planetary days,

不惑とか嘘だよ。惑う惑う。ふらふらと。

チェーンメールの誘惑

2006年07月09日 | (´・ω・`)
先日の「第二次mixiはまちちゃん騒動」に関しての記事がITメディアに掲載されていた。

情報転送に関する敷居の低さは、確かに感じる。
特にmixiでは、バトンが今でもよく見受けられる。チェーンメールではないから、問題ないと考えている人もいるのだろうが、乱立してしまってはほぼ同様ではないかなと。

最初のMusicBatonは、仕組み自体がネタとして目新しかったので、実験に賛同して回してしまったのだが。
その後、○○バトンと題した日記がblogやmixi内で極めて大量に発生して、終いには「バトンジェネレータ」なるCGIコンテンツまで出現してしまう始末。

敷居の低さ、というだけではなく、「日記を書かないといけない」という強迫観念にもバトンというものが強くアピールしたのではないかと推測している。

書きたいがネタが無い、という点に着目したのがアキバ系SNSのFiln。
ここでは、日記記入フォームのトップに、SNSのマスコット「フィル」が日記のネタを振ってくれるという機能がビルトインされている。

日記のネタになるなら何でもいい、とにかく日記を書かなければという、ユーザー心理がこの事件を拡大させたのではないか。
言い換えれば、ネタがなければ書かなくてもいいはずなのに、「公開日記」というシステムに踊らされているユーザが多いのではなかろうか。

Web2.0だ、集合知だ、と上辺を見て夢想する人も多いが、Web2.0という世界は、発信する価値のある情報を「生産」する人々と、コピー情報しか発信しない人々の間にある情報的「格差」を助長する世界になりかねない。情報リテラシーという単語を振り回す人々を見ると、そういった不安を抱いてしまう。

読み書きパソコン、ではないのだ。
情報のリテラシーとは、嘘を嘘と見抜くことであったり、TPOをわきまえた情報発信であったり、開示情報の拡散範囲の制御だと考えるべきだ。

Web2.0が浸透する前に、ノイズ除去の意味も踏まえて、真の情報リテラシ教育を進めないといけないのかもしれない。
コメント
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