ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

明智平から半月山へ ~中禅寺湖大展望~

2017-06-05 09:18:44 | 登山(両毛・常総)

5月29日(月)

東武日光駅→明智平バス停→明智平ロープウェイ→展望台→茶ノ木平→展望台→
狸山(むじなやま)→中禅寺湖展望台→半月山→半月山展望台→半月峠→狸窪(むじなくぼ)→
イタリア大使館別荘記念公園→英国大使館別荘記念公園→中禅寺温泉バス停→東武日光駅


5月はなぜか猛烈に忙しく、また、4月の夜行バス事件以来いま一つ体調が戻らないうえに
中旬に閃輝暗点が出て目が見えなくなってしまったり、咳が止まらなかったりで
趣味が登山から病院はしごへと移行
脳神経外科と呼吸器内科と眼科と皮膚科と精神科をグルグルと巡回する破目に。
23日(火)に予定していたマーさんとのレベルアップ山行は延期になった。
31日(水)に大きな仕事を残していたものの、準備は完了していたので
体調がかなり回復した29日(月)にマーさんと半月山に行き、初夏の日光を堪能してきた。
今回のコースは、標高差は少ないものの、距離が11.6kmと
マーさんにとっては長い距離を歩く山行になった。



8時16分、東武日光駅でマーさんと待ち合わせ、8時35分発の中禅寺温泉行バスに乗車。

9時11分、明智平バス停で下車し、明智平ロープウェイを利用して展望台へ。

ロープウェイでわずか4分の展望台から、青く光る中禅寺湖と豪快に水が落下する華厳の滝が見える。
この高低差、たまらないね~
右下に見える瀑布は白雲の滝で、中禅寺湖の奥に広がる草原が戦場ヶ原だ。
展望台には次から次へと人がやって来るが、皆軽装で、ここから山道を歩くような人はいない。
9時35分、明智平展望台の階段下から茶ノ木平へと向かう山道に入る。

15分ほど歩くと開けた場所に出て、男体山と奥日光の山並み、中禅寺湖が美しい。
この景色に感激したマーさんは、「ヤッホー」と男体山に向かって叫ぶ。
トウゴクミツバツツジはほぼ咲き終わり、シロヤシオは花期の終盤にさしかかっている。

オオーッ
かわいらしいフデリンドウを見つけた時は、「今日は幸運だぜ」と、いつも思う。

クマザサとダケカンバが茂る気持ち良い登山道。
しかし、明智平から茶ノ木平間は歩く人が少ないのか、途中からクマザサがかなり繁茂して
刈り払いも行われていないため、登山道が見えないくらいの区間がある。
道は明瞭なので、きちんと確認しながら歩くことと、マダニ対策は必須。

昨年に比べると花つきはあまり多くはないようだが、中にはこんな木も。

トウゴクミツバツツジはほとんど咲き終わり、ヤマツツジはまだ蕾だった。

11時5分、茶ノ木平の東の端に乗る。
正面の男体山は雲の中。
11時15分、茶ノ木平の説明板を左に折れ、半月山方面へと向かう。

11時34分、ベンチのある展望台に到着。
明智平の展望台を出てからここまで、誰一人として出合っていない。
ここでお昼にしても邪魔にはならなそうなので、絶景を眺めながらベンチに座ってお昼を食べた
しばらくすると、茶ノ木平にあった建造物からやって来たと思われる2人の作業員らしき人が
我々を尻目に通り過ぎていった。
明智平の展望台を出てから、この日初めて出合った人だった。
12時15分、展望台を後にして半月山を目指す。
いったん下り、5分と経たぬうちに中禅寺湖スカイラインに出る。
スカイラインを渡ると、ちょっとした登りになるが
これがマーさんにはかなりきつかったようだ
実際ぴすけもお昼の休憩後、お腹が重くなったからか、最初のペースづくりに苦心
5月は体調不良で体力作りどころではなかったのが響いたとみえる。

途中で咲いていたオオカメノキ。

12時38分、狸山に到着。

狸山から下ること10分後、再び中禅寺湖スカイラインと交わり
駐車場とベンチのある中禅寺湖展望台に。
展望台の奥から再び登山道に入る。

しばらく登ると、半月山の尾根の南側を歩くようになり、鹿沼・足尾方面の眺めが広がる。
この日はぐんぐん気温が上がり、午前中のすっきりした空が影をひそめてしまったのが残念。
途中、標識を気にしながら歩いていたものの、半月山山頂はうっかり通り過ぎてしまい
気がついた時には半月山展望台が見えていたのだった。

13時52分、展望台に着くと、先客がお一人。
どこから来たのか尋ねられたので、明智平からだと答えると、ちょっと驚いているようだった。
これからどこまで行くのかと尋ねられたので、中禅寺温泉までだと答えると、また驚かれた。
どうやらその方は、中禅寺スカイラインの第一もしくは第二駐車場から往復しているようだった。
暫し展望を楽しんで、14時に展望台を後にして下山を開始。

