ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

鳴神山から吾妻山へ

2016-04-21 20:11:07 | 登山(両毛・常総)

4月20日(水)

吹上バス停→駒形登山口→赤柴登山口→椚田峠→仁田嶽→桐生嶽→鳴神神社(肩の広場)→
三峰山→大形山→吾妻山→吾妻公園→桐生織物記念館→桐生駅


山好きな誰もが考えることだろうが、明日は雨、そして週間天気予報もこの先パッとしないとなれば
「ああ、山に行きたい展望も良くて、花が咲いていりゃ最高さ
と、行けそうな山をピックアップし、時間が許せばいそいそと山に行くに違いない。
この日はそんなわけで、山頂部のアカヤシオで知られている鳴神山に行くことにした。


最寄駅5時21分発の東武伊勢崎線に乗り、途中館林駅で佐野線に
佐野駅でJR両毛線に乗り換え、6寺56分に桐生駅に到着。

桐生駅北口から7時5分発のおりひめバス川内線に乗車。
乗客はぴすけ1人で、途中2人が乗ったが、終点まで乗っていたのはぴすけだけだった。

終点の吹上バス停。
バスの後方にトイレがある。
壁に向かって立つ開放型の男性用小便器と個室があり、個室は汲み取り式。
バスは予定の7時40分より早く着き、身支度を整えたぴすけは7時45分に吹上バス停を出発。

舗装路を20分歩き、8時に駒形登山口に到着。
登山口手前の登山者用駐車場は既に満車で、ぴすけが身支度を整えている間に来た人は
工事のためここには駐車しないようにと書かれた貼り紙があっても、無視して駐車していた
ここで、早くも鳴神山から下山してきた男性と出くわしたので、山頂の様子を聞いてみると
今がちょうどアカヤシオが良い時期で、来週では遅いだろうとのこと。
赤柴の方から登った方が、花がたくさんあって楽しめるのではないかということだった。
2009年に訪れた時、駒形登山口から鳴神神社のある肩の広場経由で山頂を目指したので
今回は赤柴林道から登ってみようと、ちょうど思っていたところだった。
ラッキー

赤柴林道は断続的な簡易舗装の道で、山肌にはヤマブキやモミジイチゴが咲き
沢沿いにはニリンソウが小規模ながらもかたまって咲いていたりする。

スミレの同定は難しい。
こちらは鳴神山に多いと聞く、ヒトツバエゾスミレなのか? 
周囲には、ミヤマキケマンやムラサキケマンなどもたくさん咲いている。

こちらはコガネネコノメソウ。

かわいい花々を眺めながら歩くこと48分、8時48分に林道から分かれ、登山道へと入る。
林道の200m先に、簡易トイレが設置してあるのでご利用下さいと貼り紙があったが
行っていないので、どのような状態になっているのかは不明である。

ミヤマネコノメソウだと思っていたが、ニッコウネコノメソウなのか?

こちらもよくわからず。
ヒゲネワチガイソウか?

こちらもずっとクリンユキフデだと思っていたが、ハルトラノオだった。

小指の先ほどの大きさの花や葉がかわいいフイリフモトスミレ。

木の葉の切れ込み方が深いこちらのスミレは、なんという品種なのだろう。
この後も、このスミレはよく見かけた。

可憐な花々を眺めながら歩くうち、9時10分にポンと椚田峠(くぬぎったとうげ)に出た。
この尾根を登れば、山頂はもうすぐそこである。

ちらほらとアカヤシオが目立つようになる、途中の第二展望台からの眺め。

歩みを進めるにつれ、アカヤシオが増えていく。
幹にはビニールテープが巻かれているが、シカの食害を避けるためとのことだ。

朝の光に淡い薄紅色が映える。

第一展望台の眼下の斜面にはアカヤシオが。

9時30分、仁田嶽(仁田山岳)に到着。
展望は利かないが、周囲はアカヤシオだらけ。

アカヤシオはちょうど満開のようだったが、花つきは今一つ?

