6月に あまんきみこ さん作の「おにたのぼうし」を読んで以来、軽く「絵本ブルー」だったペケママ。
いろいろ考えさせられまして…
昔読んでなんて言うことなかったのに、読み返すと昔気が付かなかったことに気が付いたり、昔は何も感じなかった言葉一つが妙に気にかかったりすることがありますよね。
で、なぜか、ほかの絵本のことでも、何も書くことができなくなっていました。
お休みに入って、少し心に余裕ができて、絵本を眺めることができるようになって、最初に手に取ってみたのが、これ!!
「やまんばのにしき」
松谷みよ子 文 瀬川康男 絵
ばばあ VS やまんば
いえいえ、決して血みどろの戦いがあったり、知恵比べがあったりするわけじゃないのよ。
そこにあるのは、「ばばあ」と「やまんば」のほのぼのした時間。
「遠くにあっても相手を思いやる」という心の交流が、読んだ後にじ~んときます。
物語を少し…
ある、秋の月が美しい夜、村人たちがみんなで月見をしていると、空が急に暗くなり、激しい嵐になりました。
嵐の中から
「ちょうふくやまの やまんばが子供を産んだで、餅をついてもってくるように」
という声が聞こえました。
村人たちはびっくり。
慌てて餅をついて…さて、誰が持っていくか?!
「あかざばんば」と呼ばれる、ばあさまと若い男二人が持っていくことになりました。
山に登り始めて間もなくすると、若い男たちは逃げ帰ってしまいました。
あさざばんば は 仕方なく一人で山に登ります。
やまんばのところについてみると、やまんばは子供を産んだばかり。
「しばらく 手伝いをしていってけろ」と言われ、あかざばんば は やまんばの身の回りの世話をしたり、家の仕事を手伝ったりしました。
21日目にやまんばは「すっかり世話になった」と あかざばんば に 反物を一反持たせて村に返しました。
反物は切っても切ってもなくならない、不思議なものでした。
あかざばんば は 村の人たちみんなに分けてあげました。
その後、この村の人たちは やまんば に守られて、村にははやり病一つもなく、みな幸せに暮らしたということです。
* * * * *
「やまんば」というキャラクターほど、様々な性格を持つキャラクターはいないのではないでしょうか。
「安達ケ原の鬼婆」のように恐ろしいものから、中には村人のために自分の命を投げ出してしまう長野県に伝わる「やまんば」の話などもあります。
そもそも「やまんば」とはなんぞや?!
年を取って山に捨てられた老婆だという説もありますし、戦いに負けた武家の女が落ち延びた姿だという説もあります。
私は後者の説を推しますが。
いろいろなキャラクターがある中でも、この「ちょうふくやまの やまんば」は、天真爛漫、あっけらかん、とっても人間臭いですよね。
「しんどいから 手伝いしてよ」って あかざばんば に 手伝いを頼むところなんか、うんうん わかる わかる って 思わずうなずいちゃう。
それに対して、あかざばんば も豪快で、一緒に鍋なんか囲んじゃって…
なんとも豪快で、ほっこりしたお話。
私を「絵本ブルー」から引きあげてくれた絵本でした!
いろいろ考えさせられまして…
昔読んでなんて言うことなかったのに、読み返すと昔気が付かなかったことに気が付いたり、昔は何も感じなかった言葉一つが妙に気にかかったりすることがありますよね。
で、なぜか、ほかの絵本のことでも、何も書くことができなくなっていました。
お休みに入って、少し心に余裕ができて、絵本を眺めることができるようになって、最初に手に取ってみたのが、これ!!
「やまんばのにしき」
松谷みよ子 文 瀬川康男 絵
ばばあ VS やまんば
いえいえ、決して血みどろの戦いがあったり、知恵比べがあったりするわけじゃないのよ。
そこにあるのは、「ばばあ」と「やまんば」のほのぼのした時間。
「遠くにあっても相手を思いやる」という心の交流が、読んだ後にじ~んときます。
物語を少し…
ある、秋の月が美しい夜、村人たちがみんなで月見をしていると、空が急に暗くなり、激しい嵐になりました。
嵐の中から
「ちょうふくやまの やまんばが子供を産んだで、餅をついてもってくるように」
という声が聞こえました。
村人たちはびっくり。
慌てて餅をついて…さて、誰が持っていくか?!
「あかざばんば」と呼ばれる、ばあさまと若い男二人が持っていくことになりました。
山に登り始めて間もなくすると、若い男たちは逃げ帰ってしまいました。
あさざばんば は 仕方なく一人で山に登ります。
やまんばのところについてみると、やまんばは子供を産んだばかり。
「しばらく 手伝いをしていってけろ」と言われ、あかざばんば は やまんばの身の回りの世話をしたり、家の仕事を手伝ったりしました。
21日目にやまんばは「すっかり世話になった」と あかざばんば に 反物を一反持たせて村に返しました。
反物は切っても切ってもなくならない、不思議なものでした。
あかざばんば は 村の人たちみんなに分けてあげました。
その後、この村の人たちは やまんば に守られて、村にははやり病一つもなく、みな幸せに暮らしたということです。
* * * * *
「やまんば」というキャラクターほど、様々な性格を持つキャラクターはいないのではないでしょうか。
「安達ケ原の鬼婆」のように恐ろしいものから、中には村人のために自分の命を投げ出してしまう長野県に伝わる「やまんば」の話などもあります。
そもそも「やまんば」とはなんぞや?!
年を取って山に捨てられた老婆だという説もありますし、戦いに負けた武家の女が落ち延びた姿だという説もあります。
私は後者の説を推しますが。
いろいろなキャラクターがある中でも、この「ちょうふくやまの やまんば」は、天真爛漫、あっけらかん、とっても人間臭いですよね。
「しんどいから 手伝いしてよ」って あかざばんば に 手伝いを頼むところなんか、うんうん わかる わかる って 思わずうなずいちゃう。
それに対して、あかざばんば も豪快で、一緒に鍋なんか囲んじゃって…
なんとも豪快で、ほっこりしたお話。
私を「絵本ブルー」から引きあげてくれた絵本でした!
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