青柳いづみ子さんのショパンコンクール予備予選の
リポートが面白いので、昨日から配信を聴き始めました。
アルファベット「K」から今回は始まっています。
Kimさんのあとは、Leeさん、Liさん、Liuさん、Luoさん、
Lyuさんと韓国、中国、台湾勢が続きます。
その間に日本や他の国の方が入っている感じ。
青柳さんのリポートで気になった人を聴いております。
聴いていて、最後まで聴いてしまう人と
そうではない人がいて、
皆、そんじょそこらのピアニストではなく、
近くにいたら一目置かれるような人たちだと思うのですが、
なぜ違いが出るのだろうと思いました。
結局、音なのだなと思いました。
それは日本人の音を聴くとわかりやすいと思います。
音が浅い人が多いと感じます。
なので、表現もしているのに幅の狭い所で
工夫しているだけなので、一本調子に聞こえてくる。
音楽への情熱とか、主張の強さとか、
そのような問題ではないな、と思います。
そしてそれは体格差の問題でもありません。
日本の女性でもちゃんと深みのある音で
演奏している人たちはいます。
むしろ小柄な人たちです。
そしてかなり若い時から海外で学んでいる人たち。
その音があると音のパレットが豊かになるので、
ショパンの心情を深くも美しくも表現できます。
芸術家の演奏です。
それは次も聴きたいと思わせてくれます。
日本ではその音を知ることなく、勉強してしまうのだと
思います。
偉そうに書いている私も同じです。
今も工事中です。
ピアノが持っている音をもっと知らなければ、と思います。
知らなければ分かりませんし、出来もしないわけです。
日本人の持っている繊細な感性は音があれば
もっと活かせるはずです。
日本人でも珍しくエンターテイナー向きな人もいますが・・
ショパンコンクールは芸術家を求めるか、
エンターテイナーを求めるか、
今回は揺るがないものがあってほしいと思います。