「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県本部町 「 大米須親方の墓 」

2014-03-24 00:00:41 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所



沖縄県本部町渡久地にある 「 大米須親方の墓 」







「 大米須親方之墓 」 と書かれた墓碑









沖縄県本部町の渡久地公民館の隣の崖下に
「 大米須親方之墓 」 と書かれた墓碑が建っている。

大米須は、金丸 ( 尚 円王 ) の義兄にあたり、
伊是名島から首里へ上り、第一尚氏最後の王、尚 徳王に仕えた。
その尚 徳王が死去し、義弟の金丸こと尚 円王が即位したが、
先王に対する節義を重んじて退隠。
首里を離れ、渡久地で暮らして浜元のヌルを妾にした。
このヌル墓は渡久地北岸にある食堂 「 まーすやー 」 の裏にある。

大米須は息子の米須里主と一緒に渡久地に来たという。
里主は結婚して米須子をもうけ、米須子の長男が顧氏比嘉筑登之親雲上助輝である。
里主は辺土名ヌルとの間に翁氏国頭親方盛順をもうけたという。
米須子とは異母兄弟になり、辺土名ヌルの墓は辺土名にあるらしい。

里主は喜界島大屋子 ( 村役人 ) を勤め、その子孫が喜界島に多いといわれている。
墓も喜界島にあるという。
だが、 「 国頭郡史 」 では、喜界島に居たのは米須子で、
渡久地の墓は、米須里主の墓とも言われている。

墓は、清明祭に顧氏、翁氏門中が那覇から来て拝んでいる。



この記事についてブログを書く
« 大分県中津市 「 中津競馬場 」 | トップ | 大分県宇佐市 「 豊前長洲港... »