重力奏法でレッスンを始めた生徒さん。
音のニュアンスを要求することが可能なので、正直なところその奏法で始めなかった生徒さんとレッスンの中身が異なります。
音が良くならなければ結局は表現に至りません。
そこを我慢強くありたいと努めてきましたが、それを望まない生徒さんには苦痛しか与えないのが現実です。
受け入れられる時を静かに待つしかないかとこのところ思います。
本人が必要性を実感する時を待つ。
さて、重力奏法でレッスンを始めた生徒さんで順調に進んでいたかと思われたある生徒さん。
ピアノを始めたのが小学2年生。
小さな生徒さんではなかったので不思議な音の国上巻は5カ月で修了しました。
それが下巻に入りレガートになった時に進みが遅くなりました。
同じ時期に年長から始めた生徒さんにも追い越されてしまいました。
元々手首が固いタイプです。
柔らかい動きが出来ないので、そこを指摘されると本人も自己否定されている気がして辛くなります。
名門といわれている私立の学校に通っていて宿題も多いそうです。
直したくてもその時間が取れない。
私にもお母様にも手首の事を指摘されどんどん辛くなる。
お母様が、あまり言うと本人が可哀想で言えないと。
私もそれを聞きやはり言いにくくなりました。
音の出し方そのものが重さを載せるのではなく、指を伸ばしたまま手首を前に突き出して鳴らす出し方に変わってしまいました。
力まず自分が弾きやすいやり方がそれだったのだと思います。
手首は使っているという感覚だったのだと思います。
それは違うと言うと泣き出す。
困りました。
その弾き方ではレガートはできるはずもなく、これまでの生徒さんと変わらない弾き方になっていました。
なんということ··
そこで子供に使うつもりはなかったこちらの楽譜の初めのところにあるページをしてもらうことにしました。
はじめの一歩にも似たようなものはあります。
しかしそれを使わずあえてこの外版にしました。しかも注意することが英語ではありますが書かれています。
ノンレガートで重さを載せ手首を上下させることが不思議な音の国だけでされている特殊な事ではないこと。
海外でもされている弾き方であることを知って自信を持って習得してほしいと思ったからです。
このエクササイズを始めて3週間。
弾き方が元に戻っていました。(良くなっていたということです)
どの奏法で教えようとその時々で生徒さんが抱える問題は発生します。
興味を持ち続けてもらいながら正しい奏法を習得してもらう工夫はいつも私たちの課題です。
本人が望むものが必ずしも正しくはない場合、どうやって気付いてもらうか、どこまでこちらも妥協するか、いつまで待つか、保護者の方のご協力は得られるのか。
永遠に考え続けていくのだと思います。
音のニュアンスを要求することが可能なので、正直なところその奏法で始めなかった生徒さんとレッスンの中身が異なります。
音が良くならなければ結局は表現に至りません。
そこを我慢強くありたいと努めてきましたが、それを望まない生徒さんには苦痛しか与えないのが現実です。
受け入れられる時を静かに待つしかないかとこのところ思います。
本人が必要性を実感する時を待つ。
さて、重力奏法でレッスンを始めた生徒さんで順調に進んでいたかと思われたある生徒さん。
ピアノを始めたのが小学2年生。
小さな生徒さんではなかったので不思議な音の国上巻は5カ月で修了しました。
それが下巻に入りレガートになった時に進みが遅くなりました。
同じ時期に年長から始めた生徒さんにも追い越されてしまいました。
元々手首が固いタイプです。
柔らかい動きが出来ないので、そこを指摘されると本人も自己否定されている気がして辛くなります。
名門といわれている私立の学校に通っていて宿題も多いそうです。
直したくてもその時間が取れない。
私にもお母様にも手首の事を指摘されどんどん辛くなる。
お母様が、あまり言うと本人が可哀想で言えないと。
私もそれを聞きやはり言いにくくなりました。
音の出し方そのものが重さを載せるのではなく、指を伸ばしたまま手首を前に突き出して鳴らす出し方に変わってしまいました。
力まず自分が弾きやすいやり方がそれだったのだと思います。
手首は使っているという感覚だったのだと思います。
それは違うと言うと泣き出す。
困りました。
その弾き方ではレガートはできるはずもなく、これまでの生徒さんと変わらない弾き方になっていました。
なんということ··
そこで子供に使うつもりはなかったこちらの楽譜の初めのところにあるページをしてもらうことにしました。
はじめの一歩にも似たようなものはあります。
しかしそれを使わずあえてこの外版にしました。しかも注意することが英語ではありますが書かれています。
ノンレガートで重さを載せ手首を上下させることが不思議な音の国だけでされている特殊な事ではないこと。
海外でもされている弾き方であることを知って自信を持って習得してほしいと思ったからです。
このエクササイズを始めて3週間。
弾き方が元に戻っていました。(良くなっていたということです)
どの奏法で教えようとその時々で生徒さんが抱える問題は発生します。
興味を持ち続けてもらいながら正しい奏法を習得してもらう工夫はいつも私たちの課題です。
本人が望むものが必ずしも正しくはない場合、どうやって気付いてもらうか、どこまでこちらも妥協するか、いつまで待つか、保護者の方のご協力は得られるのか。
永遠に考え続けていくのだと思います。