ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

2006-05-15 18:13:29 | 登山(雑記)
父は山男だった。
でも、片親で育ったため、冬山には行かなかったらしい。
冬山は、遭難する確立が格段に高くなるから、
親を一人にすることはできなかったというのが
父が冬山に行かなかった理由のひとつと聞いている。

そんな父に連れられて初めて山に登ったのが小学校2年生のとき。
初日は牧場に泊まり、
2日目にいきなり断崖絶壁のある山に登らされた。

登るのをつらいと思った記憶はなく、
むしろ先頭に立って黙々と、しかし心は弾んで歩いていたことを思い出す。
断崖絶壁の上から眺める景色は、8年間の自分の生活の中で
見たことのない景色だった。
その後父に連れられ山に登るようになり、
計画の立て方や山でのルールなどを知らず知らずのうちに覚え、
今はそれがとても役に立っている。
ありがとう、父上。

その後しばらく山から離れていたが、
なんと大学の卒業論文(ということは、私は大学卒業以上の年齢ということか???)で、
山登りを再開。
そのときは、「かつて山男だった」ダブダブに太った父を連れて行き、
下りで腰を抜かした父の面倒をみる羽目になった。

無事卒業後、また山から離れる期間があった(ということは、卒業後何年かは経っているわけ???)。
ところが、好きなものはやめられない。
また山に登り始めている。
いやがる娘を連れて。



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