村上仏山の詩集や著作を納めた 「 蔵詩厳 」
村上仏山の私塾 「 水哉園 」 から南西に3キロばかり入った御所ヶ谷に神籠石がある。
それを見下ろすようにそびえるホトギ山。
そのホトギ山 ( ほとけ山 ) を号とした村上仏山 ( むらかみぶつざん ) 。
御所ヶ谷を神籠石の手前の急こう配を左に15分ばかり登って行くと、ホトギ山の東側にあたる。
その中腹にある巨石に 「 蔵詩厳 」 と刻まれている。
「 何でこんな場所に? 」 って、思うような場所である。
「 蔵詩厳 」 に行くまで息が切れるほどの勾配のケモノ道を滑り々登って行かなければならない。
それは、途中で道を間違えたのかと思うほどのケモノ道である。
そのケモノ道の上にある 「 蔵詩厳 」 の下に仏山の詩集や著作が埋められているという。
仏山がじきじきにこの場所まで来て埋めたのであるとするならば、
これだけ困難な山道を辿っても、仏山はこの場所を愛していたのだろう。
そういえば、能書家・下枝董村の鏡岩も墓も山の中だった・・・