今回こんな暑い時期に帰省しようと思ったのはこれがあるため(笑)
母も歌舞伎は好きなのですが、一緒に行く人がいないと見ません。
一生に一度の勘三郎襲名だし、チャンスを逃すのは惜しいですね。
今回の目玉はなんといっても最後の演目の「研辰の討たれ」では?
東京では今回の襲名では再演ですが、大阪では初お目見え。
今までにない斬新な演出がどう受け入れられるか興味がありました。
<ストーリー>
粟津城内の武士の稽古道場では数日前に起こった赤穂義士の討ち入りの話でもちきり。
辰次(勘三郎)はもとは町人で研屋。
殿や家老の刀を研いだのが縁で、うまく取り入って俄侍になった。
口数が多く侍の性根が据わっていないのでいつも仲間はずれ。
この日も赤穂の討ち入りのことを非難し、ほかの侍達を怒らせてしまう。
そのうえ目をかけられていることをいいことに、
奥方様(中村福助)に皆のいじめを告げ口しお追従をたらたら言う始末。家老達の剣術指南では、口程にもなく散々に打たれる。
辱めを受けた研辰はなんとか家老に恥をかかせ、
肝を潰してやろうと仕掛けものをつくってまちぶせる。
仕掛けにはまりなかなか起き上がらない家老は脳卒中で亡くなっていた。
武士が元町人の仕掛けで命を落としたということになれば家の恥と、示し合わせて辰次に切り殺されたということになる。
家老の息子九市郎(市川染五郎)と才次郎(勘太郎)には辰次が仇だと教え、仇討ちの旅に出させる。
何年もの月日が流れ、やっと見つけた辰次はなりふりかまわず必死で命乞いをする。
九市郎と才次郎は仇を討つ気をなくすが、折からの仇討ちブーム。
見守る群衆からは「早く仇を討ってしまえ」とコール。
なかなか討てず、とうとうやめてしまう2人。
と、そこへ別の場所でも仇討ちが始まったとの知らせ。
群集はどっとそちらへ向かっていき、あとに残された辰次は助かった。
と思ったときに走り戻ってきた九市郎と才次郎に切り殺されてしまう。
観客は少しとまどい気味ながらも、反応は早い。
笑いを取るようなシーンでは、逆に東京の人よりもずっと反応が早くてびっくり。
東京だと勘三郎一門の場合、3階席などは学校帰りの女子高校生(多分獅童さん目当て)や20代OL系で本当に若い人が大半なのだけど、大阪ではまだ年配の人が多いですね。
やはり見るチャンスが少ないからだろうなぁ。
今回も波田陽区、アンガールズ、レギュラーなどのパロディも満載でウケていたけど、
波田陽区はもう古いんじゃないの?と思ってしまいました(笑)
映像や現代音楽を使った演出はやはり素晴らしい。
階段状のセットを使って月日の流れを現すのは江戸の風俗も見るようで面白いです。
ただ松竹座は歌舞伎座より狭いのでちょっときゅうくつな印象。
逃げる辰次は今回も2階席まで出没したらしく、汗だくで大変そうです。
初演で見たときは辰次が哀れだと思ったが、
今回の襲名披露(東京)では、群集心理の怖さを、
大阪公演では残された九市郎と才次郎の「国へ帰るのが嫌になった」というラストでの
一生引きずっていく辛さが印象に残りました。
毎回いろんな部分で考えさせられるのが、野田演出の面白いところ。
千秋楽ということでロンドンから野田さんがかけつけていて、
なんと!次の日の8時に帰る(ロンドンへ!?)とか。
勘三郎さんに呼ばれたのかな?(笑)
カーテンコールでは(歌舞伎では普通はないんですよ)、七之助くんは泣いてました。
勘三郎さんが「雪も桜も降らせたい」とおっしゃっていた!
雪とは!?桜とは!?期待の膨らむ一言です
母も歌舞伎は好きなのですが、一緒に行く人がいないと見ません。
一生に一度の勘三郎襲名だし、チャンスを逃すのは惜しいですね。
今回の目玉はなんといっても最後の演目の「研辰の討たれ」では?