9時35分、桐生嶽に到着。
肉眼では、赤城山・谷川岳・上州武尊山・袈裟丸山・日光白根山・男体山が見える。
赤城山や袈裟丸山・男体山には雪が見えず、今年は各地で雪が少ないものと思われた。

振り返る仁田嶽はアカヤシオに包まれているようだ。
写真を撮ったりしながら10分ほど休憩し、9時45分に南側の道から下山。
下山するには、西側の道を使った方が下りやすかったかもしれない。

桐生嶽から10分経たずに鳴神神社のある肩の広場に出る。
鳴神神社の御眷属も、秩父地方の神社と同じ、ヤマイヌらしい。
9時54分、吾妻山・金沢峠と、道標の示す方に歩みを進める。

吾妻山までは樹間越しにしか展望のない、長い長い尾根歩きだ。

11時に、石像と石祠のある三峰山山頂に到着。

この辺りから標高500mくらいにかけては緑が美しく
時には足元に落ちている花びらに気づいて顔を上げると、ヤマザクラが咲いていたりした。

ヤマツツジもけっこう咲いていて、単調な尾根歩きを慰めてくれた。
 
この2つのスミレは、前出の葉に切れ込みが深く入ったスミレと同じだと思うが…。

肩の広場から1時間50分後の11時44分、大形山に到着。
大形山から少し歩いた先の、倒木が横たわっていた場所に座り、お昼にする
ところが…、15分のお昼休憩を終えて歩き出した途端、脚が痛くなってしまったのだ
本当に、突然痛くなったという感じなのである。
トホホ…
まだ先は長いのに、どうしたものかと、徐々に増す痛みを堪えつつ歩いた。

12時20分、スギ(だと思う)の植林斜面に出ると、パッと視界が広がった。
ここで2人の男性が、楽しそうにお昼を食べていた。
大形山まで往復して、ここでお昼を食べるのが日課なのだという。
近くに山がある生活って、うらやましいな
植林斜面上部からの展望を楽しみ、再び展望の利かない樹林帯に入る。 

たくさん咲いていたヘビイチゴ。

ポツンと咲いていたフデリンドウ。

関東ふれあいの道の案内板を見た後から、これでもかと出てきた段差の大きい木段
もうこのころには、下りの激痛に耐えるのが精いっぱいで
時間的には登りの貯金があったので問題はないが、下りはとにかくチョロチョロとしか歩けない。

13時34分、途中15分のお昼休憩を挟んで、肩の広場から3時間40分で吾妻山山頂に到着。
桐生市街地や足利の山並みが、眼前に広がる。
ここまで来ればなんとかなると思って足の痛みに耐えてきたが、それは甘かった
吾妻山は標高481mながら、山頂部は岩場で、段差のある登山道が続く。
痛い方の脚をまず下ろし、とにかく滑らないように気を遣いながら、一歩一歩下りる。

吾妻山の斜面には、ヤマツツジが今は盛りと咲いていて見事だった。

14時25分、やっとの思いで吾妻公園に到着。
チューリップ祭りは終わっていたが、まだたくさんのチューリップが咲いていた。
公園で少し休憩し、13時35分、桐生駅に向かって歩き出す。
もうこの時は、平地でも脚が痛くて、膝が曲げられないありさまだった

脚が痛かったが、電車の時刻にはかなり余裕があったので、桐生織物記念館に寄る。
展示を熱心に見ていると、記念館の方が機織りをしてみないかと声を掛けてくれた。
脚が痛かったが、好奇心が勝り、高機織機を使って機織り体験をさせてもらう。
高機織機を使っても織れるスピードは機械の足元にも及ばず、手織物が高価なのも頷ける。
痛む脚を引きずりながら、なんとか桐生駅に着いたのが15時30分。

両毛線のホームに上がると、おや、こんな所でぐんまちゃん発見。

かわいいぐんまちゃんは大活躍ですな。


桐生の皆さんは気さくな方が多いようで、皆さん山中で立ち止まって話しかけてくださった。
桐生織物記念館でも、機織りの話だけでなく、名物の話やノコギリ屋根の工場のことなど
とても楽しくお話が出来て、脚の痛みを忘れたほどだ。
桐生の皆さん、楽しいお話をありがとうございました
脚の痛みは、もともとXO脚であるのに加えて、筋肉の付き方が不均等になってきたのだと思います。
もしかすると、足の内転が強まっているのかもしれません。
この痛みがなくなったら、改善に向けていろいろと試してみようと思います。



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (芝刈り爺さん)
2016-04-22 07:40:09
膝の痛み、その後どうでしょうか。ご養生なさってください。
鳴神のアカヤシオきれいですね。行きたくなりましたが、来週はもう遅いとか。それにつけても長い距離ですよね。以前、同僚と鳴神から吾妻山まで車2台で、歩きましたが、もっと長いですね、赤芝林道、、ですね。行きたい気もしますは、行けるのは来週の火曜日あたり、、。