シロヤシオの木が点在する斜面を、中禅寺湖を眺めながら下る。
ここでマーさん、景色を見るのに立ち止まったのだが
なぜかバランスを崩してあわや転落寸前になり、二人で冷や汗をかいた
お昼を食べてからのマーさんのペースダウンが著しかったので
下りでは既に疲労が溜まり、脚にきていたのだろう。
とにかく、なんとか踏ん張って転落せずに済んだので、胸をなでおろした。

14時25分、半月峠に到着。
ここからは樹林帯を中禅寺湖の狸窪に向かって下っていく。

ネコノメソウはまだ蕾だったが、コミヤマカタバミがかわいらしい花を咲かせている。

15時17分、狸窪に到着。

中禅寺湖畔をのんびり歩く。

湖畔のシロヤシオは満開で、まだ花も汚れておらずきれいだった。

16時10分、イタリア大使館別荘記念公園に立ち寄るが、この日は月曜日で残念ながら休館。

アントニン=レーモンドが設計したイタリア大使館別荘は、日本の建材である杉や竹を使用し
室内は日本の伝統的な模様が現れるように杉皮や竹で見事な細工が施されている。
休館のため雨戸が閉まっており、美しいガラス窓が見られないのが残念だが
イタリア大使館別荘についてご興味のある方は、下記の記事をご参照されたい。




イタリア大使館別荘記念公園を後にして、隣の英国大使館別荘記念公園に。
こちらも月曜日なので、休館。

館内を見学できなかったのは残念だが、マーさんは邸内から眺める中禅寺湖の美しさと
打ち寄せる波の音に心を奪われて、帰りたくなくなってしまったようだ。
16時30分、ずっとここに留まっていたい気持ちに踏ん切りをつけて
中禅寺温泉バス停に向かって歩き出す。

途中で見つけたこの花は、花弁が緑色。
何の木だろう。
この日の行程は、マーさんにとっては長距離でかなり疲れたご様子。
しかし、景色の素晴らしさと伊・英大使館別荘の美しさにすっかり心を奪われたようだった。
そのかわり、変な表現で申し訳ないが
中禅寺温泉が近づくにつれて、全てが過剰で雑多な下界に戻ってきた感じがして
なんだか二人とも、妙にがっくりしてしまったのだった



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいですね。 (芝刈り爺さん)
2017-06-07 08:30:42
花、展望,いい山ですね。車道を何回か、横切るのかな??いいお天気で良かったですね。それにしてもマダニ、、怖いですね。発症例はないとは言え、ウイルスを持ったダニが、栃木でも発見されてますから、、。笹を見ると、ダニ!と反応してしまいます。
3月上旬、ダニに食いつかれ、パニックになったこと、言ったかと思いますが、あれから笹山、ちょい山のあとは厳重にチェックしています。効果的な薬は儲けもでないから、開発しないんでしょうね。忙しかったようですね、、養生しながらがんばってください。勤務先の路上も、結構煙いことがあります、ひところほどではないけれど。それでは。
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静かな山歩きができました (ぴすけ)
2017-06-07 22:49:59
芝刈り爺さん、このコースは意外や意外、人が少なく静かな山歩きが楽しめるのです。
半月山の展望台にも、お昼前後を外せば人はあまりいません。
中禅寺湖スカイラインには2回合流(1回は横断、もう1回は駐車場の隅から隅へ)します。

マダニは大丈夫でしたが、先週買い物の帰りにカラスに襲われ、頭に怪我をしました。
野生動物に接触することだけでなく、山に頻繁に行くことを考えると、破傷風の予防接種もしておいた方が良いのかもしれません。
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カラスも怖い! (芝刈り爺さん)
2017-06-08 10:18:43
前の職場で、庭に木立があり、カラスがこの時期巣を作ってました。下でボーーと様子を見ていたら、突然カラスが襲ってきたそうです。カラスは怖い、ちょうど町中の怖い人達のように「ガンつけたな!!!」とばかりに絡んで来るとか。顔も識別するみたいで、何故か狙われる方(敵とみなされる)もいるとか。ちなみに我が家の方では電柱にカラスが営巣。東電に言うと、駆除できないそうで(動物愛好団体の方から、クレームが入るとか)、さすがに幼稚園のそばのものは取り除いたそうですが。そのカラス、ある時燕の子供、、と言っても大きくなってましたが、襲って咥えていました、餌になっちゃうんですね。弱肉強食、、むごい自然の摂理ですね。それにしても現勤務地の、幹線道路、冬になるとかな、暗くなると、カラスがそれこそ何百羽も集まっています。怖い、不気味な感じです。
別件ですが、破傷風も怖いですね。若者は三種混合で予防注射しているのではないでしょうか?
良き山旅ですね、またいつかどっかに行けたらと思いますが、、。我が「お腰」との相談でしょうかね。
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複数の人がカラスに襲われました (ぴすけ)
2017-06-08 11:50:50
芝刈り爺さん、カラスに襲われたのは私だけではなく、近くを歩いていた2人の方も襲われていました。
私は頭に数箇所傷を負い、そのうち2箇所から流血。
私が襲われた翌日に、夫も襲われました。
行政は鳥獣保護法を盾にして、カラスは駆除できないとのたまいますが(私の居住地の自治体の環境課)、これは詭弁で、やる気がないだけです。

