ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

金時山 ~金太郎ハイキングコース~

2011-01-04 23:59:40 | 登山(伊豆・箱根・富士山周辺)

【1月4日(火)】
金時山登山口バス停→矢倉沢峠→金時山山頂→猪鼻砦→夕日の滝→地蔵堂バス停



最寄り駅を始発電車で出発し、大宮駅で埼京線の快速に、新宿駅で小田急線急行に
小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換えたぴすけとダーリンは、箱根湯本駅で下車。

8時43分発の桃源台行きバスに乗りこみ、仙石バス停で下車。
5分ほど歩いた所にある金時登山口バス停を目指した。

バス停の所にある公衆トイレで用を足し、準備運動をして靴紐を締め直しスパッツを装着。

「金時山ハイキングコース」の標識を入り、奥に聳える金時山を目指した。

住宅や別荘、会社の保養所などが建ち並ぶ道を登っていくと、右手に金時山への案内板が。

山道には雪の名残と霜柱があり、頂上付近と北側斜面の凍結の不安が頭をよぎる。

ハコネダケに囲まれた山道を30分弱歩くと、パッと視界が開けて明るくなる。
矢倉沢峠だ。
矢倉沢峠を右手に行けば明神ヶ岳へ、左へ進むと金時山へと向かう。
今日は進路を左手に採る。

南面が開けた場所に出ると、乙女峠から丸岳・長尾峠へと連なる箱根外輪山が見渡せる。
ここですれ違った大変感じの良い二人連れの登山者に、頂上で富士山は見えたか尋ねたところ
「綺麗に見えていますよ」とのことだった。
「でも、30分後はどうかな~」と、頂上で富士山が見えるか当てっこをしようということに。
ダーリンとぴすけは異口同音に「見えない」と言って、思わず苦笑い
この日は小田急線で秦野駅近辺から真っ白に輝く富士山が眺められたのだが
箱根に着いて山を登り始めると、大変暖かで風もなく、ちょっと嫌な予感

こちらは明神・明星ヶ岳方面の展望。
矢倉沢峠から明神ヶ岳を目指す道は、快適な尾根歩きが出来る楽しい道だ。
かつて宮城野から登り、矢倉沢峠に下りてきたことがあるので
次は道了尊から登ってみたいものだ。

大涌谷からはガスが湧き上がり、その向こうには芦ノ湖が見えている。
ここから先、南に面しているためか霜が溶けてひどいぬかるみで
登る分には支障はないが、すれ違う下りの登山者は一苦労も二苦労もしているようであった。
頂上に近付くにつれ、道は凍り始め、ダーリンが後ろから支えてくれても
ぴすけの足が前に出ない凍結箇所が一部あり、そこで我々は軽アイゼンを装着。
軽アイゼンを着けたら、俄然安定感が出て、凍結箇所も難なく歩ける
アイゼンを持ってこなかったために撤退した、伊豆ヶ岳の轍は踏まなかった。

アイゼンを装着して登り始めてから、あっという間に2軒の茶屋がある山頂に飛び出た。
ここで初めて富士山の姿を確認することが出来る。
富士山は、我々の予想どおり、雲を被ってその姿を現わしてはくれなかった。
登りやすさとアプローチの豊富さ、その知名度で、金時山の山頂は大勢の人で賑わっていた。
まだ11時だったが、湯を沸かしてカップヌードルを食べる。
今日のような暖かく風のない日でも、寒い季節の温かい食べ物は元気が出る。

富士山の裾野の向こうには、雲が被っているが
甲斐駒ヶ岳・鳳凰三山・仙丈ケ岳と連なる南アルプスの山々がはっきり見える。

富士山は見えなかったが、看板の所に備え付けてあるまさかりをお借りして記念撮影。

軽アイゼンを装着した安心感に支えられて、まだ雪の残る北斜面を下りる。
ダブルストックも併用。

北斜面は凍結しているばかりでなく、アルミ製の階段や、石段が続く急斜面で
アイゼンを着けていなかったら、下りるのに難儀することが予想される。
それでも、アイゼンなしでこの道を登ってくる登山者が多いのには驚いた。
皆さん、怖い怖いと言い、アイゼンがないことを嘆きながら、それでも登っていくのが不思議だ
ぴすけは臆病だから、もしアイゼンなしでこの状況なら即撤退、足柄峠周回コースに変更だ。

金時山の北斜面を下りきって、ちょっとした広場になっている所が猪鼻砦と呼ばれている場所だ。

相変わらず富士山は、雲の中。
猪鼻砦にある標識に従い、夕日の滝へ向かう右の道を進む。
この先は凍結の心配はなく、軽アイゼンを外す。

内川を渉る。

20分ほど歩くと、夕日の滝キャンプ場に出る。
金太郎ゆかりの地らしく、其処此処に金太郎がらみの物が。
こちらは金太郎の歌の碑。
ここを進んでいくと、ボクシングの亀田三兄弟も滝に打たれたという夕日の滝がある。

今日は、お一方、滝壺で滝に打たれていらしたので、滝壺の写真はなし。

正面に見えるお椀を伏せたような山が、矢倉岳だ。

「金太郎生家跡地」という不思議な場所をとおる。

こちらも「金太郎遊び石」と言われている石。
バス停のある地蔵堂には、本日のもう一つの目的である万葉うどんがある。
矢倉岳に登った時は、時間がなくて土産用の生うどんを買って帰ったのだが
大変おいしくて、知り合いの土産分までちゃっかり食べてしまったといういわくつきだ。

今日はバス待ちの時間まで読んで、ざるうどん(100円追加でおかわりまでした)と
おでん(1串130円)、甘酒(地酒の酒粕使用で、大変おいしく、温まった)を楽しんだ


帰りは、15時25分地蔵堂発のバスで小田急小田原線新松田駅で下車。
新松田駅から4駅上った鶴巻温泉駅で降りて、弘法の里湯で汗を流したが
この弘法の里湯、格別お湯が良いわけでもないのだが利用客が多く
その割には手荷物を預けるロッカーが少なく、ロッカー式の脱衣所も使い勝手が良くないのだ
施設自体の広さも、あまり余裕はないのかも。
おまけに利用客のマナーの悪さは、今までに立ち寄った温泉施設のワースト1
箱根の山に登った後に温泉を利用したい時は、足柄方面に下山するより
温泉の豊富な箱根側に下山する方が得策かもしれない。
ちょっと辟易した気持ちを抱えて、17時53分鶴巻温泉駅発の小田急線に乗り新宿まで熟睡
湘南新宿ラインに乗り換え、帰途に就いた。



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