ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

石割山~平尾山~大平山

2014-01-27 13:27:50 | 登山(伊豆・箱根・富士山周辺)

1月25日(土)

富士山駅→石割山ハイキングコース入口バス停→石割神社→石割山
→平尾山→大平山→飯盛山→大出山入口バス停→富士山駅

富士山が望める山に行きたくなったので、どこにしようか迷っていたのだが
大宮駅西口発富士山駅行きの高速バスで、乗り換えを最小限にして石割山に行くことに決めた。
5時39分、最寄駅で宇都宮線に乗り、大宮駅で下車。
大宮駅西口にあるそごう百貨店北側の高速バス10番乗り場で
富士山駅・河口湖~大宮・川越・池袋線に乗車。
あとは富士山駅まで寝るだけである
私が目覚めたのは大月付近で、ダーリンはまだ熟睡していた。
9時12分、定刻どおりに富士山駅に着き、30分発のふじっ湖号山中湖循環に乗り換えて
10時27分、石割山ハイキングコース入口バス停で下車。

不動明王社の西側の舗装路が、石割神社への道だ。
身支度を整え、10時40分に出発。

15分ほどで、駐車場と石割神社の赤い鳥居がある広場に出る。
小さな太鼓橋を渡り、避難小屋のある富士見平まで、初っ端の400段余の石段上りはきつい。
石段には融けずに残っている雪があって、これから先の道を暗示しているようだ。
15分ほど石段を上ると、東屋のような避難小屋のある富士見平に出る。

この先が山道になっており、軽アイゼンをつけなくても歩ける程度の残雪がある。
ただし、歩けないような凍結箇所がなかったため、我々は軽アイゼンを装着せずに歩き通したが
この先出会った登山者は、皆さん軽アイゼンやすべり止めを装着している人がほとんどだった。
融雪・ぬかるみ対策として装着していたのかもしれない。

石割神社がもう間近かと思われる所に、カツラの巨木がそそり立っている。
御神木として崇められているこの木の背後にあるお釜石から流れる水は相模川の源流で
このカツラの木は、相模川上流を指す「桂川」の名前の由来となっているそうだ。

御神木の前を通ると、すぐに巨岩が目に飛び込んでくる。
石割神社の御神体である。
なんでも、この岩の隙間を3回周れば運が開けると言われているそうで
ダーリンがザックを下ろして、いざ、通り抜けに挑戦
ところが…、隙間は通り抜けられたものの、そこから下りる道は凍結していてツルツルで
とても下りられたものではなく、仕方がないので戻ってきた。
後から知ったところによれば、ただ3回周るのではなく、時計回りに周るのだとか。
周る方向も間違っていたし、凍結で周ろうにも周れなかったということで
ダーリンには初めから運が開けるチャンスもないか
いろいろと不満のある現状だとしても、既に運が開けているかのどちらかであろう。
石割神社を後にすると、登山道は急激に傾斜を増す。

石割神社から急斜面を歩くこと20分、どこから来たのかと思うほど人がいる石割山山頂に到着。
バス利用者は我々のみだったので、山頂の人達は富士見平に駐車していた自動車利用者のようだ。
石割山の山頂に着いた頃には、すっかり曇天でたまに薄日が射すような天気になっていたが
富士山は稜線もくっきりと、山肌につけられた登山道まではっきり望めた。

目を北西にやると、雪を戴いた南アルプスの山々が連なっているのが見える。
ちょうど12時だったので、何組かが雪のない場所で昼食を食べていたが
石割山の山頂は広いものの傾斜がついていて、半分以上は雪に覆われていたため
適当な場所に休憩できるようなスペースは残されていなかった。
朝が早かったため、ダーリンはお腹を空かせていたようだが
混雑する石割山ではなく、次のピークの平尾山でお昼にすることにして
富士山に向かうように伸びる平尾山への道を下る。
かなりの急傾斜に加え、この日は暖かかったためか、雪や霜柱が融けだしてぬかるみになり
滑らないように下るのにとても神経を遣い、ほんの少しの間だったが大変疲れた。
石割山でお昼休憩をしていた人達は、この先はドロドロだから行かないと話していたが
この先の好展望は、ドロドロ道を歩いてもなお余りあるほどの楽しさだった。

石割山からおっかなびっくり、急斜面を下るのに時間がかかり、12時39分に平尾山山頂に到着。
こちらの山頂も広いが、一面ぬかるみと残雪で覆われていた。
ベンチが2つあったので、そのうちの一つを借りて、富士山を眺めながらお昼を食べる。
お隣のベンチで休憩をしていたペアも、とても楽しそうに会話が弾んでいる。
13時15分、平尾山を後にし、大平山を目指す。
平尾山から大平山へ向かう登山道の右手には、シカの食害を防ぐフェンスが張り巡らされている。
平尾山から30分、13時45分にベンチと東屋のある大平山山頂に到着。
山頂にはベンチもたくさんあり、東屋も建っているので、休憩には向いているのかもしれないが
電波塔が建っていたり、平尾山から歩いてくるうちに景色が微妙に変化しているので
風情と景色では平尾山に軍配が上がるだろう。

大平山から飯盛山へは、気持ちの良い尾根歩きが楽しめる。

一日中、富士山を眺めながらの山歩きは、気持ちも高揚するようだ
飯盛山を越え、別荘地の舗装路に出たら、そのまま河口湖に向かって下る。
15時5分、河口湖畔に出たので、ホテルマウント富士バス停に向かい歩こうとしたところ
遥か後方になんとなくバスらしき形の車が見えるではないか。
「ねえ、もし富士山駅行きのバスが来たら、ここから乗って駅まで行っちゃおうか?」
「うん。ここで時間をつぶしているのも大変だし、慌てないで済むからそうしよう。」
バスらしき車は、やはり富士山駅行きのふじっ湖号であった。
朝に利用したふじっ湖号の車内アナウンスで、フリー乗降区間について案内があったので
ふじっ湖号に向かって手を挙げると、案内どおり停まってくれた
「うわー、ラッキー
運転手にお礼を言って、ふじっ湖号に乗り込んだら、ダーリンは早速爆睡


富士山駅では、復路の大宮駅行きの高速バス発車時刻まで1時間15分ほどあったが
近くに立ち寄り湯もなく、富士急行富士山駅のふじやま屋で土産を物色したり
ふじやまたい焼きを食べたりしながら時間を潰した。
17時10分、大宮駅西口行きの高速バスに乗り、再び熟睡
途中で事故渋滞に遭い、大幅に遅延することがアナウンスで流れたが
予定の20時着に遅れること15分、無事に大宮駅西口に着いた。
スカッとした青空ではなかったものの、一日中雄大な富士山を眺めながらの山行だった



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