まずはいい山がまだまだあるということを、知ることができてありがとうさんでした、平日にもかかわらず、多くの車、、。暇なじいさんばあさん??が多いのでしょうね。私もその一人。私は19日、袈裟丸に行きました。ダーリン様とは、フェイスブックで友だちになっていたか不明ですが、適当に名前を入れるくらいで、登録すれば、、顔もなしです、私の山歩きも、覗くことができるんですけど、、まあフェイスブックもどことなく危ない気もしますので、、なんとも言いがたいですけど。まずはお大事に、そして情報、写真ありがとうさんです。私はこれから近くの短大で英会話の勉強、、!それから週4時間の仕事です。
腸脛靭帯炎だと思います (ぴすけ)
2016-04-22 11:09:33
芝刈り爺さん、痛むのは膝ではなくて、太腿から膝にかけての腸脛靭帯炎だと思います。
一晩寝たら、治りました。
でも、足の傾斜や筋肉の付き方、バランス、柔軟性など、いろいろと見直さないと、また出ると思います。
3か月で、なんとか改善したいです。

桐生で会った登山者の皆さんは、恐らく私より年上と思われる方ばかりでした。
「今どきの若い者は」というセリフがありますが、むしろ「今どきのじいさんばあさんは」と、言いたくなります。
登山をしていても、そして観光地でも、マナーが悪いのは年長者(高齢者)です。
駐車違反、料金不払い、割り込み、ポイ捨て、独占…とにかく、そういうことに遭遇する相手は、私よりずっといい年をした人ばかり。
周りを見る余裕がないのでしょうか。
それとも、厚かましいことにかけては恥ずかしさもなくなっているのでしょうか。
もちろん、素敵な方もいるのですが、かなり少数なような…。
確かに確かに (芝刈り爺さん)
2016-04-22 19:23:21
爺さん、婆さんは上り優先も何もないし、うるさいし、、、。
まあ、ほんとに困ったもんですね。暇と、、もしかしたら金もあり、山でも行ってみっか!というので来ている感じですね。その手の方は。私だからなんか不機嫌になってしまって、あんまりお山では、ひととかかわりません。道を譲ってもこんちは、、もないやつもいるし。。。まあ、グッチてもね。山を見て、そしてオーラが合いそうな方と関わるのみですね。
吾妻小舎の知人にも (ぴすけ)
2016-04-23 11:31:18
芝刈り爺さん、山に行って不機嫌になってしまうのは困りものですね。
私も、傍若無人な輩と出会うと、やはりムッとなりますが、吾妻小舎の知人にも、山に行って不愉快な思いをするくらいなら行かないと決めて、山から遠ざかった方もいます。
その方は、ケータイを皆が持つようになった頃そう感じたらしく、山小屋でもケータイ、山頂でもケータイ、小屋に着くとケータイ充電の電源はないのかと息巻く登山者に、うんざりしたそうです。
私は、山の個室化が進んだのとほぼ同じペースで、山でのマナーの悪さが進んだのではないかとみています。
あと、自家用車の普及。
どこに行っても個室感覚の延長としか感じられなくなってきているのかなと思います。
今日は近くの山 (芝刈り爺さん)
2016-04-23 19:43:22
今日は、三床山という山に行きました。以前ですと藪山で今頃はいけなかったのですが、この頃メジャー(?)デビュー。道は整備され、山が削られ、、、、人は多くて、、。でも私の冬の里山、藪山、歩き納めのために、、山頂神社にお礼を言いに、また晩秋に来ますと祈りに、行ってきました。以前ですとここでもう山は静かに、眠りにつく、、山の神様もホット一息する時期で、山道も荒れないでいいんでしょうが、この頃は今日も人がいっぱい。でも今日、あった人たちは、野田の方や埼玉の方、割といいオーラを出していましたので、お話なんぞしてしまいました。イノシシの罠を見に来たひとにも会いました。槍のようなものを持っていました。明日も近くの山にツツジを見に行きます。ミツバツツジです。この頃の山も、田舎のおねえちゃんが(差別的例えですみません)いきなり中央芸能界にデビューしたようで少し残念。昔が良かった、、というのはいかにも、爺さん的ですけども。
山が近くにあってうらやましいです (ぴすけ)
2016-04-24 10:37:03
芝刈り爺さん、山が近くにある生活、うらやましいです。
桐生の吾妻山や足利の両崖山を歩いていると、午後からでもたくさんの地元の方が、散歩の延長のような感じで登ってくるのです。
山登りのトレーニングは山登りがいちばん。
妙な筋トレなんかする必要はない気がします。

三床山?知りませんでした。
気が向いたら、ぽぴさんとゆる登山で連れて行ってください。
ゆる登山には不向きですか?

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。