おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

「シチリアーノ」 J.S.Bach:Orgelkonzert nach Vivaldi BWV596 d-Moll

2012年04月04日 | 楽譜の話題
J.S.Bachの「シチリアーノ」と言えば、フルートソナタ第2番の第2楽章を思い出されると思います。
ケンプがピアノ用に編曲しているのをご存じの方も多いと思います。

しかし、今回話題にする「シチリアーノ」はそれとは違う曲で、オルガン協奏曲にあるものです。

Arcadi Volodos が、2009年にウィーンのムジークフェラインで行ったリサイタルのアンコールで演奏した曲です。
1度聴いただけで惹かれてしまい、早速ピアノ用に編曲された楽譜を探し始めました。

これもケンプが編曲しているのだろうか、それともブゾーニ?いやコルトーかも・・と、探してみましたが
いずれもハズレでした。

元は、J.S.Bach が Vivaldiの「Concerto Grosso op.3-11」をオルガン用に編曲したものです。
BachはVivaldiの作品を編曲することで勉強をしていたようです。Volodosが演奏したのはこの第2楽章のラルゴです。

さてさて、ピアノ用に編曲された楽譜はなかなか見つかりませんでした。
Volodosの他にもこの曲を録音している人たちがいました。Cortotも録音していました。
他に、Alexandre Tharaud,Yvonne Lefebure,Ray Levといった人たち・・

どうやら皆さん、ご自分で編曲されているようです。
と言うわけで、ピアノ用に編曲された楽譜は見つけられませんでした。

オルガンで演奏されたものを聴くと足鍵盤が少なさそうでしたので、これは自分で編曲できるかもしれないと思い、今度はオルガンの楽譜を探し始めました。

どこの出版社から出ているのかわかりませんでしたが、適当に探している内にEdition Petersから出ていることがわかりました。
送料が驚くほど安かったので本当に届くのか心配でしたが、5週間くらいかかり無事に届きました。
楽譜専用と思われるしっかりとした梱包でした。


              
楽譜が折り曲がらないようになっています。



第2楽章の冒頭です。足鍵盤は冒頭部と終結部のそれぞれ2小節半だけです。

Volodosの演奏です。
Arcadi Volodos Vivaldi 'Sicilienne' 1 03 2009
          



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