東京では今回の襲名では再演ですが、大阪では初お目見え。
今までにない斬新な演出がどう受け入れられるか興味がありました。
<ストーリー>
粟津城内の武士の稽古道場では数日前に起こった赤穂義士の討ち入りの話でもちきり。
辰次(勘三郎)はもとは町人で研屋。
殿や家老の刀を研いだのが縁で、うまく取り入って俄侍になった。
口数が多く侍の性根が据わっていないのでいつも仲間はずれ。
この日も赤穂の討ち入りのことを非難し、ほかの侍達を怒らせてしまう。
そのうえ目をかけられていることをいいことに、
奥方様(中村福助)に皆のいじめを告げ口しお追従をたらたら言う始末。家老達の剣術指南では、口程にもなく散々に打たれる。
辱めを受けた研辰はなんとか家老に恥をかかせ、
肝を潰してやろうと仕掛けものをつくってまちぶせる。
仕掛けにはまりなかなか起き上がらない家老は脳卒中で亡くなっていた。
武士が元町人の仕掛けで命を落としたということになれば家の恥と、示し合わせて辰次に切り殺されたということになる。
家老の息子九市郎(市川染五郎)と才次郎(勘太郎)には辰次が仇だと教え、仇討ちの旅に出させる。
何年もの月日が流れ、やっと見つけた辰次はなりふりかまわず必死で命乞いをする。
九市郎と才次郎は仇を討つ気をなくすが、折からの仇討ちブーム。
見守る群衆からは「早く仇を討ってしまえ」とコール。
なかなか討てず、とうとうやめてしまう2人。
と、そこへ別の場所でも仇討ちが始まったとの知らせ。
群集はどっとそちらへ向かっていき、あとに残された辰次は助かった。
と思ったときに走り戻ってきた九市郎と才次郎に切り殺されてしまう。
観客は少しとまどい気味ながらも、反応は早い。
笑いを取るようなシーンでは、逆に東京の人よりもずっと反応が早くてびっくり。
東京だと勘三郎一門の場合、3階席などは学校帰りの女子高校生(多分獅童さん目当て)や20代OL系で本当に若い人が大半なのだけど、大阪ではまだ年配の人が多いですね。
やはり見るチャンスが少ないからだろうなぁ。
今回も波田陽区、アンガールズ、レギュラーなどのパロディも満載でウケていたけど、
波田陽区はもう古いんじゃないの?と思ってしまいました(笑)
映像や現代音楽を使った演出はやはり素晴らしい。
階段状のセットを使って月日の流れを現すのは江戸の風俗も見るようで面白いです。
ただ松竹座は歌舞伎座より狭いのでちょっときゅうくつな印象。
逃げる辰次は今回も2階席まで出没したらしく、汗だくで大変そうです。
初演で見たときは辰次が哀れだと思ったが、
今回の襲名披露(東京)では、群集心理の怖さを、
大阪公演では残された九市郎と才次郎の「国へ帰るのが嫌になった」というラストでの
一生引きずっていく辛さが印象に残りました。
毎回いろんな部分で考えさせられるのが、野田演出の面白いところ。
千秋楽ということでロンドンから野田さんがかけつけていて、
なんと!次の日の8時に帰る(ロンドンへ!?)とか。
勘三郎さんに呼ばれたのかな?(笑)
カーテンコールでは(歌舞伎では普通はないんですよ)、七之助くんは泣いてました。
勘三郎さんが「雪も桜も降らせたい」とおっしゃっていた!
雪とは!?桜とは!?期待の膨らむ一言です
暑さにめげず千秋楽に来られてよかった~!
で、他の演目はどうでしたか?
お母様のご感想は?
道成寺はちょっと長いかなぁ~と思ってしまいましたが、鴈冶郎さんは女形を維持するのに努力されていらっしゃるんでしょうね。とても若い!
母には「若い頃の鴈冶郎はそれはそれはかわいい女形だった」と延々聞かされました^^;
スーパー歌舞伎を見た経験があるからか、野田歌舞伎にもカルチャーショックを受けることなく楽しんでました。>kabukistさん