発表会を控え、毎週のように思うこと。
生徒に良い練習をしてもらうことは難しいことだと。
速めなテンポの曲を弾くと、生徒は音がよくわかっていなかろうが、鍵盤にきちんとタッチできていなかろうが、指使いが正しくなかろうが、とにかく速く弾くことを優先させてしまいます。
ゆっくりと正しく弾けなければ絶対に速く弾くことは出来ない、と保護者や生徒に言ってその通り練習してくれる生徒さんもいますが、そうではない人の方が多いです。
ゆっくりなテンポで弾く練習を2週間しっかりと実行してくれると、3週目からテンポを上げ始め、4週目には速いだけではなく音楽的な表現やどんな音で弾くかをレッスンして行くことが出来ます。
ところが、1週間の内ゆっくり弾くことを1回やったとか2日くらいやったとかいう場合は意味がありません。
レッスンではまたタッチの確認をしながらゆっくりと弾かされることになります。
練習時間が取れなければ、Aの部分だけを弾くとか、そこに3日かけるとか、それができたらBの部分を同じようにゆっくり弾くとか、本番2カ月前でしたら毎日全部練習できなくともまだ時間はあります。
譜読みが速く終わってもその練習を怠ると、完成度は上がりません。
以前より音に対する意識は生徒さんたちは持てているので、もっと良いものになる力があると思っています。
それを引き出したいのですが、レッスンの時だけゆっくり弾いても意味がありません。良い練習ができるように、自分で自分の練習を監督できるようになってほしいです。
どうしたらそうなるのだろう、と思っているところです。