おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ピエール=ロラン・エマール リサイタル 2017年12月6日

2017年12月07日 | コンサート情報
煌びやかな音。

宇宙にいるようでした。

ピアニストのエマールのリサイタルに行ってまいりました。

プログラムはメシアン『幼子イエスにそそぐ20のまなざし(全曲)』です。

次第に、「誕生」「祝福」「滅び」「再生」「破壊」「混乱」「和解」「平穏」「神秘」
といった言葉が頭の中に浮かんできました。

宇宙よりも高きところから人類の歴史を見ているようでした。

この曲を全曲通して聴くのは初めてでしたので、最後はどう終わるのか、「黙示録」的な終わりを迎えるのかとジッとその時を待っておりました。

最後はメシアンは「黙示録」でもなく自身の「希望」でもなく、「未知」な感じで曲を終えています。人類はいかなる選択をするかと、大きなものを投げかけられたような。
私にはそのように聴こえただけですので本当のところはわかりませんが・・

前半55分 休憩20分 後半65分の長いプログラムですが、休憩がなくともよかったくらい集中して聴けました。

エマール自身、この曲を全曲演奏するのは年に2~3回しかないそうです。
会場となったオペラシティコンサートホールは天井が高く大聖堂を思わせるということで、日本では初めて全曲演奏に挑んだということです。

最後から3曲目の終わり辺りで高音の弦が「パツン」と切れた音が・・
演奏はそのまま動じることなく続けられましたが、その音が出てくる度に私の方がドキドキしてしまいました。
それで少しだけ私の集中力が途切れてしまい、自分自身に残念な思いが・・

メシアンの演奏を聴いてエマールの本当の凄さを知ったリサイタルでした。

ちなみに、エマールの現代曲のみのプログラム時の客層。
男性が多い
一癖二癖ありそうな人が多い
年齢層が高い
女性はほぼ一人できている
休憩中のWCは1ミリも行列にならない(それだけ女性客が少ない)

私もこの中の1人なわけで

追記:
エマールは「知性派」「クール」などと言われておりますが、ユーモアのある方で、Facebookの投稿でも「プッ」と笑わせてくれています。
KAJIMOTOのTwitterに来日したエマールの動画があるのですが、洗剤のエマールを片手に翌日演奏するシューベルトのソナタについて語っております。
探してみて下さい。
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