、人々は神に祈り、神歌を唄い、自然を敬い、畏れ、共に生きてきたのだろう。

島で今も行われる神事をつかさどる神司は島の50代の女性で、何と、たぬきちがワタシに教えてくれた 豆振りのようなことを行って決定する。
具体的に書くと・・・小さな紙に、ダンナさん達の名前を書く。それを丸めて 三方のような入れ物に入れる。その三方をふって、おっこちた紙に書いてある名前のだんなさんの奥さんが 神司になる。この司になる人は、驚いたことに、自分が選ばれることを事前に夢でしっていたりする。誠に不思議な世界がそこにある。

司がその神歌を歌う時、それは大変長いものであるが、共に神さまが歌ってくれるらしい。白い馬がみえたり、なくなった父親が現れたり、マカ摩訶不思議な世界が広がる。

それは、多分、欲にまみれ、エネルギーをガンガン使い、それでも不足を言い、ヒトと争い、怒り、憤り、疲れ果てている 我々、いえワタシのようなものには、およそ遠く届かない世界であると思えた。

おばあ達は、大変な苦労をしている。しかし、その苦労をとんと感じさせない、”摺れたところがなく、明るくて強い人々である。”

自分を含めてそう感じるのだけれど、苦労をした人って、自分がしてきた苦労を、同じように、自分より弱い(立場の)ヒトにその「 気 」をながすように思う。それは意識的・無意識的にそうであるように感じる。

しかしながら、この映画に出てくる宮古の人々は、いつも隣に神様がいるからなのか?神歌があるからなのか?共に苦労を越えてきたからなのか?わからないけれど、歌にのせて、苦労を昇華してきたように思う。だからその苦労が光を放って輝いてくるんだろう。

それから、生も死も そのどちらも普通に淡々と受け止めていける強さ、これが、どう逆立ちしたって敵わない。と思う。

しわだらけの、入ら歯もはずして、もごもごの おばあだったりするけど、その顔もお話もすごく素敵!
ワタシは、このおばあ達に遠く及ばないけれどそっち方向に舵を取って行きたい(生きたい)と思った。


> この記事をかいている時、CD( sketches of myark blue asia )をかけながら書いていたら、8番目の曲のとき、なぜか泣けた。(えっ?)ワタシではないものが ワタシの中で鳴いたのだ。
人生において、これが三回目。 一回目は 上ちゃんのほにゃららの時。二回目は グアムの横井正一さんのほらあな近くの掲示板のところ。で、本日が三回目。
ワタシは、自分というのは単体ではなくて、いくつもの魂を宿した存在であると思う。



追伸・・・この映画 DVD? ブルーレイ?なんだか そのようなものになるそうです。









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