おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

優しさ

2023年02月17日 | 苦手なことがある子供たち

自閉症の女の子のレッスンを始めて6年経った時にあったこと。

これは私への最大の贈り物。



ご両親に連弾を聴いて頂いた時のこと。

喜んでくださったお二人の姿を見て、ご両親がレッスン室を出られたあと、「ありがとう」と私の腕をなでながら言いました。

その時、私は心の中がフワリと温かくなり、「私の方こそ、ありがとう」と、いつの間にか、人に感謝する気持ちを知った彼女に驚きながら喜び合いました。


゚・*:.。. ☆☆.。.:*・゜゚


私は彼女と出会ったことで、相手をそのまま受け入れることを学びました。
性格や考え方といったものではなく、本人にもどうにもならないことがあると知り、それは他の生徒さんとの付き合いにも活きていると感じます。

受け入れるということは気付くことでもあります。
彼女は私にそれを授けてくれ、それが私から他の人にも伝わっているように思います。


また、彼女には曖昧さは通じず、いつもまっすぐに向かっていくしかありませんでした。

嬉しい時は本当に喜びを表し、良くないことは本気で叱りました。
彼女は私に素の自分を出して共に歩むことを教えてくれました。


もし、自閉症の生徒さんに出会ったら、講師として自分は何もできない、どうしたら良いかわからないと避けずに、その生徒さんが出来ることを探して、成長を待って、まっすぐ向かってみてください。

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