話が遡りますが、自閉症の女の子と初めて会った時の印象。
私は自閉症がどのようなものか全く知りませんでした。
ぼんやりとしたイメージでは、自分の殻に閉じこもったり、人と口を利かない、と思っていました。
引き継ぎの生徒さんでしたので、引き継ぎのレッスン見学で会ったのが最初でした。
実際に会ってみると、自閉症というものが余計に分からなくなりました。
イメージと異なっていたからです。
声は大きい、興味のあるものに関心は示す、突然騒ぐこともない。
初めて会った私に「なにせんせい?」と親し気にきいてくる。
私の方が逆に、自分の態度、行動、言動でパニックを引き起こしてしまうことがないか、最初の2カ月くらいは不安を抱きながら接していました。
レッスンを続けていく内に、会話が成立しないことやこだわりがあることがわかり、これが自閉症というものかとわかってきました。