ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

高くつく私の足

2015-01-07 18:41:34 | 登山(雑記)

私の身体は、はつくづく高くつくようにできていると、半ば呆れている。
それを挙げればきりがない。
皮膚が弱いので、衣服の素材・縫い目・裏地にまで目を光らせて選ぶが
それでも着てみて、「やっぱり耐えられない!」となる物も多数
視力も弱いので眼鏡を掛けているが、パソコン用と生活用の2つが必要だ。
コンタクトレンズは乱視用なので、近視のみの物より高くつく
そのほか、病気博物館・病気のデパートというありがたくない代名詞さえあるように
これまで医療費に莫大な金額を掛けている
最後の極めつけは足だ。
よく、日本人の足は幅広甲高と言われるが、私の足は狭小土地ならぬ狭小足。
幅もなく、厚みもなく、オマケに踵には膨らみさえもない
そんな足をしているから、靴選びにはお金をとことんかけられない分、とことん時間をかける。
選びに選び抜いた靴を履いていても、時間の経過とともに革は柔らかくなり
だんだん靴が緩くなって、階段を上る時など、脱げてしまい、シンデレラ状態になることも屡だ。
脱げないような靴を履けば良いのだが、それでは常に紐靴かブーツしか履けない。
たまには私だって、服に合ったおしゃれな足元を楽しみたいのだ。
時間を掛けて、選びに選んで、パンプスやハイヒールを履くのだ


前置きが長くなった。
事の発端は、年末にぶらりと石井スポーツ大宮店に行き、そこでとんでもない情報を得たのだった。
なんと狭小足の私にとって、今まででいちばん合っているガルモントの登山靴
今春を最後に輸入中止となるという話だった
現在私が履いているガルモントタワーαGTXは4シーズン目を迎える。
石井スポーツで取り扱っている登山靴のなかで最も幅が狭い人向きの靴として勧められ
うるさいことを言えばまだ不満はあるものの、これまで履いたどの靴よりも、足にぴったりくる登山靴だ。
これが輸入中止になったら、また靴選びに物凄い労力と時間を費やさねばならなくなるし
うっかりしたら、靴が見つかるまで登山ができないなんてことにもなりかねない
これはダーリンを、清水の舞台から突き落としてでも、ガルモントの登山靴を買わねばならない。
石井スポーツ大宮店では、新春の福引きと称して、最大50%割引になるくじを引ける。
正月2日、早速石井スポーツ大宮店へ。
抽選器の前で念を籠め、ダーリンが回す。
「10%offです」
続いてぴすけがそっけなく回す。
「10%offです」
後からダーリンに聞いたところ、既に抽選機の筒に、赤い10%offの玉が見えていたそうだ。
抽選機を逆回りに半分戻せばよかったのだが、そんなことは知らずにそっけなく回したのである。
10%だろうがなんだろうが、清水の舞台から飛び降りる気にさせて買った登山靴が写真の靴である。
もう少ししたら、今履いているタワーαGTXのソールを張り替えて、新しい靴と交互に履こう。
なんとしてでも、長持ちさせねば。
余談だが、売り場のお兄さんに足を見せたら、その狭小度合いに絶句された。
絶句されたばかりか
「踵がない
と、驚嘆もされた。
他のお店でも
「この足は、1か月に1人来るか来ないかの足。お店泣かせの足だね。」
と言われたことがある。
狭小足の方、ガルモントがぴったりの方、今春で輸入中止だそうなので、何らかの算段が必要か。


とはいえ、よくよく考えてみると、輸入中止って、石井スポーツだけのこと
それに、究極は個人輸入とかもできるのかな。
清水の舞台から飛び降りさせたダーリンには悪かったが、高くつくんだよ、私のお足



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4 コメント

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靴選びも大変ですね。 (芝刈り爺さん)
2015-01-12 20:51:53
私の足は万人向きでやや細め、ですから大概の靴が大丈夫。でも靴底の微妙な滑り具合が気になり、キャラバンやエバニュー、コロンビアなどを浮気中。でもいまいちなんですよね。冬用のなんだっけLOWAとかいうのはいい感じ。やっぱりビブラムソールがいのかな、とか。でも基本バーゲン品で抑えてるから、ぜいたく言えないかな。靴のかける執念、熱い思い、わかります。足元は基本ですよね。
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バーゲン品を狙えるなんて (ぴすけ)
2015-01-13 17:36:09
芝刈り爺さん、バーゲン品を狙えるなんて、うらやましいです。
靴に関しては、普段履きの靴でさえもすごい出費です。
でも、泣きながら歩くのはつらいので、多少お金を掛けても仕方がないとあきらめています。
ザックも、今はオスプレー一辺倒。
オスプレーにたどり着くまで、ミレー、ゼロポイントと購入しましたが、肩がこってどうにも背負うことができなくなりました。
山屋さんに行くと、あれだけ商品があって、売れない物が出るのではと思うほどですが、きっと誰かにピッタリと合うのでしょうね。

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そうそう (芝刈り爺さん)
2015-01-16 20:55:45
靴、ザック、ウエストポーチ、なぜかこだわりがあって、いくつか使ってもこれというのがなくて、昔使ったものをボロボロになるまで使ったり。でも靴はそういかないしね。だから道具屋さんは儲かるのかも。私も財布やカメラをうまく収めてくれるウエストポーチが欲しく、3つ4つ買いましたよ。結局カメラバックは腰つけにしましたが。まあこれも楽しみ、煩悩ですね。竹寺の紀行も見ましたよ。私は相変わらず近くの山を、ふらふら歩いています、最高の心身健康法。山は私のカウンセラー、修験道みたいです。
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私もウエストポーチで苦戦中 (ぴすけ)
2015-01-18 12:04:07
芝刈り爺さん、私もウエストポーチ作戦で苦戦中です。
最も少ない容量のバックパック(20リットル)の容量不足を補うため、この前ザックに取り付ける方式の小型バックを買いました
ところが…、実際に竹寺に行った時に着けてみてわかりましたが、ショルダーベルトにそのバッグの取り付けベルトをつけているため、干渉し合ってショルダーベルトが緩んで来るのです。
それが気になって、しょっちゅうショルダーベルトの長さをきにして、ベルトを引っ張るしまつ。
歩いている最中でも気になって気になって、これでは駄目だと、結局我が身に直接つけるウエストポーチ型で使用するしかないと、かなりがっかりして帰ってきました

私も、山に行くと、歩いている最中は雑念が湧かず、無心になれると思うので、歩きながら座禅をしている感じかな、などと思っています。
自然の中に我が身を投じ、座禅が組めるなんて、そう考えるとすごいですね。
修験は、山に入って生まれ変わるわけですから、常に新しい自分がいる。
常に再生しているのですから、すごいことです。
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