ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

おでんは鍋物料理か?

2007-12-09 22:05:25 | 味・食べ物
寒さも段々本格的になってきた。
風の冷たい今夜はおでん。
「好きな鍋物ベスト10」などというと必ず顔を出すおでんとすき焼き。
おでんもすき焼きも鍋物というには違和感を覚えるが、立派な鍋物らしい。
個人的には、おでんは大好きだがすき焼きは苦手。
幼いときは、牛肉特有の香りから逃れるために
すき焼きのときは逃げ回って食べなかったものだ。

紀文ホームページの「紀文の季節」http://www.kibun.co.jp/enter/index.html
や、全日本鍋物研究会ホームページhttp://www.nabe-ken.com/blog/blog.cgi
は鍋物料理に関して大変参考になる。
すき焼きは鍋物かという冒頭の疑問に関して
全日本鍋物研究会のホームページでは
すき焼きはもともと「牛鍋」なのだということに気付かせてくれる。
確かに、文明開化といえば「牛鍋」であったのだ。
それがいつしか関西風に「すき焼き」と呼ばれるようになった。
現在のような鍋料理の形式が定まったのも比較的新しいことで
身分社会の制度が緩んだからこそ
和気藹々と同じ鍋をつつくようになったというのも大変面白い。

自論にすぎないが、鍋料理を囲める許容範囲は
即ちその人の対人的な許容量と比例するような気がする。
誰とでも鍋を囲める人は
自分にあまり垣根を作らず、気を許して比較的誰とでも付き合える人か
相手が誰であろうとお構いなしに、自分の食欲を優先できる人だ。
せめて家族だけ、もしかすると一人で鍋物をつつくのも好みだという人は
周囲に虐げられているか、周囲を仮想敵にして楽しむ人か
相手の思惑など気にかけずに、自分の食欲を優先したい人だ。

私は周囲に虐げられ周りは敵ばかりの後者だが
一人で鍋をつつくのは
「皆で和気藹々と同じ鍋を囲む」という鍋物料理の定義から外れている。
どうやら邪道らしい。







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