おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

F.M.は毎回できるのか・・

2017年11月11日 | フォルマシオン・ミュジカル
久し振りにF.M.について。

少し前から、45分レッスンや60分レッスンを受けている初級の生徒さんがいます。
今まで私のところには初級でその長さのレッスンを受けた生徒はおりませんでした。

この経験の中ではっきりとわかったことがあります。

ピアノのレッスンをじっくり行うと45分かかります。
特に最近、私はロシア奏法のテキストを使っているので、「音の出し方」「脱力」「指先」に注意を払い丁寧に進めていくとやはり時間がかかります。

45分レッスンの生徒さんは従来のリズム打ちやソルフェージュはできますが、時間のかかるF.M.の聴音はまずできません。

しかし、60分レッスンですと15~20分はF.M.を行うことができます。

習い始めの小さな生徒さんには30分レッスンでもF.M.の時間をとることは可能ですが、
ピアノが弾けるようになってくるとそれは叶わなくなってきます。


上級の生徒さんになると事情は変わります。
30分レッスンでもF.M.をほぼ毎回行うことができる生徒さんがいます。

それは好きな曲を1曲弾くパターンでレッスンを受けている高校生、大学生の生徒さんです。

学生さんたちは学業優先で一気に譜読みを済ませるだけの時間がないので、大抵ここまで弾いてきましたと言ってできる範囲のことをしてきます。
時間がないだけで譜読みは一人でできるので、レッスンでその手伝いをする必要はないと思っています。
レッスンで練習をする事にも抵抗があると思い、一人でできることは家でやってもらっています。

すると良い具合に10分位F.M.の時間が取れるのです。
このくらいあると1曲聴音ができます。
もう少し時間が短い時には、音を読みながら音楽に合わせてリズム打ちをします。

もちろん、曲が弾けてくると30分びっしりとピアノのみで終わります。

この10分程のF.M.の積み重ねがピアノに活きてきます。


これらは私のレッスンの進め方から得られた結果です。

音楽は時間の芸術ですので、レッスン時間に合った内容のレッスンで良いのかもしれないと最近になって思いました。

こちらは経験してほしいことはたくさんあっても、30分の中に60分の内容を詰め込むことはできないと割り切ることも必要かと思いました。

何を今更当たり前の事を・・ですが。
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