道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

松涛

2006-06-05 14:53:32 | 街中
学生になって3年余り、駒場と渋谷との間を何度歩いたであろうか。
井の頭線で2駅というのは、少し遠いが電車代を払う気になれない距離なのである。

さて、駒場と渋谷との間には、「松涛」という地区がある。
渋谷に近く、環状6号線も目の前で、非常に便利な所で、
しかし渋谷の喧騒からは一歩遠ざかった、落ち着いた地域であるので、
品の良い豪邸が立ち並ぶ高級住宅地となっている。
江川達也や稲葉浩志もこの辺りに住んでいるとか。

「まつなみ」と読み間違えていたこともあり、
「松涛(しょうとう)」という地名には興味があったが、
今日、通りかかった時に、ふとしたはずみで鍋島公園の看板を見ると、
その由来が書いてある;

それによると、かつてこのあたりは紀州徳川家の下屋敷があり(むかしから高級住宅地だったわけである)、
明治になって、鍋島家に譲った。
鍋島家はそこで、茶の栽培を始めたのだが、この茶の名前が「松涛」であった。
「松涛」というのは、茶の湯の煮えたぎる音を取ったものという云々。

これで、疑問はすっきり解決。
擬音語に「松」と「涛(波)」をあてるとは、なかなか雅なことである。
私のような俗人では、「まつ」と「なみ」で、寿司のランクを思い浮かべるだけである。

しかし、この三年間、たびたびそばを通って来たのに、
今日始めて気がついたとは、不覚の極みであった。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
由来 (東京人)
2006-06-06 21:28:03
渋谷と目と鼻の先にある地区とは想像出来ない静けさがありますよね。

昔、稲葉浩志の家を探しに行った事あります。発見は出来ませんでしたが・・・

松涛の由来も理解できて大変役立ちました。

返信する
うーん (ping)
2006-06-07 23:34:16
お役に立てて幸いです^^



稲葉さんの家は、きっと表札に「稲葉」とは書かないのではないでしょうか。

危ないので。



ちなみに、wikipediaで「江川達也」を調べると、

「6億円強の豪邸(あろうことか、東大駒場キャンパスのすぐ近くである松涛にある)に住む。」

とあります。

プライバシーの問題もそうですが、

「あろうことか」というのが余計なお世話ですね。
返信する

コメントを投稿