オペラシティコンサートホールで開催されたMUSIC LANDに行って参りました。
全部で5部に分かれていましたが、
私が聴いたのは第4部だけです。
各部一人のピアニストがプロデュース。
それを複数のピアニストで演奏します。
私が聴いたのは阪田知樹さんの部。
ご自身が編曲した歌曲を3人のピアニストが
続けて演奏。
トップバッターは阪田さん。
曲はブラームスの子守歌。
音色が驚くほど豊かで、
1台のピアノを1人で弾いているとは思えず、
歌をいつもピアノ演奏で意識されているだけあり、
始まってすぐに、私は生き返りました。
阪田さんの音色は安心して気持ちを委ねられます。
作曲家としての阪田さんも登場。
チェロとピアノのための作品、
「三つのアフォリズム」
チェロは笹沼さん。
彼は昨年キーシンの作品のコンサートで初めて聴き、
とても素晴らしいチェリストと思った方です。
この作品、少しフランス風のハーモニーもありながら
1曲目にはリゲティっぽさもあり、面白い作品でした。
現代曲ですが聴きやすく、
このメロディーにこのハーモニー・・
これは作曲を本当に学んでいる人の書いた曲だ、
と素人ながら思ったのでした。
こんな音の使い方があるんだな、
と音程の作り出す不思議さに感心しながら、
興味深く聴きました。
阪田さんの作り出す世界、
今後も聴いてみたいと思います。
阪田さん、中学生の時に学生服のポケットにいつも
ゲーテの格言集を入れていたと。
既に老成感のある阪田さんは、
やはりそういう所が全然違うのだな、と思いました。
ゲーテ、格言集、
図書館から借りてこなければ!