破傷風の予防接種は、もしかしたら受けていない年代かもしれません。
受けていても、ワクチンの有効期間など、おそらくとっくの昔に切れていると思います。
私は山での虫刺されが毎年悪化し、必ずそこが傷になります。
その傷から破傷風菌が入らないとも限らないので、ちょっと考えてみようかな。
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何 (+_+) そのカラス事件 (ぽぴ)
2017-06-12 16:22:42
えーと…カラスに頭をやられて。。それは中禅寺湖畔ではなく地元のご自宅付近でのことで、お買い物途中で、通りすがりの他の方も襲われたと。その翌日には旦那さまも同じ目にあったと。
まあまあの人どおりもある、街なかの話ですかね。カラスは同じカラスでしたかね…カラスの人相までわからんとすれば、被害が出たのは同じ場所あたりでしたかね。。?

ぴすけさんがカラスにガンを飛ばしてやられただけなら理解できますしそれはカラス側の防衛本能だったと思うけど(爆)、ダーリンまで襲われるとなるとね。
私は実はカラスは別に嫌いじゃないです。見た目は黒くて嘴もいかついけど、賢くて家族愛もあり、生き物としては好きです。本来、意味もなく人を襲うことはないし、その必要もないんだし。賢い鳥です。いくら生ゴミの袋を出していても、食べ物系が入ってなければ絶対にやぶきませんし、プラゴミの袋にも手を出さない。目もいいですしカンもいい。
同じ場所で連日襲ってくるのなら、近くに巣があるのだと思います。子供を守るため必死に襲ってくるのだと思います。ちょうど営巣期です。
カルガモなら皆に愛され保護されるのに、カラスの子育ては駆除のターゲット。襲われた方には災難ですが、なんだか割り切れない気もします。ビジュアル可愛いカルガモはアイドルで、カラスは通報して巣を撤去…人の都合のモノサシですよね…広い子育て空間を取り上げたのも人間なのにね。

まあとにかく、通報しないで共存するのであれば、今の時期は巣があるらしいところには近づいたり見上げたりして母グマならぬ親カラスを刺激しないことかと。無害なやつだと見覚えてもらえれば、襲ってこなくなると思います。

破傷風菌は土壌中にいるので、初年度二回接種の後は4、5年おきに追加免疫すべきです。山で刺し傷や深めの怪我をすれば感染する可能性があります。
海外や山や畑で活動する可能性があり、怪我したときにすぐ消毒できる環境にもないなら、保険と思って打つほうがいいと思います。私は打ってます。
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私ゃガンつけマンかいっ! (ぴすけ)
2017-06-12 23:01:32
ぽぴさん、いやね、常日頃から眼光鋭く、怒っていなくても「怒っている?」と聞かれている私ゃ、ガンつけマンかいっ!

事件現場はまさに駅前。
買い物帰りに新幹線高架脇の道の右側を歩いていると、突然左側を歩いているお兄さんに向かってカラスが背後から急降下
逃げ惑うお兄さんにカラスは執拗に3回アタック。
お兄さんが逃げたと思った瞬間、今度は私のすぐ前方を歩いていたおじさんが襲われました。
目の前に突然カラスが落ちてきた感じで、カラスの素早さと羽を広げるとかなり大きいことにびっくりしていたら、突然後頭部を「ガン!」とやられました。
標的が自分になっていることに危険を感じて、逃げようとしたら、再び襲われ、頭は爪痕数箇所と嘴の2箇所に傷がつき、おそらく嘴の攻撃で流血。
ダーリンは、翌日同じ場所を歩いていたら襲われました。

その後、その場所を通る時は日傘を差して歩くようにしていますが、新幹線高架の同一箇所から、カラスが毎日見張っているのを発見。
カラスは番で子育てをしますか?
私とダーリンを含め、通行人を襲っているのは、その見張りをしているカラスか、そのパートナーのカラスでしょう。
昨日は襲撃された場所と同じ所で、カラスが猛烈な勢いでハト3羽を襲っていました。

破傷風のワクチン接種は、しておいた方が良さそうですね。
初年度2回って、間隔は?
23日から吾妻に行くので、早くすべきか?
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