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教育研究大会の助言(2017.9.5)

2017-09-07 11:27:47 | 日記


 こんにちは。

 9月5日(火)、岡崎市教育研究大会があり、助言をしました(助言というのは、先生方の授業実践にコメントし、最後に全体についてアドバイスするというものです。20分間)。

 去年はパワーポイントを使ったのですが、いまひとつうまくいかず、失敗してしまいました(具体的にいうと、次のスライドが画面にでてしまい、見ている人にネタがばれてしまうという、ドキドキ感がまったくない・・・という悲しい状況です)。
 会場ご担当の校長先生からは「先生、今年は大丈夫ですか?(ニコニコ)」と聴かれたので、「今年は大丈夫です!しっかり準備してきました(キリッ)」と申し上げました。その甲斐あってか、きちんとネタバレせずお伝えできたと思います。

 研究大会がおわってから、宴会の席が設けられるのですが、そこに行く前に道の駅で買い物をしました。「こんにゃく」を4つ買いました。「どれだけこんにゃくが好きなんだよ」という感じですが・・・。



その店にあった、斬新なネーミングのスイカです。↓



ごちそう↓



そして、研究会全体の冊子がでるので、「助言のことば」という原稿を書かなければなりません(A4で1枚)。その原稿を書いたので、今日ここに載せてしまいます。
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 今年度の社会科中学校分科会では、若手を中心にして15本もの力作ぞろいのレポートが出そろいました。研究主題は「仲間とかかわりながら、よりよい社会づくりへの参画をめざす社会科の授業」で、助言の時間には雑駁ではありましたが一つ一つコメントさせていただきました。「学びあい」や「主権者意識」などしっかりと定義してから研究に取り組んでいる実践、遠いアフリカのことを自分事として何とか生徒に取り組ませようとする実践、教員が当事者に直接話を聴きに行き授業に厚みが出ている実践、過去のご自身の実践での問題点をふまえて積み上げができている実践等、岡崎らしい授業実践が目白押しで、ついつい私も力が入ってしまい、先生方のご発表を聴いた後は、ぐったりしてしまうほどでした。
 さて、諸実践にコメントした後、助言を致しましたが、ここに再掲したいと思います。
 まず、今回のレポートで、「研究タイトルと目指す生徒像が一致していない」ことが多々見られたということです。クラスの状況や学習指導要領、そして教員の考えなどが混ざり合って「目指す生徒像」が描かれます。その研究の肝と言える目指す生徒像が研究タイトルと一致しないということは、研究手法として改善すべきところがあると思います。それはおそらくは研究テーマには縛りがあって、それに従わざるを得ないため、どうしても目指す生徒像と一致しないのではないかと思いました。研究とは、本来それぞれの教員が抱える問題意識から始まるものです。トップダウンでなされるものではありません。むしろボトムアップでなければ教員の研究への情熱がそがれてしまう恐れがあります。もう少し研究の自由度があればいいのではないかと思いました。
 次に、これは時間の関係でお話しできなかったことですが、岡崎の授業はどれも生徒が主役であり、ひとりひとりを丁寧に見つめている実践ばかりです。ただ、その実践の中には予定調和的すぎるものが見られました。こういう実践をすればそうなるだろうなとわかってしまうということです。もちろん、その実践は細かく、丁寧になされているのですが、ゴールが見えてしまうのです。そこで、提案したいことは、「創発的な授業」です。創発的とは、「全体が、部分の総和を超える」ということです。つまり、1+1=2ではなく、1+1=3になるということです。教員も驚くような生徒による発見、プラスアルファが生み出される授業です。どうしても教員は授業を「きれいに」成功させようとします。果たしてそれでいいのでしょうか。「結果より過程が大事」ということを教員は折に触れて生徒に語ります。では、授業でも過程を重視して、教師も予想できなかったような授業を目指すということがたまにはあってもいいのではないかと思っています。たしかに、それはレベルの高いことですが、岡崎の先生方ならばできると思っております。
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 以上ぴったりA4で1枚です。

 なんかえらそうなこと言って、すみません。

 本日もお越し下さりありがとうございました。

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