おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

フォルマシオン・ミュジカルは脳トレ?

2016年06月04日 | フォルマシオン・ミュジカル
前回、大人の方にフォルマシオン・ミュジカルの方法を活用すると練習に多くの時間を割かなくとも弾けるようになることを書きました。

なぜ弾かなくとも弾けるようになるのでしょう。

おそらく頭をフル回転させるからだと思います。

大脳は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つから構成されていますが各部分で機能が異なります。

目から入った情報は後頭葉に送られて画像データとして認識されます。
ピアノを弾く時は見たものをすぐに手に伝えていますが、読んだ音を声に出すということは思考、判断力、感情をつかさどる前頭葉も
大いに使うということです。

私は自分でも曖昧に弾いていると思われるところは声に出して音を言うようにしています。
歌う必要はなくブツブツ言うだけです。
これをやるとスムーズに言えない自分に唖然とします。
しかし、言えるようになるとピアノで弾いた時にその部分の音がクリアに響き始めます。
前回書いた「左手で弾く音を全て読みながら右手で弾くメロディのリズムを叩く。」

これは読んだ音を声に出すだけではなく、視覚でとらえたもう一方の音部記号にあるリズムを手の動きに伝えているわけです。

音読する+αです。

さらに、これができるようになったら今度は私がその曲を弾き、それに合わせて同じことをしていただきます。

耳から入った情報を処理する側頭葉もここで活動します。
側頭葉は海馬と連携して記憶にも関係します。
頭頂葉はというと、ここは空間認知にかかわる所です。
音楽は目の前にないものを推量することが多いと思います。
音の長さ一つ取ってもそうです。

私には発達障害の生徒が何人かおりました。
このブログを始めたきっかけはその生徒たちでした。

そこで学んだ知識がフォルマシオン・ミュジカルにつながった気がします。
今でしたらその子供たちにこのフォルマシオン・ミュジカルを試してみたいと思います。

話が思わぬ方向にそれましたが、年配の方にF.M.をしていただくと「脳トレになる」とよく言われます。
同感です。
こんなに長くピアノを弾いてきた私でも今までとは違う機能も使っていると感じます。

大人でも子供でもピアノがうまく弾けない原因は色々とあると思いますが、脳の回転を活発にする事で解決できてしまうこともあるようです。

            
コメント
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